上京6年目の決断と成長
今日で上京して6年目に入ります。
2019年の10月9日、香川から上京しました。
あの時、1年悩み考えて上京を決意し、その後半年で仕事を整理しました。ぎりぎりまで反対していた両親が、上京する一か月前にやっと理解を示してくれました。
上京の日を告げると、母は言いました。
「えっ?そんなにすぐに東京行かなくてもいいんじゃない?もう少しゆっくりと…」
上京に理解は示したものの、まだもう少し先でという雰囲気でした。
今思えば、自分で決めて動き出すことは、とても勇気がいることです。不安や、起こってもいないことを心配する自分がいます。
それでも、一歩踏み出したことで、自分の決断力や行動力を実感できたし、周りの人に頼らずに自分で解決できるという自信を得ることができたのです。
根拠はないのですが、何かあっても誰かのせいにはできません。自分で決めたことですから。
未知の世界への挑戦ですが、そこには「絶対に行ってやる」と強い気持ちがありました。それが少しずつ溢れ出てくるのを感じました。
なので、母に言われたときも、
「いや、もう決めたからその日に行くね」
と返事をしたのです。
母は、寂しそうで少し不服そうでしたが、母の感情に押し戻されることのない強さが私の中に芽生えているのを感じました。
あれから5年が経ち、6年目を迎えます。
今考えると、以前の私なら母に言われて再び悩み、日程をずらそうかなと考えたかもしれません。しかし、あの時日程をずらさず、あのタイミングで上京しておいて本当に良かったと感じています。
上京して2か月から3か月後、感染症の噂が出始めました。最初は他人事のように思っていたのです。やがてスーパーの棚からマスクが消え始め、街の賑わいが嘘のように消え、不安が押し寄せ、毎日ニュースに釘付けになりました。
そして、上京して5か月後の2020年3月には緊急事態宣言が発令され、近所への外出すら難しくなってしまいました。
もちろん、東京から香川に帰ることもはばかられました。今になって考えると、あの時期に上京したことがベストタイミングだったと思います。
もし、あの時母の言う通りに上京時期を遅らせていたら、上京できなくなっていたかもしれない。もしかしたら、今も香川に留まっていたかもしれません。
自分で決め、覚悟して動き出したことには、必ずベストタイミングが与えられると感じています。周りのことを考えすぎると、なかなか動けなくなることもありますよね。
人生には大切なものがたくさんありますが、すべてをまんべんなく守ることは難しいものです。その都度、優先順位を決め、その時自分にとって最も大切なものを考え、勇気を出して動くことの重要性に気づかされました。
5年の間、3年近くはコロナ禍で思っていたのとは違う時間を過ごしましたが、それが今の私の生活の土台の一つになっていることも事実です。
これからどうなるのか…いや、どうしていきたいのか。何ができるのか。それを考えながら、ひとつひとつ自分で決めて進んでいきたいと思います。
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