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【注目】アドテクノロジーについて!データは収集から活用の時代へ!アドテクノロジーのトレンドと今後について解説します!

今やインターネット広告は、マーケティングにおいて必要不可欠な存在となっています。それに伴い、広告に関わる技術を扱うアドテクノロジー市場も拡大をみせています。

アドテクノロジーの分野は、トレンドの移り変わりが激しいため、常に最先端の情報をキャッチする必要があります。

そこで、今回は、アドテクノロジーのトレンドと今後について解説します!

アドテクノロジーとは

アドテクノロジーとは、インターネット広告を効率的に配信するためのシステム全般を表す言葉です。インターネット広告の中には、リスティング広告ディスプレイ広告など、様々な配信方法がありますが、これらを配信するためのシステム、テクノロジーがアドテックとも呼ばれています。

広告主としては、従来のテレビCMなど大衆に配信する広告方法とは異なり、特定のユーザーに合った広告を自動表示することが可能となり、低いコストで高い効果を得ることができます。

アドテクノロジーの種類

アドテクノロジーの種類をメディア・広告主・ユーザーの視点から解説していきます。

  • アドネットワーク

  • アドエクスチェンジ

  • SSP

  • リターゲティング

  • DSP

  • DMP

ここからは、それぞれについて、解説していきます。

アドネットワーク

アドネットワークとは、メディアへの広告配信を効率的に行うシステムのことです。
デジタル広告の初期に誕生したもので、ここから様々な形が誕生しています。

アドネットワークでは、広告媒体を集め広告配信ネットワークを形成します。そうすることで、広告主は入札するだけで、多くのメディアに広告を出すことができます。各媒体でそれぞれ広告を用意するよりも高い効果が期待できます。

また、行動ターゲティングという配信方法が誕生したことで、ユーザーの興味関心をセグメント分けし配信することも可能になりました。

リターゲティング
リターゲティングとは、一度サービスに興味を持ったユーザーに対して、一定期間を開けてもういちど広告を配信するシステムです。

一度、広告に触れているため、新規ユーザーに広告を打ち出すよりも興味を持たれやすい傾向にあります

アドエクスチェンジ

広告表示回数をもとに広告枠値段をつけて売買する入札制度のシステムです。広告枠の価格は、需要と供給によって決まり、広告主の需要が大きくなればなるほど高い金額となります。

大量のメディアと広告枠が溢れたことにより、メディアと広告主が、お互いにとってメリットのあるように変化していきました。

SSP

SSPは、メディア側収益最大化するプラットフォームです。

SSPを活用すれば、表示回数の多い広告枠をすぐ見つけられ、また、広告の運用工数を削減しながら、広告収益の最大化を狙えます。SSPはメディア側の収益を最大化するための広告選定を代行するシステムです。

DSP

DSPは、広告主側の収益を最大化するためのプラットフォームです。

広告主が予算やターゲット、地域などを設定するだけで、DSPが自動的に最適な広告運用を実現してくれます。DSPは広告主収益最大化するように広告配信を代行するシステムです。

広告を配信する際に、アドネットワーク上でDSPとSSPが配信と選定を瞬時に行い、両者の条件が一致した広告が広告枠で配信されます。

DMP

インターネット上のユーザーに関連するデータを管理できるシステムです。自社サイトへの訪問・お問い合わせや、他の企業のオープンソース化されたデータなどから、自社に関する情報を蓄積することができます。

DMPの活用で、ユーザーの問い合わせフォームの情報やWebサイト内の行動履歴などの複合的な分析が可能になっています。

3Pas(第三者配信)

3Pasは、効果測定配信予算などを一括で管理するためのシステムです。

広告の費用対効果を計測するのに便利なツールで、広告のコンバージョン率やクリック率、インプレッション数などを測定します。

アドテクノロジーが抱える課題

アドテクノロジーが広告を最適化している一方で、デジタル広告特有の新たな問題が発生しているのも事実です。

アドフラウド

課題のひとつに「アドフラウド」と呼ばれる問題があります。アドフラウドは、コンピュータのプログラムによって、広告の表示回数やクリック数を不正に増やし、広告費をかさ増しする行為のことです。

アドベリフィケーション

また、広告が適切に配信されないことによる、ブランドイメージの低下に繋がることもあります。広告が意図せず不適切なサイトに掲載されれば、企業の損失に繋がりかねません。

そこで、アドベリフィケーションという広告の表示状況を確認し、コントロールできるシステムも誕生しています。効果の出ていないサイトや不適切なサイトへの表示をコントロールできることで問題を解決しようとする動きも起こっています。

アドテクノロジーを取り巻くトレンド

ココ数年でDXという言葉が広く普及し、IT化・デジタル化を進めようという動きが起こっています。そして、DXやIT化に伴いデータがより重要視されるようになっています。
アドテクノロジーはこのようなデータに深く関わっています。

ここではアドテクノロジーを取り巻く環境のトレンドについて、ご紹介します。

データドリブンの普及

一つ目はデータドリブンの普及です。

データに関して広い視点で見ると、データを重要な判断軸として位置づけ、意思決定の場面で定量的なデータをもとに判断することがトレンドとなっています。

情報を集めることはすでに当たり前になっており、その情報をどのように活かすか、自社のサービス・施策に落とし込むかといったことの議論が活発になっています。そして実際にデータドリブンな施策による効果が現れている企業も出現しています。

このように、データの回収からデータの活用までが重要視されています。

アドテクノロジーは広告を通じて、ユーザーと近く関わります。また、ユーザーの行動を把握するのもアドテクノロジーです。今後もその重要性は増していくことが考えられます。

音声広告の出現

テクノロジーについては、音声広告オーディオアドのサービスが誕生しています。
音楽やラジオなど、音声コンテンツはより広く普及しています。そこで、そのような音声プラットフォームでも広告を配信することができるようになりつつあります。

この技術に関しては、まだまだ始まったばかりで今後の成長が見込まれています。

データの収集に制限がかかる

データの重要性が高まる一方で、データの取り扱いについて、これまで以上に警戒する動きも起こっています。Cookieに規制がかかったこともその一例です。

今後は闇雲にデータを収集・活用することは難しくなります。収集するデータの内容方法について正確に取捨選択し、適切に活かして行く能力が必要とされています。

アドテクノロジーの海外市場と国内市場の違い

ここでは、アドテクノロジーに関して海外市場と国内市場の違いを解説します。

国内市場

全世界のインターネット広告市場はパンデミックなどの影響もあり、順調に成長を続けています。2020年度の日本国内のインターネット広告市場規模は、前年度比7.4%増2.1兆円で、2021年度は前年度比14.5%増2.4兆円となり、2024年度には3.3兆円まで拡大すると予測されています。

海外市場

日本国内だけでも大きな市場であるインターネット広告市場ですが、米国市場は日本の約5倍の規模を誇ります。2020年度の米国インターネット広告売上高は約15兆3400億円で、前年から12.2%増加と日本よりよい成長率をみせています。

欧州も技術の進歩やインターネットユーザーの増加などを受け、2021年から2030年まで年平均成長率8.59%で成長すると予想されています。

アドテクノロジーが海外に比べて日本が遅れてる理由

日本はどうして海外に比べて、アドテクノロジー分野で遅れを取っているのでしょうか。その理由は広告を配信する目的にありました。

広告にかける費用の差・目的の違い

数十年前まで技術大国として世界を牽引してきた日本は、ここ数年で世界との差が埋まり、追い抜かれる状況となっています。

人口比率で見た市場規模が圧倒的に高い米国ですが、アドテクノロジーが最も進む要因として、企業が広告に対してかける費用の違いが大きな要因と考えられます。

そして、広告費の内訳を見てみると、そこには広告の目的の違いが顕著に現れています。日本の広告主はデジタル広告において販促を重視する傾向があります。
一方で、欧米では、ブランディングを重視する傾向があり、広告・配信の品質に重きを置いています。

〇海外と国内の目的の違い
日本:販促・集客
欧米:ブランディング

ブランドは短期間では効果が見えづらいですが、長期的に見るといくつかの大きなメリットがあります。ブランドが確立すると、それが競合優位性になります。市場の競争が激しくなると価格競争が起こります。しかしブランドが確立している企業は、価格を高い水準で維持しても、収益を得ることができます。また、将来的にはブランドがユーザーを呼ぶようになります。

日本企業にも、ブランドセーフティーの意識が高まることで、結果的にアドテクノロジーの価値を理解し、市場が大きくなるのではないでしょうか。

アドテクノロジー今後の展望

アドテクノロジーは、2023年まで技術的な成長が期待されています。人工知能を使用した広告運用や広告の最適化は、ビックデータをもとに行われ、多くのデータを保有している既存のプレイヤーの技術力や規模は拡大を続けることが予想されます。

もちろん、技術の進化に伴い、アドテクノロジー市場としても成長していくことでしょう。そこで、日本から世界を轟かすスタートアップは誕生するのでしょうか。

このように、アドテクノロジーに関する最先端の情報は常に変化しています。海外の市場は大きく成長し続ける一方で日本の市場がついていけていないのが現実です。情報収集を怠ると置いていかれる世界のため、キャッチアップを怠ることのないようにしましょう。

日本のアドテクノロジースタートアップ企業

世界との差が開きつつあるアドテクノロジー業界ですが、日本市場を引っ張っていくであろうスタートアップ企業が存在します。

株式会社ビズパ

株式会社ビズパは、「広告業界をアップデートする」をミッションに広告メディアの検索プラットフォーム「BIZPA(ビズパ)」を運営しています。

広告を出したい広告主のために看板・デジタルサイネージ・紙媒体・交通広告・WEB広告など様々な広告メディアが掲載されており、効率的に最適な広告を探すことができます。商品の特徴・価格・属性のグラフなどWEBから確認でき、見本誌・媒体資料などもダウンロード可能。2022年4月時点で約15,000のメディアが掲載されています。

Supership株式会社

Supership株式会社は、「ScaleOut」や「Ad Generation」などアドテクノロジー領域で事業を展開しています。

最近では、音声による広告のプログラマティック取引を可能とする「ScaleOut DSP」において、オーディオアドの配信機能を発表し、国内最大級のラジオ配信プラットフォーム「radiko」へのオーディオ広告の配信が始まりました。

Supership株式会社は、ブランド毀損や広告の透明性に配慮しながら、広告主の目的に応じたマーケティングコミュニケーションを支援しています。

ユナイテッド株式会社

ユナイテッド株式会社は、アドテクノロジー事業以外にも、DXプラットフォーム事業やインベストメント事業、コンテンツ事業を展開しています。

広告に携わるあらゆるユーザーを対象としたプラットフォームを運営しており、 代理店や広告主を対象とした「Bypass」や「HaiNa」では、広告効果の最大化やオペレーション業務の効率化、CPAの最適化を支援しています。

また、メディア向けの「adstir」では、広告のターゲティングや広告マネタイズなどを支援しています。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は「アドテクノロジー」について解説しました。デジタル化の流れの中で、アドテクノロジーはますます発展しています。そして、情報を収集から活用の時代へと移り変わっています。実際にデジタル広告などを通じて、情報を活用し大きな利益を得ている企業もあります。

今後も、アドテクノロジーに関しては、トレンドをキャッチしながらデータをどのように活用するのかがポイントになりそうです。

最後に。。。

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