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半側空間無視(USN)の分類と脳画像

こんにちは。ゆづまるらんどです。

本日は半側空間無視(USN)の分類と脳画像についてご紹介したいと思います。参考になれば幸いです。

1.半側空間無視(USN)とは

運動麻痺や感覚障害はないのに,病巣と反対側の空間を認知できなくなる症状。重要なのは"見えていない"のではなく,"認知していない"ということです。実際に経験したわけではないのですが,いまいち信じられませんよね。

2.半側空間無視の分類

半側空間無視には種類があり,それぞれ責任病巣が異なります。
・自己中心性無視(縁上回)
・対象中心性無視(側頭頭頂接合部)
・探索性無視(背外側前頭前野部)

臨床では脳画像から判断することも重要ではありますが,実際のADL場面などのちょっとした様子も見逃さずにしていきたいところです。

3.自己中心性無視

自己身体より対側にあるものを無視する病態。体性感覚の影響を受けるため,下頭頂小葉の前方部分である縁上回や角回の損傷で生じやすい。

4.対象中心性無視

それぞれの対象・物体の対側を無視する病態。線分抹消は良好であるが,線分二等分試験で無視が現れやすい。下頭頂小葉の後方部分である側頭頭頂連合野,およびそこに向かう白質病変で生じやすい。

5.探索性無視

運動を開始すると対側空間の無視症状が現れやすい。対象中心性無視とは異なり,線分抹消で無視が現れやすい一方で,線分二等分試験は良好である。ワーキングメモリーを担う前頭前野背外側病変で生じやすい。

6.まとめ

今回は半側空間無視(USN)の分類と脳画像を紹介させていただきました。わかりにくい部分や説明が不足している箇所もございます。この記事を踏まえて,ご自身で理解を踏まえていただければと思います。今回,ご紹介したスライドは下記から購入することもできます。

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2022.08.03

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