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コンサートの感想たち

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クラシックコンサートの感想まとめ
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#感想

【演奏会感想】日本フィル×カーチュン マーラー9番

本日はこちらの演奏会へ。

プログラムの発表時から楽しみにしていた演奏会。マーラー9番は最も好きな曲の一つ。そして指揮のカーチュン氏も4年ほど前に神奈川フィルとの共演でベートーヴェン7番を聴いて以来、その生命力溢れる音楽作りに惚れ込んでいる大好きな指揮者である(「生命力溢れる」というのは極端に例えれば、踊り食いをしている時のような、まざまざと「生」を突きつけられる感覚、と言えばいいか)。

弦の厚

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【演奏会感想】富士山静岡交響楽団×高関健・ブルックナー8番

今週は富士山静岡交響楽団×高関健さんのブルックナー8番を聴きにオペラシティへ。貯金生活を送っているため演奏会通いは極力控えているが、ブルックナーの傑作はやはり聴かないわけにはいかなかった。

初めて聴く楽団だったのでどんな響きなのかドキドキしていたのだが、そんなのは杞憂だった。アンサンブルの細かい乱れも全く気にならないほど、全力で奏でる楽団員さんの姿と、そのサウンドには終始圧倒された(むしろ一部見

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7/11 カーチュンウォン指揮 神奈川フィル

昨日はカーチュン・ウォンさん指揮の神奈川フィルハーモニーのコンサートへ。

曲目は
・ブラームス ピアノ協奏曲第2番
・ベートーヴェン 交響曲第7番

簡単に感想だけ。

ブラームス ピアノ協奏曲第2番ブラームスの方は言わずもがな、重厚さが特徴で何度も聴いていると精神的な疲れが出てきてしまう。特に第3楽章冒頭のチェロは、何かに想いを馳せずには聴くことができない。春夏秋冬でいえば秋のような、どこか哀

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『オペラ座の怪人』感想

『オペラ座の怪人』感想

昨日は劇団四季の『オペラ座の怪人』を鑑賞。原作を読んだ上で観たので、小説と劇の違いやそれぞれの良さに気づくことができた。例えば、小説は緻密な描写で主人公の感情を表現したり、不可解な事態のカラクリの詳細を明かしたりするが、一方で劇はバレエや歌、演出に主眼を置く。特に、オペラ座の不気味さの描写は圧倒的に小説に軍配が上がる。そんなの当たり前と言われればそれまでなんだけども、その歴然たる差を改めて認識させ

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東京フィル 7/4 感想

昨日はチョン・ミョンフンさん指揮のブラームス交響曲1,2番を聴きに、渋谷のbunkamuraへ。特に1番はこよなく愛している曲で、心底楽しみだった。

いやぁ本当に素晴らしい演奏だったな〜。ただ唯一、最後列だったことだけが惜しい。ステージがよく見えないし、音も小さい。チケット代をケチらなければ良かった・・・ 今回は2000人収容の会場だったので、同規模のコンサートはケチらずチケットを買おう😓

神奈川フィル 6/26公演 感想

神奈川フィル 6/26公演 感想

昨日は神奈川フィルハーモニー管弦楽団のコンサートへ。小泉和裕さん指揮で曲目はベートーヴェンの交響曲2番とフランクの交響曲。本当に素敵な時間を過ごすことができた。

まずは、ベートーヴェン2番の話から。
ベートーヴェンの交響曲は自分でも呆れるほど聴いていて、2番もその例外ではない。にも関わらず、コンサートでは、初めて聴いたかのような新鮮ピチピチの音として耳に響いてきた。それに加えて、普段「ながら」

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