うつつ

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マガジン

  • ウツボット

    意訳:鬱bot

  • 迷走

    若気至り散らかし 良いから瞑想しなさい アメーンと言いたくなる感じ

最近の記事

日記

本日のハイライト タバコを買った あれだけ恨んでいたものに 次々手を出していく自分に失望し続けている 目が悪くて銘柄も番号もよく見えなくて 店員さんに在処を聞くなどし、 (あれ、今自分身分証持ってたっけ) なんてぼうっと思いながら手間取らせているうちに 「あった!8mmですか?」と 言った店員さんの笑顔が眩しくて 咄嗟に死んでしまいたかった あっさりワンコイン明け渡して 小さな箱と引き換えた こういった逆わらしべ長者をしながら この先どんどんすり減らして 失っていく

    • 日記

      時刻は4時前 夜は冬だった 外に出たはいいけど行先なんかあるはずもない 眠りに逃げれない以上、家が安寧の場所ではなかった 逃げ出したかった それだけである 寝癖を隠すために適当にまとめた 髪の毛のせいで首筋が寒い 繋いだイヤホンから音楽を流しても どれも違くて聴くのをやめた もし私が老人になることがあったら きっと深夜徘徊をするんだろうな、なんて 漠然と思った なんとなく北に向かっている 少しだけ空が明るいかもしれなくて 空は水色じゃなくて青だった 橙になったら

      • ツユ

        愛したものたちは形を変えて 王妃になったり 化物になったり 骨になったりしていました はたまた少年のままのものも在る 今の私は何になったのでしょう あの日は雨の通夜でした ユリを好きになったのは 骨になったあの子が shiroのホワイトリリーの香りを好んでいる、 と知ったからで でもあなたの棺に入れた花が何だったのか わからないまま私は23歳になり あなたを追い越した 決意も 約束も 努力も 愛情も すべてが無駄になってしまったね 何も無かった

        • 沈香

          バスタブに映る月をぼんやりと眺めていた 彼女はもうそこにはいなかった もう今日からは 自分のせいにしかできない 彼女の骸を盾に逃げていただけだった 最低なことに私は生きたかった こんなにも "私は不幸です" と言わんばかりの顔を提げておきながら 決死の覚悟どころか やり残したことすら定まらないまま 首が絞まって苦しくなって 体液がのぼったきたからか 直前に吸おうと試みた煙草のせいか ヒュー、というか細い息しか出来なかった 醜くて滑稽な音は私そのも

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        • ウツボット
          5本
        • 迷走
          3本

        記事

          22歳、私 没日

          迷いなくカーテンを開けられる確率 22% 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 同い歳を辞めるのが嫌で 23歳になりたくなかった 1番なりたくなかったものに なろうとしている なってしまう もうすぐ もう間もなく 私は 彼女を追い越して 通り過ぎる もういない 22歳の貴女も 22歳の 私 も さようなら 2つの亡骸を並べて そっと浮かべる私は 23歳 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄

          22歳、私 没日

          君以外 もういらないと 言えたなら どれだけ楽に 生きれたろうか

          君以外 もういらないと 言えたなら どれだけ楽に 生きれたろうか

          最愛

          君のことを世界でいちばん嫌いな夜がある. 襟足を緑にぶち抜いたって 私は理想の自分にはなれませんでした きっと それは顔をいじれど 声を変えども 私を私たらしめる醜い髄がある限り 一生手に入らない それは愛でした そもそも愛されなかった私に貴女に 自分の愛し方などわかるわけもなかった だから貴女は醜さをひとつひとつ治しても ずっと切なかったのでしょう 救われると思った ほんの少しだけ 自分を愛せると思った ほんの少しだけ 思い描いた希望の粒は

          私ですら私を救えないのに君なんかが私を救えるわけないじゃないか

          私ですら私を救えないのに君なんかが私を救えるわけないじゃないか

          何もない休日に米を炊く

          夕に仕事に行き 明け方に帰り 昼に起きる生活を繰り返している 生活のルーティンが定まったのは 自分の中ではかなり大きな変化で 自由だけど多忙で 眠りは出来ても ひと息つくのは難しいような 日々. 眩し過ぎる朝は 無理にカーテンを開けなくても良い 脱ぎ捨てられて床に散らばる服とか 朝起きて鏡に映る崩れた顔とか 捨て忘れちゃったゴミ袋とか 出来なかったことばかり やけに目に付いてしまうな それでも 今日はお米を炊く 玄米ともち麦と 酒みりんだし塩こめ油 すこし お

          何もない休日に米を炊く

          世界を裏切った夜に貴方の弱さを見た

          世界を裏切った夜に貴方の弱さを見た

          落日

          古びた校舎、放課後。 5階の窓から突き飛ばした十五歳の絶望の数々を 日中の陽光を蓄えたアスファルトが 帳消しにしていく様をぼうっと眺めた日。 人前で話すことが憚られるような、 倫理から外れた空想論を並べては、 ゆるやかに、確実に。 青春、ひいては人生を無駄にしながら 私達は確かにそこで息をしていました。 絶望と安寧の間で、滲んで溶けて ぐちゃぐちゃになって。 思えばこの時間が人生で1番幸せだったのだと 片割れは後に知ることとなるのでした。 本当はどこかで気づいていました

          軽く埃をまとってざらついた、 "それ"を読み終わる頃にはもう インスタントの紅茶オレを3杯も平らげていた。 時刻は17時を回って、 私は貴重な休日を台無しにした。 仮にこれを幸せと呼ぶ。 散らかった部屋、 少し温かいティーカップ、 家用の香水、中途半端に開いたカーテン。 曙光

          軽く埃をまとってざらついた、 "それ"を読み終わる頃にはもう インスタントの紅茶オレを3杯も平らげていた。 時刻は17時を回って、 私は貴重な休日を台無しにした。 仮にこれを幸せと呼ぶ。 散らかった部屋、 少し温かいティーカップ、 家用の香水、中途半端に開いたカーテン。 曙光

          私は実家が嫌い

          "家族だから"っていう言葉は時に呪いと化す。 血縁があろうとなかろうと、家族って難しいもんヤ。 うちの実家は 【メイン】 ・元義理の父親×1 ・その彼女×1 ・片方だけ血の繋がった弟×1 ・ウサギ×1 【サブ】 ・元義理の父親の彼女の娘×1 ・その旦那×1 ・その夫婦の娘×1 みたいなパーティーメンツなのだが ただでさえ自分がどう頑張っても優遇される順序が乏しい。 私は血縁もなければ放っておいても問題がないという認識が強いのだ、これが幼少より人の機嫌を伺ってどうにか

          私は実家が嫌い

          "今日はこれとこれとこれをやるぞ" って決めたことは 大体出来ても1つくらいのくせに "今日これ無理だわやめたやめた" って思ったことは1.2時間後くらいになんかやっぱりやれる気がしてきてやっちゃうような そんな滅茶苦茶な自分のことが私は結構嫌いで結構好きです 期待値の均衡

          "今日はこれとこれとこれをやるぞ" って決めたことは 大体出来ても1つくらいのくせに "今日これ無理だわやめたやめた" って思ったことは1.2時間後くらいになんかやっぱりやれる気がしてきてやっちゃうような そんな滅茶苦茶な自分のことが私は結構嫌いで結構好きです 期待値の均衡

          "自分の発言を発言を嘘にしない"為には継続して努力をし続けて守らなければならなくて、それはとても難しいことなんだな。嘘を貫く時もまた然り。

          "自分の発言を発言を嘘にしない"為には継続して努力をし続けて守らなければならなくて、それはとても難しいことなんだな。嘘を貫く時もまた然り。

          Wait for...

          "待つ"っていうのは、待たせてる人と待たされている人がいて初めて成り立つ行為です。 んでもって"待たせている"、"待たされている"っていうのは上下関係が発生する。 どっちが上で下かっていうのは良心の有無と間柄によって変わってきますね。 待たせている側に良心がなく相手を下に見ている、或いはあまりに親しく互いに迷惑を掛け合うことが日常なので気を遣う間柄ではない、相手の優先順位が低いパターンは待たされている側が弱者です。 反対に待たせている側が相手を上に見ている、或いはとても尊

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