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ちょっと郊外、一息つこう!

少し前どこか疲れてたんでしょうね、ハンドルを握り都心方向へ行くのかと思うだけでグッタリ、反対の特に何もない郊外方向だと気分が上がったりしていた時期があった。同じ品物を買うにも、なるべく都心から離れた店で買いたくなってる自分が確かにいた。迷っても良い、誰もいなくても良い、知らない道が何とも心地よかった。今はもうすっきり大丈夫で、ただただ超アクティブ♫ 好奇心アンテナ張りまくって「いつ死ぬかわからないから、行きたいとこはチャッチャッと行こ!」最近は気の置けない友人を誘ったりする事も多く、キャーピーしながら行くのもまた楽し♫
まぁ大抵片道40分くらいですけど、これが妙に充実感あるんだなぁ「やった〜クリア!」特になんて事もない時間なのですが、気持ちが上がるってことが自分にとって大切なんですよね。

☆ 「手紙舎てがみしゃ

調布市つつじヶ丘に築50年以上の大規模な神代じんだい団地があり、その35号棟の1階にあるセンスの良い文房具や本、雑貨屋でもあり、小さな展覧会なども催される。昭和の団地群は壮観で、緑豊かな公園が目の前にある。フードやドリンク(ヘッド写真のスコーンも)センスの良さが嬉しい。ここのプリンアラモードは美形で注文する人たくさん。キーマカレーも美味しそうでした。あちこちから文化と癒しを探して、わかりにくい団地の奥まで次々やって来る人気カフェだ。

☆ 江戸東京たてもの園

武蔵小金井にある野外博物館。昔の貴重な建物を保存してある、とても興味深い。銭湯や広場など街のようになっていて、家族で一日中楽しめる場所です。脱ぎ履きしやすい靴で行く事は是非忘れないで欲しい。
特に素晴らしいのはル・コルビジェの弟子だった前川國男の自邸だ。入った途端「ここ欲しい!」若き日の私は思わず口走った。木造モダニズムの傑作。でもやっぱり欲しいなぁ〜

☆ ジブリ本社

東小金井の住宅街にあります。かなり古い、あれ、ちょっと病院かな?と思う建物でしたが、よく見ると植え込みがトトロっぽい?正面玄関を覗くと「トトロ!いたいた!やっぱりここだ」ただ嬉しくなる。横の味のある瀟洒しょうしゃな玄関はプライベート用なんでしょうかねぇ。

こちらは2号館。細い道を挟んで、手狭になってすぐ隣に新しく建てた感じ。

「三匹の熊の家」

ジブリスタッフ専用保育園!これはすごい!羨ましいですね。静かで広くて池もあって、夢に出て来るような素敵な建物で、中の方を向いてるベンチが道のとこに置いてあって「ん?」後からスタッフの保育園と聞いて「おお、そっか♫」ようやく理解できました。宮崎さんは子供が大好きと言ってたな。ジブリスタッフ専用保育園、すごいなぁ〜

「二馬力」

スタジオジブリのアトリエ。確かNHKの宮崎駿の特集番組は、ここがメインに映っていたと記憶しています。森の中の一軒家風で、少しアメリカンカントリー。緑に囲まれていて軽井沢にでもいるみたいなたたずまいは、宮崎駿の創作の原点なんでしょう。隣接する更地の区画があったので、まだジブリスタジオは拡大するのかも?と思って眺めていました。今はちょっと雑然としたエリアですが、アニメーションを愛する人達の道しるべ、ジブリの世界はきっと素敵に広がりますね。

☆ はけの美術館・オーブンミトンカフェ

武蔵小金井から徒歩。画家中村研一の美術館で国の有形文化財だと言う。代々木の家が焼失して建築家・佐藤秀三(日光プリンスや木造住宅が多い)が建て古材で茶室も。昔はこの高台から(何もなくて)富士山や都内まで見えたという優雅なアトリエ&自邸。古くは大岡昇平「武蔵野夫人」、ジブリ「借りぐらしのアリエッティ」のラストシーンにも登場した場所。

居間にしていた部屋をカフェにして、ここが隠れた人気の「オーブン・ミトンカフェ」美術館より断然カフェの方が混んでいます。夕方行くと売り切れ商品も多いので早めが安心です。お料理上手の奥様のいる旧家にでも招かれたような、不思議な感覚のカフェ。お庭も静かで散歩に最適です。

☆ 調布飛行場・プロペラカフェ

調布の外れにポツンと小さな飛行場がある。東京の離島への発着が(午前に集中)メインだ。子供の頃作った模型のようなセスナが並ぶ格納庫も外の滑走路もただボーッといつまでもガラス越しに見ていられるカフェなのだ。「もしユーミンがここにいたら、1曲書けそうだよな」いつもつい頭をぎるそんなある意味好きなだけ放っておかれるカフェだ。それ以外の食べ物とかに過度な期待は禁物ですが、とにかく他にはない空を飛ぶと言う事だけがある雰囲気、私は大好きです。

☆ リリエンベルグ

神奈川県の新百合ヶ丘駅から少し歩くと、特に何もない新興住宅地エリアなのに、警備員まで店前にいる(沢山来る車を誘導する)大人気のウィーン菓子の店がある。ファンタジックな城のような店と山小屋風な喫茶が並んでいて、庭もとても可愛いくて森の小人達でも出て来そう。何回か行きましたが、喫茶は待たずに入れたことは一度もない。温かいアップルパイの皿に甘くない生クリームが添えてある、そこ私のお気に入り!気分が盛り上がって、行くとついついあれもこれも購入して毎回ニコニコ幸せ気分で帰ります。

☆ SOLSOファーム川崎

都内に多数あるオシャレ園芸ショップの週末&祝日のみオープンする川崎のアクティビティファーム&ショップ。手作り感あるブランコに滑り台などの遊具もあり、食事も出来るし、無農薬野菜販売もあったり、オリーブ畑もある傾斜地に建つ園芸ショップ。雑誌の撮影にはもってこいだろうなと感じるオシャレスポット。

☆ 佐倉ふるさと広場

こちらだけ高速ありの少し遠め、千葉県の成田空港の手前にある24時間オープン(無料)の野っ原みたいな花畑の公園。フランスからの風車がすぐ近くにデーンと景気良くあり、絵画でしか見たことないような跳ね橋もある。
この時はちょうどコスモスが満開で、花摘みは5本¥100だけど¥300出せば摘み放題ってとこもスゴい(笑)夕陽に染まるコスモス畑を撮ろうとアマチュアカメラマンがビックリするくらい大量に(無料だから?)ベストタイムを待ち構えていた。若い女性達もいて「えっ何々、こんなにみんな一眼レフって持ってるもんなの?スマホじゃないの?一眼レフ重いし高くない?」なんだか驚いてしまった。春はチューリップ、夏はひまわり畑になるらしい。千葉県頑張ってくれてて嬉しい☀️

佐倉は認知症の義母が入所している老人ホームがあって、コロナが収まって来て「今がチャンス!」1年半ぶりに慌てて出かけたのだ。老人ホームはコロナ対策がキッチリしていて、ワクチンチェック・検温・消毒以外にも
①個室には入らない  
②食べ物持込不可 
③入居者に触れない 
④30分以内
義母の認知症はかなり進んでいて、可愛がってた末っ子の夫のことも、誰のことも全く認識できず、話すことはもちろん、目を合わすことも出来なかった。時間がいっぱいになり、次はいつ来れるかわからないので、誰にも見つからないように義母の丸まった背中をニットの上から強めにさすって来た。その摩擦の温度だけでも伝わったら良いのだけど。

その帰りだったからか、佐倉ふるさと広場のコスモス畑の夕陽は特別だった。夫と閉店間近の売店で特に要らないものまで「買おう!買おう!」はしゃいで野菜まで買って、雑誌で見たラーメン店まで探して2人で食べて帰った。距離や時間って言うのは、時にあった方が良いのかなぁ…などと勝手に思いつつ正解のわからない休日の、夜の高速を降りた。

ほんの少し郊外で過ごすひとときは、バタバタしたルーティンを外れた私の余白を楽しく温かく埋めてくれるようです。
一杯の珈琲と空、手作りスィーツとおしゃべり、季節の風景を「こうかな、ああかな」写メしては深呼吸。いくつになっても、大好きなものは明るく笑いながらうんと前のめりで捕まえに行きたい🌈

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