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コロナウイルス対策で一斉封鎖。カナダの失業保険を申請する話。

カナダは失業保険が充実している(らしい)。
EI (Employment Insuarance)というものが日本で言う雇用保険にあたり、
今回のような新型コロナウイルスで、やむを得ない事情で離職している場合にも
失業保険を申請できるそうだ。
その額とは、働いていた時の収入の55%(但し上限は週$537)

今回、わたしも政府による新型コロナウイルスへの対策で
少なくとも3月中は職を離れなければならない状態となっているので
( Company is temporarily closed due to the COVID-19 VIRUS )
この失業保険の申請を行います。!
ここでは、その保険の内容と申請の手引きを記録したいと思う。

尚、以下のサイトや文献を参考にしました。
Life Vancouver 
「カナダの労働者は雇用保険としてEI (Employment Insurance) に加入します。EIの保険料は従業員が1.88%支払い、雇用主は労働者の1.4倍を支払います。加入していれば給料から天引きされます。」という仕組みでEIは成り立っている。

◆受給資格①  必要労働時間

必要労働時間=
最終勤務日もしくは最終受給日から過去1年間、420時間〜700時間以上の労働

(必要労働時間は各州の失業率で変化し、2020年3月19日現在は下記又はこちら)

オンタリオ州トロント・・・700時間
オンタリオ州オタワ・・・700時間
オンタリオ州ハミルトン/キッチナー/キングストン・・・700時間
オンタリオ州ナイアガラ・・・630時間 (失業率レートが他より高いため)
ケベック州モントリオール・・・700時間
ブリティッシュコロンビア州バンクーバー・・・700時間
ブリティッシュコロンビア州ビクトリア・・・700時間
マニトバ州ウィニペグ・・・700時間
     (、、、余程の郊外に行かない限り、必要時間は同じでした。)
※産前休暇、育児休暇の場合・・・必要労働時間は600時間

私の場合 単純計算でも 週35×4週間×12ヶ月= 1680時間となり、
700時間はゆうに超えるので第一条件クリア。

余談、折角なので、最低どの位働いた人が受給資格を持てるのか、
以下の仮想人物像で想像、計算してみましょう。
例①留学生:7時間勤務×週2日×4週×12ヶ月=672時間 満たない
例②留学生:7時間勤務×週3日×4週×12ヶ月=1008時間 満たす
例③パートタイマー:4時間勤務×週5日×4週×12ヶ月=960時間 満たす

◆受給資格②  失業理由の証明

EIつまり失業保険を申請するには、自己都合ではなく会社都合でなければ
申請できない。(自発的に辞めたり、不祥事や不正行為、
仕事上の致命的なミスなどで解雇になった場合は受給資格は無い。)
それを証明するために、EI を申請するには、雇用主から
Record of Employment (通称ROE)を発行してもらう必要があります。
尚、このROEは雇用主から被雇用主に直接渡さなくても
雇用主から直接サービスカナダ(日本で言う市役所)に提出する方法が
より一般的のようです。

◆求職活動

受給期間中は2週間に1度、オンライン又は電話でレポートを提出し、
直ちに仕事を開始できる状況でなければ駄目です。

◆EI (Employment Insurance) の受給額

基本的には働いていた時の収入の55%(但し上限は週$537)
(2020年 3月19日現在)

ちなみに最高受給期間もついでなので出してみました。
受給期間は、地域の失業率と働いた時間によって変わります。
私の例 年間1680時間労働換算でトロントの失業率レート5.4で計算すると
最高受給期間は31〜32週という計算になりました
<計算方法> リンク先のカナダ政府のページを参照
上記例①週14時間労働:672h/y換算→700時間に満たないので受給されない
上記例②週21時間労働留学生の場合:1008h/y換算→最高18週間受給
上記例③週20時間勤務パートタイマーの場合:年960h/y換算→最高17週間受給
例④週25時間勤務パートタイマーの場合:1200h/y換算→最高21週間受給

◆必要書類、注意点

<必要書類>
SIN number (Social Insuarance Number)(日本でいうマイナンバー)
※ワーキングホリデービザやワークパーミットなど、SINナンバーが9で始まる移民の労働権保持者は、VISAステータスとwork permitも必要。
・母親の旧姓
・住所およびPostal Code(郵便番号)
・口座に振り込まれるため、銀行口座情報が必要。
・雇用主名、住所、被雇用日、過去52週間の雇用主側の離職理由
・過去52週間以内に仕事を辞めた、解雇された場合その詳細
・過去52週間、最も高い保険料支払い週の収入。
 (以下必要な場合がある)
・控除前の、働いた最後の週に受け取った給与額(※日曜日から最終日まで。保険のチップとコミッションを含む)
・バケーションペイ(休暇手当)、退職金、年金その他のお金など

<注意点>
・EIの申請は、離職後4週間以内に申請しないと受給資格を失う可能性がある。
・EIの申請後、受給開始まで1週間の待機期間がある。
・申請後28日以内に最初のEIが支払われる。
・受給期間中は2週間に1度、オンライン又は電話でレポートを提出する。
・受給期間に受け取った給与や委任委託などのコミッションは報告の義務がある。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー切り取り

準備が整ったところで実際の申請編へと続く。。また更新します。

保険受給額が下がってしまうような間違いを犯さないよう、
慎重に、保険額の詳細と、カナダ政府のサイトに向き合いましょう。

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