過去の経験は宝の山!キャリアの棚卸しで、あなたの「隠れた強み」を見つけ出す方法
「キャリアを考えるってもっと重いことのように思っていました」
ある大学の先生のキャリアコンサルティングをしてて、最後に感想を聞いた時に出てきた言葉。
確かにこれまでの自分のキャリアを考え、そしてこれからのキャリアプランを考えていくことはとても大切なこと。
でも、重いことではない。
その人の経歴の中にたくさんある出来事。
キャリアコンサルティングという短い時間の中で、思い出すことと思い出さないこともあるが、まずはその思い出すことでいい。
これまで点在している自分の経験、出来事を一つ一つ思い起こしていく。
その時自分がどんな風に感じ、どんなことに気付いたかを。
そのストーリーをキャリアコンサルタントが聴きながら一緒に紐解いていくと点在していたものがだんだんと線でつながっていく。
実際お話をしてもらいながら、それが線でつながっていくと実感できた時、人はみんな同じように笑顔になる。
何かしら、自分の中で辻褄が合い納得している様子の笑顔。
これは何も重い作業ではない。
ただ、一人ではなかなかできないことなのだ。
自分が発したストーリーに対して、
「なぜ?」
「どんなふうに?」
そういった質問が入り、それをまた聴いてくれる人がいるから自分の頭の中に漠然とあったものが整理していけるのではないかと思う。
また、人は先に答えを出そうとする。
「私の強みは○○である」
「私は〇〇力に長けている」
などと。
答えから求めようとするから、解けなくていやになるのだ。
まずは自分がこれまで経験してきたことをすべて、
どんなことをし、
どんなふうに思い、
どんな気づきがあったかなど、
出てくる限り自由に出していけばいい。
それを出し切って、もう一度客観的に見ていくことで答えが見えてくるのだと思う。
キャリアの棚卸しは急いでするのではなく、一つ一つ丁寧に紐解いていくことが大事。
そして、今日したから終わりではなく、何度も何度も繰り返して棚卸をしていく。
今日書いたジョブカードは、また3か月後に見直してみる。
3か月後に見直したジョブカードは半年後に見直してみる。
その時その時でまた気づいたことを書き足してみたり、変えてみたり…
いつもそこに自分の基準があり、
比べるのいつも昨日の自分。
3か月前の自分。
一年前の自分ということを実感できるようになる。
そのために私たちキャリアコンサルタントがお役に立てるんだと改めて思う。