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グリンチ(2000)

見事な特殊視覚効果技術が生み出した
ファンタジックで楽しいクリスマスの物語

イタズラ好きでひねくれ者のグリンチはクリスマスが大嫌い。だから、クリスマスをこよなく愛するフーヴィルの住人フーたちを悲しませるためにクリスマスを盗み出そうとします――。

世界中で親しまれているドクター・スースの寓話『グリンチはどうやってクリスマスを盗んだか』を『アポロ13』(’95年)のロン・ハワードが実写で映画化しました。

【ストーリー】
フーヴィルの近くの険しい山の頂に、全身緑の毛で覆われた変な生き物グリンチ(ジム・キャリー)が犬のマックスとひっそり暮らしていました。
実はグリンチもフーフィルの住人でしたが、特殊な見た目をしていた上に、意地悪だったため、住人たちに仲間外れにされ、山へ逃げ込んだのです。
それ以来、グリンチの性格はますますひねくれ、「世界で一番嫌いなものはクリスマス!」と触れて回り、ますます嫌われ者に。
そんなグリンチが偶然、町の女の子シンディーの命を救ったことをきっかけに、フーヴィルで行われる「千年祭」の名誉会長に任命されてしまいます。

まるでキャンディー箱をひっくり返したようなカラフルな街並み、丸みを帯びたファンシーな建物、愛くるしい小動物を思わせるキャラクターなど、スーシアンスタイルの楽しいイメージがぎっしり詰まったメルヘンの国の物語は、2000年全米興行収入第1位を記録するほど、大ヒットを記録しました。

そして、本作が獲得したもうひとつの栄誉が第73回アカデミー賞メイクアップ賞です。

6度目のオスカー受賞('00年当時)となる特殊メイクの巨匠リック・ベイカー率いるシノベーションスタジオはなんと1日に90人以上のキャストを、ファンタジックなキャラクターに変身させることになり、過去最高だった『猿の惑星』('68年)をしのぐメイクアッププロジェクトをこなしたそうです。

そして、グリンチに扮したジム・キャリーの魅力をそのまま残す全身メイクアップの成功も評価されました。

陽気でハチャメチャなマスク男を熱演し、一躍脚光を浴びたジム・キャリーは十八番の顔芸を駆使して、サービス精神たっぷりにくせ者キャラクターを活き活きと蘇らせています。

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