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タイムマネジメントやライフハックで時間を効率化しても人生は決して楽しくならない!!

こんにちは。

先日、「限りある時間の使い方」という書籍を読みました。この問題意識がかなり刺さりましたので、みなさんと共有したいと思います。

「時間が足りない」
いっぱいになった受信トレイに、長すぎるやることリスト、もっとやるべきことがあるのではないか、何か別のことができるのではないか、いや、どっちもやるべきではないか、現代人は誰でもそんな焦りを感じている。
(「限りある時間の使い方」より)

まさにその通りですね。みなさんも仕事で、またプライベートで、TO DOリストややること管理のアプリを利用していると思います。

私も「Microsoft To Do」というクラウド型のアプリを愛用しているのですが、毎年末にリストやタスクの整理をしていると、「完了済みタスク」が一向に減らない、むしろTO DOが爆発的に増え続けている!ことに気づくのです。焦りますよね。

タイムマネジメントやライフハックの技術は大事な真実を見落としている
「時間を思い通りにコントロールしようとすればするほど、時間のコントロールが効かなくなる」という真実だ
(「限りある時間の使い方」より)

「タイムマネジメント」とは文字通り、時間をうまく使って生産性を上げる手法ですが、手法としては「優先順位の高い仕事に時間を使う」「仕事をまとめる」など、仕事の管理方法となります。

「ライフハック」はアプリケーションソフトやデジタル機器を効率よく使いこなすことによって、仕事を効率的に早くこなすテクニックです。

さて、このあたりから本質に入るのですが、これらのテクニックを一生懸命使って仕事を効率的に行っても、「なぜか全体の業務時間は減らない!」という事実に気づきます。

何故かというと、時間を効率的に使おうとコントロールしても、「空いた時間にそれ以上の仕事を入れてしまう」ため、結局やることが増えてしまっているという、よくあるパラドックスです。

時間を「使う」ようになった僕たちは「時間をうまく使わなければ」というプレッシャーにさらされる。
やることが多くてパンクしそうなとき、僕たちはやることを減らそうとするのではなく「時間の使い方を改善しよう」と考える。
(「限りある時間の使い方」より)

特に「ライフハック」によって、PCやスマホがない時代に比べて、我々の効率は格段に上がり、また一人一人の生産性は爆発的に上がっているはずなのですが、昔の人に比べて決して時間が余っているわけではないですよね。

いや、むしろ時間が足りなくなっている!
「便利になっているはずなのに、なんでこんなに忙しくてイライラしているのか」と思ったことはありませんか? 不思議ですよね。

この本の中では、解決策として次のような方法を提唱しています。

「まず自分の取り分を確保する」
本当にやりたいことがあるのなら、確実にそれをやり遂げるための唯一の方法は、今すぐにそれを実行することだ

「進行中の仕事を制限する」
同時に進行する仕事の数を3つに制限する。それによって目の前のタスクにじっくり取り組めるようになる

「優先度(中)を捨てる」
上位5個以外の優先順位が中くらいのタスクは邪魔になるだけだ。いつかやろうと思わないで、ばっさりと捨てたほうがいい。

「注意力を自分の手に取り戻す」
SNSのような「アテンションエコノミー」のように、興味のないことに無理やり注意を惹きつけられている。大事なことに注意を向けることが大事である。

「人生には今しか存在しない」
今を生きるための最善のアプローチは「自分は今ここにいる」という事実に気づくこと。今ここから逃れられないという事実をただ静かに受け入れること。

「何のためでもないことをする」
何らかの達成を目標とするのではなく、ただ活動そのものを楽しむ
「彼女がサーフィンにのめり込むのは、うまくなりたいからではない。自由を楽しむため。」

「忙しさ依存をなくす」
物事は必要なだけの時間がかかるものだし、どんなに急いでも不安が減るわけではない。かけがえのない成果を手に入れるためにはたっぷりと時間をかけることが必要だ。

「時間をシェアすると豊かになれる」
家族や友人、地域の人たちと一緒に行動してみよう。すると時間のコントロールを独占するのが最善の策ではないと気づくかもしれない。

などなど、他にもたくさんの良いアドバイスが「限りある時間の使い方」には記載されています。興味がある人は是非、本を手に取ってみてください。

私もこの本を読んで、自分のライフスタイルを考えさせられました。

例えば、私の父の時代は、スマホもインターネットも、携帯電話さえもない時代だったので、休みの日の娯楽と言えば家でテレビを見たり、趣味(父の場合は園芸)をするくらいしかありませんでしたよね。
確かに不便でしたが、そんなライフスタイルも心地よかったような気がします。

ただ、今からスマホやPC、インターネットを捨てて生活することはできませんよね。ワークスタイルは否応なく便利なテクノロジーをベースにしたものが必須となっています。
ただ余興くらいはテクノロジーに支配されず、また忙しさも感じずにゆったりとした時間を過ごしたいものです。

この本が言うように、「今この瞬間だけは」「自分の取り分」に細心の「注意」を払って、没頭する時間を意識的に作ることが大事と思います。
それはサーフィンでや音楽でもいいし、家族や仲間とのコミュニケーションでも良いと思います。

便利な「忙しい時間」となんでもない「ゆったりとした時間」

一日の中でのメリハリを作ることが大事なのでは、と個人的には結論づけています。

「如何にテクノロジーや忙しさに流されないライフスタイルを作るか」は現代人の大きな課題ですね。

それでは。

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