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僕は友達と起業しないことにした。
1. プロローグ~平凡人間~
「お前と一緒に起業したい!!!」
「やっぱり、ゲンはすごいな。社長になって俺を拾ってくれ!」
大学の友達や地元の友達、その他にも今まで出会ってきた素敵な方々に、
こういうことを言ってもらえる機会が増えているのは、本当に嬉しいことだし、とてもありがたい
しかし、僕なんかとてもじゃないが、1ミリも凄いやつじゃない。ただのへっぽこ人間である。
最近だって、プレゼンをする機会があったけど、周りのプレゼンターのレベルが高すぎて、いかに自分のレベルが低いかを思わされたばかりである。ITのベンチャー企業の面接では、「君、やる気ある?」と怒られた始末だ。
さて、話がそれる前に、時を戻そう。
【友達と起業】と聞くと
とてもカッコいいし、響きも良い。
つい最近まで、僕も友達と起業をすることを1つの目標としていた。
しかし、それをするのはやめた。
別に、友人と起業することを否定するわけでもないし、
よくある「共同経営のデメリット」みたいな記事を書くわけでもない。
事実、友人と起業してうまくいっているケースもある。(実は、一番うまくいくのは、夫妻での経営やカップルでの経営である。)
先に言うと、僕のやりたいことを実現するために「会社」という存在が絶対に必要なのかどうかを考えた時に、あまり必要性が感じられなかった。というのが簡潔な答えである。あとは、友達10人とかで起業すると、逆に「やりづらさ」が発生してしまう気がしてならない。仲のいい友達同士であるからこそ、仕事のことで言えないことも出てくるだろう。
そして最近、僕が始めたプロジェクトを通して、僕は社長さんというよりは
フリーランスのほうが性に合っていると感じてきている。現在、大学4年生であるが休学して、このプロジェクトに注力するつもりである。
フリーランスとは、会社や団体などに所属せず、仕事に応じて自由に契約する人のことです。おもにライターやカメラマン、デザイナー、などの職種において、個人で仕事をしている人のことを指すことが多く、自分の才覚などで仕事をしている人。
元々、多趣味だった僕は、1人でいろんなことを挑戦するのがとにかく好きだったし、頑張れば割と何でもできる自信がある。ていうか、みんな同じ人間だから、みんなやろうと思えばけっこう何でもできるもん。
ただ、フリーランスというものは甘いものではない。
会社に属さないわけだから、「労働基準法」などの労働法規が適用されない。例えば「最低賃金」「労働時間」「休日」「有給休暇」「労働災害での補償」など、会社に勤める人を保護する規定からは対象外となる。つまり、独立した事業主として、多くを自己責任で進めなければならない。
最初は、自分自身を売っていかないといけないので、なんだかんだで
「営業」みたいなものは必要不可欠な要素である。
僕の場合は、「名前」を売る、というか、認知度を上げることが必要になってくるわけだ。仕事が入ってこなければ何も成り立たないのだからね。
それがうまくいかず、再就職をする人もたくさんいる。もしかしたら、僕もそうなるかもしれない。
それでも、そういったこと含めて、将来の自分にワクワクするし、挑戦することに意味があると思う。あとは、周りが進まない道に進むのが、かなり楽しみで仕方ない。(もちろん、少しの不安を添えてであるが。)
最近になって僕の友人の中に、一体僕がいま「何を思って、なにをしているのか」を気にしてくれていたり、興味を持ってくれている方が増えてきているので、今回、それに対する回答をこの場でさせて頂きたい。
2.中島くんとの再会。
冒頭にも書いた通り、幸い、僕の友達は本当に良い人しかいなくて、
僕がどんなことをやっても全力で応援してくれる方が多い。
友達にとどまらず、家族や彼女、地元の方々まで、サポートをしてくれる。
感謝しかない。
これを今読んでくれているあなたは、、そろそろ僕がなにをしているのかを教えろよ。と思っていることだろう。
簡単にいうと、僕がやっているのは、
「文字を生み出す」
ということである。
世間ではそれを、ブロガーもしくはライターというのだろう。
ライターは、出版社や新聞社などのメディアから依頼されて、記事の執筆を行うのがおもな仕事ですが、ライター側から企業などに企画を提案して、執筆を行う場合もあります。取材した内容をまとめるルポライター、著者から話を聞き取り、著者に代わって書籍の原稿を執筆するブックライター、商品やサービスの購入に誘導する宣伝文を執筆するコピーライターのように、一口にライターといっても実態はさまざまです。
(この中だと、僕はフリーのルポライターというポジションになるでしょう)
まだ、フリーのライターとして活動してから1か月も経っていないが、僕が手掛けている、ニッチなコンテンツに可能性を感じている。
インスタグラムと僕のWebサイトをうまく使いながら、地元の人の生き方や、魅力を発信しているのだが、具体的には、若者やカフェのオーナーなどに取材をして、それをWebサイトで記事にして、ブログ形式で発信している。インスタグラムでは、地元の豆知識や穴場スポットなどを発信している
また、このプロジェクトを始めてから、4週間でいろいろな「繋がり」ができて、自分自身が驚いている。インスタグラムのフォロワーもかなりのペースで増えているが、そんなものよりも、もっと濃いつながりが築けている。
まず初めに、僕の家の近くに住む中島くんという子から、
プロジェクトを始めてすぐに、
「ゲンさん、カフェで久々にお話しませんか?今何をしてて、何を考えているのかを話し合いましょう」
と連絡が来た。
彼とは小学校からの仲であるが、僕もアメリカに留学に行っていたし、
彼も、熊本などの地方を廻っていたりしたので、会うのはかなり久しぶりであった。
会ってすぐに、彼がかなり変わっていることを察した。
昔までは、めちゃくちゃ優等生という感じであったが、就活を全くやっていないことを聞いて、顔には出さなかったが、内心ではかなり驚いていた。
「なぜ?」
彼にそう聞くと、彼が地方創生に興味があること、熊本で出会った人の影響で、昔まではカッコいい人が、「見た目」がシンプルにカッコいい人であったが、
「自分軸で生きている人」「自分の心の声を聞けている人」
が彼の中でのカッコいい人に位置づけられるようになったのだと。
そのあとに彼はこんなようなことを言っていた。
今の自分がやりたいことが就活ではなく、「地域経済の活性化」のほうが、ワクワクを感じたため、一年間休学して、地方をめぐることを決意しました
なるほどな、彼も僕と似たようなことに興味があるのか。
地方を巡るなら、比較したり、地元の良さを再認識するためにも、
「今いる地元の深い理解も必要なんじゃないか!」
と彼の中でひらめいたみたいで、
「僕もゲンさんのプロジェクトに協力させてほしい!!」
とかなりの熱量で言ってきてくれたので、「僕らのプロジェクト」になった。
彼には、カフェ取材でのサポート、様々なコミュニティへの参加、僕の企画へのアドバイザーをしてくれている。僕は、ブログ発信、取材、記事編集から校閲、インスタアカウント運用をしている。
今思うと、ほんとうに彼がプロジェクトに参画してくれて、かなり助かっている。彼は僕よりももっと足が軽いので、いろいろなコミュニティに参加しては、膨大なインプットをしてきてくれる。
僕はアウトプットの比率が高いため、バランスがかなり取れている。
また、僕の制御装置としても機能してくれている。
僕の昔からの悪い癖ですぐ調子に乗ってしまうのであるが、
真面目な彼は、それを良いところで止めてくれる。(笑)
マネージャーと呼ぶには、かなりもったいないくらい動いてくれているのが、一緒にこのプロジェクトを行っている中島くんである。
もし仮に起業することになったら、中島くんとあと一人くらいの合計3人とかでやると思う。
3. 僕の名前で生きる
それでは、濃いつながりの話をしようか。
色々な方にインタビューする中で、どんどん知り合いの知り合いに繋がるので、そこにある種、面白みを感じている。
カフェのオーナーさんの知り合いが、僕の行きつけのお店の方と友達だったり、インタビューを受けた方の父親が興味を持ってくれて、僕を出版社の編集長に紹介してくれたり(そこでバイトさせて頂けることになりそうです。)
少し話したアパレルの店員さんの旦那さんが、スポーツ系の雑誌の編集長で、話を繋げてくれたり、
楽天のスタートアップ時代の元メンバーの方や、博報堂の方が、僕とお話しする機会を設けてくださったり、
たりたり、うるせえよ!って思うかもしれないが、多くの出来事が短期間で起こっていて、錯乱しそうになる毎日である。
最近、特に驚いたことが二つある。
一つ目に、カフェのオーナーさんにインタビューしている時に、
僕のブログを読んでくれている人に出会ったことだ。
「きみ、ゲンさんって方を知ってる?面白い文章を書く人なんだ。」
と、カフェのオーナーさんの友達が僕に話しかけてきた。
僕は、インスタグラムや自身のWebサイトで顔を出していないので、
その方は、僕が「そいつ」だということを知らなかった。
そこで、名刺をさりげなく渡したところ、とてもわかりやすいリアクションで驚いてくれたので、なんだか心地よかった。テレビのやらせくさいドッキリより、100倍は良い反応をしていたのではないか。
あとで知ったことだったのだが、その方はSDGsやマイクロプラスチックのビーチクリーン活動に力を入れていて、地元の私設PR大使でもあった。
とんでもなく影響力がある方であるというのは、インスタのフォロワーの数字を見れば一目瞭然であった。僕の住んでいるエリアの有名なFMにも何度か出演していて、つい先日もFMの取材前に、僕をお茶会に誘ってくれたのだが、あまり時間が確保できそうになかったので、またの機会となった。
この方には、これからとてもお世話になると思う。そんな気がしてならない。
次に、市役所でのこと。
僕と中島君は、地元で面白いイベントをやろうとしていて、
その際に、市役所にいろいろ申請のことを聞きに行く必要がある。となったので、そのままの勢いで、2人で地元の市役所の産業振興課に訪れた。
ふらーっと受付に立ち寄ったら、若くて熱そうな方が声をかけてくれたのだが、僕の方をチラッと見て、
「もしかして、ゲンさんですか?」
と一言。
「え、なんでわかったんですか?」
と思わず聞き返してしまったが、なんか不思議なオーラが出ていたらしい。なんだそれ!って感じではあるが(笑)
どうやら、産業振興課の方々のほとんどが僕のブログを読んでくれているみたいで、とても嬉しい気持ちでいっぱいになった。
将来的なビジョンについて話した際も、
「ゲンさんが雑誌を出版する時は言ってくださいね。少し支援しますから」
こう言ってくれた。なんて温かい市役所なんだ。。
僕も発信力をつけて地元に貢献できる人材になりたい。
そう思えた一日であった。
そして、この日、僕はあることを思ったのである。
「僕は、僕の名前で生きたい。」と。
地元の方々に、「おー、ゲンさん!!」となるくらい地元に根付いた人間になりたい。 どっかの会社のイチ人間でおさまるのは、なんだかもったいない気がするし。
それから、やっぱり人を紹介させていただいている限りは、
「紹介した人に会いたい!と思う人」を増やしたい。
そして若い人と高齢者、もしくは地元の方と外国人の方とつなげる役割もしたいと漠然と思っている。
さらには、「街にいる人全員が友達」レベルの街づくりも行いたい。
これは中島君がぼくに教えてくれたことなのだが、あるデータに基づいた結果、友達が多い人のほうが、幸福度・満足度が高いらしい。まあ、ふつうに考えたらそうか。
これを僕のブログやこれから開催するイベントを通じて、
実現させたいと思う。コミュニティをいろいろ作ってみたいなあと。
僕の地元が、「街にいる人全員が友達レベルの街」になれば、①幸福度の高い街として、他の街にも認知がいきわたる②他の街も同じような施策を行い、似たような街が増える。③それが国全体に広まれば、日本の低い幸福度の改善にもつながるのではないかと考えている。
もちろん膨大な時間はかかるが、十分に実現可能である。
4. これから
これから、ゲンさんはどうするの?なにやるの?と、色んな方から質問を受ける。
正直、「今できることを全力でやるしかない」というのが答え。会社に属さず、上司もいないため、将来の姿が見えない。そのため、もちろん不安も少しはある。
しかし、それ以上にワクワクが大きいので、不安とワクワクが今のモチベーションの源泉なのかもしれない。
ただ、なんにも将来のことを考えていないわけではないし、やりたいこと、おおまかなビジョンや僕のキャリアプランはある。
あまりに細分化しすぎても、つまらないので、あえておおまかなプランにしている。どんな道筋でもいいから、目標にたどり着きさえすればいい。
そこで、おおまかな将来のビジョンを箇条書きでまとめた。
▫️1年後
アパレルブランド立ち上げ。
→地元の友達をモデルにする。
→本と雑誌1冊ずつ出版チャレンジ。
(タイトルはもう決まってます。)
▫️2年後
地元の美術館を貸し切って、僕のイラストの個展を開く
▫️3年後
写真の個展とGen's Movie Showを地元の海で開催
→市役所とのタイアップPR動画制作。
→映像と写真の勉強がもっと必要!
▫️5年後
ローカルフリーランスと名乗れるくらいの地元に根付いた人になる。
→他の地方や海外も飛び回る。
→地元の店、人を発信し続ける
→集客で困ってる店の支援や、地元の友人にもなんらかの形で貢献できたら最高。
▫️10年後
幕張メッセ(なんとなく)を貸し切って
地元の一般の方を出演させて、Gen’s Collectionを行う。
ファッションショーとか、ランウェイやったり、ダンス大会とか、のど自慢やったり、面白そうなこと全部やっちまおう!
中島くんと実現できるように頑張ろう!と意気込んでいる今日この頃である。
5. 将来で悩むきみへ
最後に一言いいたいことがある。
それは、一歩踏み出せば何かが変わる ということ。
ありきたりと思われるかもしれないが、行動すれば何か新しい出会い、気づき、変化が必ず起こる。逆に行動しなければ今のままである。
僕自身、つい最近までずっと就職活動をしていたし、レールの上から外れるのは怖かった。周りの友達が自分の行きたい会社とかを、しっかりと自身の経験談から決めていて、そいつらがキラキラして見えたりもした。
「いったい俺はなにをやってんだ?」
ともなった。
ざっと500社は企業研究しただろうか、それでも行きたい会社は一個もなかった。
親には、完璧な会社なんて一個もあるわけないだろ!と飽きられる始末。そんなの百も承知だ。入った会社に合わせよう。そう思ってたくらいなんだから。
そして気づいた。
あ、俺って周りに合わせてテキトウに就活していたのか。やりたいことも分からぬまま。
1番ダメな就活生のパターンが僕だったのである。
そこで初めて、将来について真剣に考えた。
考えに考えたが、なにも考えられなかった。
将来の夢がパッと出てこない。
そんな時に、ふらっと立ち寄った地元のカフェのオーナーさんや、サーファーの方々、両親や、バイト先の先輩に話をしたところ、全員が同じようなアドバイスをくれた。
「一旦、就活から離れて、自分がやりたいことは何なのかを考えろ。物事を俯瞰してみれば、本質が見えてくるぞ」
かなり楽になった気がした。
思い切って1ヶ月なんにもしなかった。
ただひたすらなにもしなかった。
そして、ふと気づいたのである。
「あれ?なんか俺ってめちゃくちゃ書いてるな、そういえばノートもすぐ書き終わって、なくなっちゃうし、メモ帳もボロボロだな。てか何も書かれてない紙を見ると、いつもテンション上がる気がする。」
とか、親や友人には
「地元って最高だあ。とか、地元がNo.1っていうのが口癖だよね」と言われた。
あー、人生で初めて自分を客観視できてるわ。他人から言われて気づく自分と、自分からみた自分ってこんな感じなんだなあと思っていた矢先、、
ビビビ⚡
あ!そういうことか!!!
地元の魅力的な人を発信する、フリーのローカルライターになろう!
そして、地元の個性溢れる生き方をしている方々を発信することで、将来で悩む僕と同世代、もしくはそれより下の世代の方になにか少しでも「エール」を与えたい。
と閃いたのである。
思い立ったが吉日。
すぐさまノートとペンを用意して、閃いたその日には親友の1人であるサクラくんにインタビューをした。
このサクラくんにインタビューするという、僕の中での一歩が、いまの自分に繋がっている。
インタビュー後、サクラくんは満面の笑みで
「想像以上に楽しかった!!」
と言ってくれた。
あ、これがもしかして、一般に言う”やりがい”ってやつなのかもしれない。
正直、最初はインタビューがうまくいかなかったらどうしようとか、少し懸念していたが、そんなの馬鹿らしく思えていた。
それから、ブログの構成が改善していったり、取材の際の質問のクオリティや量の調節、事前の準備など、プロジェクトを継続することによって、毎日、改善されてきている。
そしていま有難いことに、プロイラストレーターの方からインタビューができる機会を頂けたり、
インタビューを受けたい!と言ってくれる方も増えてきた。
だから、もしこれを読んでる君が僕みたいに、テキトウに就活をしているなら、就活をする前に、自分のことをもう一度よく見つめ直してほしい。
それが1番大事なことだから。
それでは、最後にこの言葉で締めさせていただく。
悪い時が過ぎれば、よい時は必ず来る。
おしなべて、事を成す人は、必ず時の来るのを待つ。
あせらずあわてず、静かに時の来るを待つ。
時を待つ心は、春を待つ桜の姿といえよう。
だが何もせずに待つ事は僥倖を待つに等しい。
静かに春を待つ桜は、一瞬の休みもなく力を蓄えている。
たくわえられた力がなければ、時が来ても事は成就しないであろう
あ、なんか7400文字も書いてたみたい。
ゲン
これでまた珈琲豆が買えます。ありがとうございます。