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言語聴覚士の仕事について

 本日はリハビリ職である言語聴覚士(ST)についてご紹介致します。


【言語聴覚士の仕事】

◯  言語障害のリハビリ

 脳卒中により言語中枢にダメージを負うと言葉を正確に話せなくなるなど日常生活に大きな影響が出ます。多くの患者の希望として上手く話せるようになりたいなど需要の高い職種です。
 完全に会話の出来なくなる失語症に関しては回復はなかなか望めませんが、言葉のタイミングや順序間違えなどの失語に関してはリハビリ前後で回復される方もいます。

◯  食事形態の評価

 食形態の評価は、食べ物や飲み物を中心に個人差があります。以前とろみの投稿をさせて頂きましたが、どの程度とろみが必要なのかや食べ物の柔らかさなどを評価していく大切な仕事となります。この評価のおかげで患者の誤嚥リスクを減らすことが出来ると言っても過言ではありません。しかし、とろみに対して自身の現状を理解されず怒り出してしまうなど精神的にもストレスを抱えてしまうこともあると思います。また、患者だけでなく家族まで理解せず勝手に通常のものを食べさせて誤嚥し熱を出して肺炎となり動けなくなる方もいるため、性格や家族の理解能力は本当に大切な要素となります。

◯  認知機能の評価

 物忘れに対する外来リハビリなど認知機能低下を予防したり、認知機能が低下している患者のサポートをしたりと大切な役割となります。
 認知機能検査を行ったり物忘れを予防するための生活指導などは患者さんの行動把握なども必要なため、生活習慣に合わせた指導や個別的なリハビリ提供が重要となります。

【おわりに】

 本日は言語聴覚士についてご紹介させて頂きました。リハビリというと運動することが1番イメージしやすいと思いますが理学療法士や作業療法士と同様に病院では本当に欠かせない存在となります。病院では特に患者家族から退院後の食事形態についてアドバイスを求められる場面が多くあります。とろみなどが必要となると家族の料理負担はひと手間増えるため、飲み込み機能が落ちていると診断を受けた場合は、言語聴覚士に相談することをおすすめします。
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