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【全員必見】アパレル×スタートアップ!衰退するアパレル業界。復活の兆しとなるのはスタートアップ!?

こんにちは!Preventure編集部です!

今回は「アパレルxスタートアップ」をテーマに、アパレル産業の現状や求められているサービスなどについてご紹介します。

アパレルに興味のある人はとても多いのではないのでしょうか。衣類はそもそも私たちにとって不可欠です。そんなアパレルは持続可能性の実現に大きな責任を背負っています。最後まで読んでいただけると幸いです!


アパレル業界の現状

https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3107

最初にアパレル業界の現状を市場規模や課題を通じて見ていきましょう!

市場規模

アパレルの市場規模を確認します!

国内市場

株式会社矢野経済研究所の調査によると日本国内の2021年のアパレル総小売市場規模は7兆6,105億円、前年比101.3%でした。また、2019年以降ECによる買い物の需要が高まり、リアル店舗での集客は難化したとしています。

市場規模は減少

株式会社矢野経済研究所の国内アパレル市場に関する調査によると、アパレル総小売市場の規模は減少傾向にあるとされています。現在ではバブル期の15兆円から10兆円にまで減少しています。一方で供給量は20億点から40億点程度まで増加しており、倍増していることがわかります。

グローバル市場

アパレルの世界市場は成長を遂げており、アパレル産業は引き続き成長産業の一つとみなされています。

欧州最大級のグローバルな戦略系コンサルティングファームであるローランド・ベルガーの最新の予測では、アパレル市場は2025年までに年平均成長率3.6%、2015年に約140兆円であった市場は2025年に約290兆円にまで成長するとしています。

アパレル業界について

アパレル産業が抱えている大きな課題は以下の二つです。

大量生産大量消費モデル

アパレル産業の特徴は大量生産、大量消費、大量廃棄であることが挙げられます。

社会としての持続可能性が目標として掲げられる現代において、アパレル産業は持続不可能な状態が多く見られます。この課題は日本だけでなく世界が直面している課題です。

1年間に捨てられる衣類の量はおよそ9,200万トンにも上り、着数にして3,000億着が捨てられています。今後の人口増加に応じて生産量も増え、段階的に廃棄量も増加することが予測されています。

環境負荷が大きい

二つ目の特徴は環境負荷の大きさです。

ファッション業界は毎年930億m3という、500万人のニーズを満たすのに十分な量の水を使用しています。世界では水不足から水資源の奪い合いが起こっている地域もあります。

ファッション産業は温室効果ガスの排出でも大きな影響を与えていることが明らかになっています。温室効果ガスの排出量は合計12億トンのCO2と同等であると試算されています。正直ピンとこない数字ですが、これが国際航空業界海運業界の排出分を合計したものよりも多いので驚きです。

ここまでは製造過程に着目しましたが、家庭から手放された後も無視できない環境負荷がかかっています。ユニクロをはじめとした大手アパレル企業は近年リユース・リサイクルの促進に積極的です。しかし現状ではリユース・リサイクルできているのは合計で34%。残りの66%が単純な処分や埋め立てにより廃棄されてしまっています。

1日あたり焼却・埋め立てされている衣類の総量は1,300トンにも上り、大型トラック130万台分になります。

アパレル×スタートアップとは

ここまででアパレル産業が成長産業でありながら、多くの課題を抱えていることがわかりました。そうした中で、様々な課題意識を持ったスタートアップが登場しています。

ここからはアパレル業界で登場しているスタートアップについて着目していきます

アパレルxITの市場規模

現代のスタートアップによく見られるのがIT技術を用いたサービスを手がけたものです。小売事業において最もIT技術が活用された例の一つとして挙げられるのはECでしょう。ECとは’’electronic commerce’’の略称で、店舗の場所的制約や時間的制約から解放されたインターネット上での通販サービスを指します。

海外

海外の市場規模についてアメリカと中国のEC市場規模をご紹介します。

【アメリカ】
経済産業省によると、2022年におけるアメリカのEC市場規模は前年比7.4%増の1兆328億USドルに上るとされています。これは小売市場の14.5%を占める計算となり、非常に大きな市場であることがわかります。

特に商材別でみると、衣類・雑貨類が多額の取引をされており、1,808億ドルの市場があることが明らかとなっています。

【中国】
中国は人口規模が世界屈指であることから市場規模はアメリカを上回るほどのものとなっています。2022年の中国におけるEC市場規模は2兆8,790億USドルであり、前年比で9.1%の増加があったとされています。

国を跨いだ越境ECを用いて購入したい日本の商品についての調査では、美容コスメの44%についで衣料品・アパレルが43%となっていることからも、アパレルの取引割合は高いものと推測できます。

日本

最後に日本です。令和4年の国内BtoC-EC市場規模は22.7兆円であり、これは年々拡大していっていることが明らかとなっています。

この中で衣類・服装雑貨等の市場規模は2兆5499億円となっています。日本国内ではオンラインショッピングで衣服・服装に雑貨が購入されていると考えることができます。

サービス事例

アパレルはEC流通でも特に多く取引されている財の一つであることがわかりました。そうした中で、アパレル産業において用いられているサービスにはどのようなものがあるのか見ていきましょう。

シェアリングサービス

一つ目に紹介するのはシェアリングサービスです。シェアリングエコノミーとは近年多く用いられるようになりつつある言葉です。服などは通常個人が所有するのが普通でした。しかし、ミニマリズムの普及や資源の有効活用への意識の高まりが広がりつつあります。

洋服などにも様々なタイプがありますが、その中でも普段使いすることのない使用頻度の比較的低いものもあります。そういったものはレンタルで使用することで金銭的負担だけでなく、資源や住居スペースの有効活用に取り組むことができます。

このサービスは多くの場合、何らかの意図で衣類を所有したくない人に向けたものであると言えそうです。

店舗DX

DXは多くの箇所で用いられていますが、店舗もその例外ではありません。イメージがつきやすいのはキャッシュレス決済やオンライン注文でしょう。また、最近ではバーチャルでの試着システムを導入しているブランドもあります。

発展した背景にはコモディティ化による、製品クオリティ以外での差別化の必要性が挙げられます。また、人手不足による業務の効率化も喫緊の課題です。こうしたサービスは事業者に向けたものであると言えます。

流通

アパレル産業は特に製造元から消費者に届くまでの段階がきれいに分離しており、事業研究などに用いられます。流通は店舗よりも現代はネットが主流になりつつあります。

そうした中で、楽天市場のような大きなプラットフォームサービスもある一方で、自家用サイトを持ちたい企業に対するコンサルティングサービスやサイト制作サービスなどがあります。

越境EC

越境ECはECの良いところを最も生かした業態と言えるでしょう。話題によく上がるのはSHIENです。使ったことがなくとも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。SHIENは中国初のオンラインファストファッション小売業者です。創設から15年で世界220ヵ国で利用され、毎月700万人以上が利用しています。

2022年に原宿に店舗が出店されましたが、その際に用いられた表現は「リアル店舗」であり、リアルでない店舗(EC)がいかに普及しているのかがわかります。

今後のポイント

最後にアパレル業界の今後のポイントについてまとめます。

①廃棄を減らすことができるか

やはりアパレル産業の1番の課題は廃棄物の削減でしょう。持続可能な社会の実現に向けて多くの企業や団体が行動をとっています。すでに不要になった衣類の回収が行われていますが、それで十分とは言い難いのが現状です。ファッションは一過性であることが顕著であり、流行り廃りが明確です。

そうした際にどのような対策が取れるでしょうか。一つはデジタルを活用した生産・販売体制の構築が挙げられます。ユニクロをはじめとするファストファッションブランドのいくつかは生産手法に違いはあれど、売り切ることを前提にプランを立てています。このような手法を取るには高精度な需要の予測が必要となり、デジタル技術の活用が鍵になりそうです。

②消費者ニーズを読み取る

一つ目の項目ともつながりますが、個人の消費者の持つニーズを分析することは重要になります。パーソナライズされたマーケティングなどは購買につながりやすいとされています。

消費者ニーズの分析には定量的な分析が不可欠であるため、比較的小さな小売事業者には敷居が高いと言えそうです。そうしたサービスなどには根強いニーズがあるでしょう。

③データ活用・統合

データの活用は消費者ニーズの読み取り以外の場面にも重要になります。特に越境ECが普及したことにより、勝負する市場も国内から必然と世界にシフトしています。そうした中では消費傾向の分析に活用できるデータ量も膨大なものになります。そうしたデータの活用や分析をできる体制を構築できるのかどうかは、ビジネス成功の可否に大きな影響を及ぼすでしょう。

④サステイナブルファッション

サステイナブルは現代の一種のキーワードと言っても過言ではないでしょう。特に海外ではサステイナブルを重要視する傾向があり、ブランドの動向が自身の価値観に合っているかが購買に影響を及ぼしているようです。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は「アパレルxスタートアップ」をテーマに、アパレル産業が抱える課題を中心に、どのようなサービスがあるのかをご紹介しました!

アパレル産業は成長産業と位置付けられています。人口が増えるにつれて基本的に需要も高まります。しかしながら、現代では持続可能性が強く求められます。

アパレルに興味のある人は多いと思います。今回紹介した課題について、皆さんの好きなブランドがどのような取り組みをしているのかなど、ぜひ調べてみてください!

最後に。。。

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