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パーソルグループのITインフラを支える。大規模プロジェクトで実感できるインパクトのある仕事

パーソルプロセス&テクノロジー(以下、パーソルP&T)内で、パーソルグループ全体に対してIT活用の高度化やITによる付加価値の創出を先導・牽引し、グループの成長に貢献するグループソリューション統括部。

中でも「スタッフィングビジネスソリューション部」は、パーソルテンプスタッフ(以下、PTS)の基幹系システムの開発・保守運用等を担当しています。

本記事では、インフラに強みを持つプロジェクトマネジャー(以下、PM)の伊田さんに、代表的なプロジェクトについてお聞きしました。

■インタビュイーのご紹介
伊田 旭 さん
グループソリューション統括部 スタッフィングビジネスソリューション部
システム基盤グループ システム基盤チーム所属
2014年、東洋ソフトウェアエンジニアリング株式会社に新卒入社。パーソルP&Tの前身インテリジェンスビジネスソリューションズ(以下、IBS)との統合を経て、インフラ案件をメインに経験を積む。現在は、インフラ領域に強みを持つPMとして活躍中。

【伊田さんの紹介】新卒から一貫して同社でキャリアを歩み、PMとして活躍

ーー伊田さんのこれまでのキャリアについて教えてください。

新卒入社してからずっとパーソルP&Tに在籍しています。当時はまだIBS統合前で、社名も東洋ソフトウェアエンジニアリングでした。

入社後はシステムソリューション事業部のクラウドサービス部に所属し、Microsoft Azureを扱う部隊の一員として活動。当初は知識も不十分で、クラウドとオンプレの比較といった基本から勉強していましたね。約2〜3年の間、エンジニアとしてネットワークやサーバー関連などインフラ周りの業務を経験してきました。

その後は、パーソルホールディングスが現在対応しているような全社基盤のインフラ保守業務を担当。例えば、各個社が利用するOffice365などのメールサービスやADと呼ばれる認証システムの保守作業や移行作業をしてました。

全社基盤業務がベンダーに移管したことを機に異動し、現在に至ります。

ーー現在のお仕事内容はどのようなものなんでしょうか?
主にPTS向けのシステム基盤プロジェクトのPMを担当しています。PTSには「GENESIS」(※)という基幹システムがあり、その移行作業や新規の構築作業を任せていただいています。

※過去の「GENESIS」関連の記事はこちらから

配属当初はエンジニアとして、3〜4名体制のインフラ保守案件に入っていたのですが、徐々にインフラグループが拡大し、保守業務と並行して各プロジェクトのマネジメントをするようになったんです。

ーー現在のチームに配属になってからPM業務を担われるようになったんですね。エンジニアの時と比較して意識は変わりましたか?

そうですね。エンジニアの時よりも「全体を俯瞰して見る」という意識を持つようになりました。

いちメンバーの時は、自分が任されている範囲のタスクを正確に処理しようという気持ちが強く、最終的な結果が伴えば評価されると思っていたんです。

しかし、PMになってからは全体進捗に目を配りつつ、結果だけでなく過程も大事だという意識を持つようになりました。メンバーのアサイン、工数、残業時間。そういったことまで細かく考慮して、プロジェクトを完遂しようと考えています。

【組織の紹介】グループ全体の「基盤のクラウド化」を担うプロ集団へ

ーーご自身のチームの特徴を教えてください。

スタッフィングビジネスソリューション部は、先述した「GENESIS」を中心とした基幹系システムの新規開発・保守業務を担当している部門です。グループ会社であるPTSを顧客とし、そのシステムを安定稼働させ続けることが求められています。全体で約250名規模の組織です。

私の所属するシステム基盤チームは40名ほど。新卒2〜3年目の若手や40代以上の経験豊かなベテランなど、個性豊かなメンバーが揃っています。若手とベテランの間にいる、いわゆる中間層と言われる年代がちょうど私ですね。(※2022年12月時点)

人柄も良い方ばかりで、新しいメンバーを迎える時もすごくウェルカムな雰囲気を持っている人たちです。個人的には、とても心理的安全性の高い職場だと思っています。

ーーメンバー間では、日頃どのようなコミュニケーションを取っているのでしょうか?

出社は週1程度になっていますが、リモートワークでもなるべく対話をするように努めています。

基本的にはTeamsを用いて、朝会などの定期ミーティングで業務の確認をしたり、体調面なども気にかけるようにしていますね。勤怠だったり、業務量だったり。同じ空間にいる状況で察してあげられない分、ワークライフバランスと呼ばれる部分については「メンバーが無理をしてしまっていないか」は気にかけて接するようにしています。

ーー直近の技術やプロジェクトにおける、チーム内のトレンドのようなものはあるのでしょうか?

「システムの自動化」はポイントの一つになっていると思いますね。

例えば、移行作業をしたり、サーバーを構築したりといった時に、今後は人力に頼るだけでなく、自動化システムを交えて全体の工数を減らすことが増えると思うんです。

自動化システムをうまく活用しながら、インフラの保守、開発案件に取り組むことがトレンドになってきています。

また、パーソルグループ全体の方針として掲げているのが「基盤のクラウド化」。今はオンプレで動いているサーバーもいずれはクラウドへの移行をする予定です。そのため、今後はよりクラウドシフトの知見が活かせる環境になっていくと考えています。

【プロジェクト紹介】グループ方針である「基盤のクラウド化」。その先駆けとなるクラウド移行プロジェクト

ーーチームの代表的なプロジェクトについて教えてください。

PTSの基幹システムで利用している、Oracle Databaseのアプライアンス製品であるExadataをオンプレからOracle Cloudへ移行したプロジェクトは、私たちの中で代表的と言えると思います。先ほどお伝えしたグループ方針である「基盤のクラウド化」のファーストステップとなったプロジェクトです。

2025年度末を目標に、オンプレ環境のクラウド化をグループ各個社が進めています。本プロジェクトは、PTSのデータセンターが保持していたExadataをクラウド環境に移行することがミッションでした。

基幹のデータベースシステムを移行させることで、アプリケーションサーバーやウェブサーバーなどの他のサーバーもクラウドシフトしやすくなります。

データベースは基幹システムの要。そのデータベースがESOL(保守終了製品)で切れてしまうことがないように、しっかりバージョン管理を行い、そこにつながるサーバーや各アプリケーションの動作確認やパフォーマンス検証をしていく最初の一歩になったとして、社内でも2022年度上期パフォーマー賞をいただきました。

本件にかかわらず、ESOLに伴うサーバ(Windows,Linux等)のバージョンアップや基盤移設などの大規模な移行は、私たちの得意とするプロジェクトです。

ーーかなり大規模なプロジェクトだったと聞いていますが、お客様とはどのようなコミュニケーションを取ってきたのでしょうか?

そうですね。プロジェクトの期間も約9ヶ月と、私たちが通常対応しているインフラのプロジェクトよりも比較的長い案件でした。プロジェクトの関係者も多く、ベンダーを含めると60〜70名規模。顧客やベンダーとは綿密にミーティングを重ねて「最終的なゴールをどこに設定するのか」「最終的に性能がどの程度であれば問題ないのか」など、認識を合わせていく作業を繰り返しました。

過渡期には、1日2〜3回という頻度で打ち合わせをしていましたね。やはりステークホルダーの多いプロジェクトは「同じ方向を向いているか」「認識に齟齬はないか」は詳細に確認する必要があります。

少しでも「考えていることが違うかもな」と思ったら、個別にも会話をするようにしていました。

ーー本プロジェクトで得られたものや次に活かせる学びとなったことを教えてください。

ここまで大規模なプロジェクトのPMを任された経験が少なかったので、今までにない課題にぶつかることも多かったです。問題が発生した時こそ、お客様に真摯に向き合い、納得いくまでコミュニケーションを取ることの大切さを再認識しました。

PM経験のある他のメンバーとも相談しながら、商談や折衝の最終着地をどこに置くべきかを検討してきたことは本プロジェクトで勉強になった部分です。

プロジェクト自体が「基盤のクラウド化」の足掛かりになっているものなので、本プロジェクトの知見は今後も活かされていくと思います。

【働く魅力】インフラの重要性の高さとスケールの大きさがやりがいに

ーー スタッフィングビジネスソリューション部だからこそ経験できることや描けるキャリアを教えてください。

主要顧客がPTSということもあり、顧客と近い距離で働ける点が魅力だと思います。お客様からも「同じグループ会社の仲間」と思っていただいているので、お客様との距離感の近さが特徴です。些細なことでも困った時に気軽に相談できるような環境が整っています。

技術面に関しては、インフラ技術を用いて自動化ツールを作ったり、クラウド上でどのようにサーバー構成をしていくかといったクラウドシフトの領域は、今後高まっていくと思いますね。

PTSだけでもアプリケーションを動かしているサーバーを数百台単位で持っています。その台数を最終的に全てクラウド移行するような企業はそこまでないのではないでしょうか。規模のインパクトがかなり大きいインフラ構成になっていることは、PTSとのプロジェクトにおける特徴だと思います。

また、システムやプロジェクトの全体像を把握できることも大きな特徴です。顧客との距離が近いため、企画準備や予算策定などの“超”上流工程から参画し、ユーザー側と直接コミュニケーションを取りながら開発を進められます

リリース後の運用保守まで一貫して関われるため、長期的な目線にたったシステム開発ができるんです。

ーー最近、ご入社された方はどのようなお仕事をされているんでしょうか?

現在、Active Directory(以下、AD)の移行プロジェクトが走っており、そちらを担当してもらっています。

もともとPTSが使っているADの環境をホールディングスの統合ADに集約するプロジェクトですね。自動ツールを使って、業務サーバのAD機能の認証先を変更し、変更後の動作確認まで一貫してそのツール上で完結出来る様な仕組み作りをしていただいています。すでにご活躍をいただいていて、頼りにしていますね。

どんなに技術力の高い方でも環境の全体像がわからないとパフォーマンスが上がらないものです。私たちのチームには、内情をしっかり把握して情報共有してくれるメンバーがいますので、積極的に参考資料などをお渡しして、新入社員の方が早期に活躍できる環境を作るように心がけています。

ーー伊田さんがPMの役割を担う上で、やりがいに感じることを教えてください。

PMといっても関わる領域によって、さまざまなやりがいがあると思います。私が携わっているインフラ領域は「縁の下の力持ち」と言われることが多く、アプリケーション開発などと比べると派手さこそないかもしれません。

しかし、アプリケーションを動かすための基盤として、私たちがインフラを用意するという点で、重要な役割だと思っています。インフラなしにはアプリケーションは動かず、インフラに障害が起きた時のインパクトは非常に大きいです。個人的には、そこの部分にやりがいを感じています。

現在はいちチームのPMですが、ゆくゆくは技術面だけでなく、組織全体のマネジメントに挑戦したいです。そのために目の前のプロジェクトに向き合っていくこともモチベーションの一つになっています。

【最後に】ポジティブで前向きに技術を磨いていきましょう!

ーー最後に、候補者の皆様にメッセージをお願いします!

私の持論になるのですが、技術的なスキルは本人次第でどこまでも伸ばせると思っています。本人次第というのは「向上心を持ち続けられるか」。自分の持っている知識や技術をどうすれば、より良い方向に転換していけるかを考えられる人は、きっと技術者として大きく成長できます。

ポジティブで前向きな方とぜひ一緒に仕事ができればと思っています!


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