金に執着する人の性格的特徴
以前、マテリアリズムに関する話をした。
マテリアリズムとは、愛や友情などの形のない物よりも、お金や高級品などの物に価値を置く考え方の事である。
そんなマテリアリストの大きな特徴の一つがお金への執着である。
この世界では何よりもお金が大切だと考えており、お金の為なら友達や家族を裏切る事も厭わない人間すらいる。
そんな金への執着心が強い人間に共通する3つの性格的特徴がある。
その3つが、
・寛容さの欠如
・嫉妬心
・所有への過度な願望
である。
まず、寛容さの欠如とは、自分の利益を最優先する事であり、富や功績を他人と分け合う事を過度に嫌う事を言う。
全ての手柄や功績、報酬を独り占めしたがる傾向があり、また自分の所有物を他人に分け与える事も嫌がる。
そして、二つ目の特徴が強い嫉妬心である。
他人が自分より稼いでいたり自分より高い地位にいる事に強く嫉妬し、また、他人が持っている物を欲しがるのも彼らの特徴である。
別に欲しかったわけでもないのに、SNSで見た誰かが持っていたという理由だけで高級品を買ってしまったり、強い散財癖を持つ。
そして、当然だが、所有への過度な願望も大きな特徴の一つである。
所有への過度な願望とは、言い換えると、自分の所有物を失う事への過度な嫌悪と強い支配欲である。
自分が気づき上げてきた地位や稼いだお金、大金をかけて集めた高級車のコレクションなどを失う事を強く恐れているのだ。
なので、それらを守る為なら手段を選ばない人が多い。
この3つが多くのマテリアリストに共通する特徴である。
もちろん人によって多少の差異はあるが、ほとんどの人にこれらの特徴は見られるだろう。
逆にこれらの特徴が見られたらマテリアリストだと考えてほぼ間違いない。
彼らがお金や自分の所有物に強く固執するのには、子供の頃の辛い経験やトラウマが原因となっている事が多い。
例えば、親が貧困で苦しみ、辛い思いをしているのを目の当たりにしてきたり、貧困によっていじめられてきた人たちはお金に執着する可能性が高くなる。
彼らは心の奥に抱えた恐怖心や孤独をお金や高級品で埋め合わせているだけなのだ。
恐らく、常に独りになる事への恐怖心に怯えている。そのうえで、ぽっかりと穴の開いた心をお金で埋めているのだ。
つまり、彼らはいくら稼いでもお金への執着は消えない。
逆にその執着は強くなるだろう。なぜなら、お金と高級品に囲まれている自分だから価値があって、人が集まっているんだと錯覚し始めるからである。
もし、お金や所有物を失うと自分の周りから人がいなくなると信じ込んでいるからである。
なので、お金に執着する人間は一生執着し続け、お金に裏切られないように周りの人間を裏切りながら生きる事になるだろう。
最後に、僕は決してマテリアリストが悪いと言っているわけではない。
実際、心理学の研究によると、マテリアリズム的な考え方が強くなればなるほど幸福度は下がる事は分かっている。
しかし、本人たちが幸せだというならそれでいいと思う。
ただ、もし彼らが「もっと稼げばもっと幸せになる」と信じているならそれは間違っていると言えるだろう。
金に執着する人間の性格的特徴。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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