アンコールワットの使者

私の名前はサソリ。カンボジアという国にある世界遺産・アンコールワットに住んでいる神のお…

アンコールワットの使者

私の名前はサソリ。カンボジアという国にある世界遺産・アンコールワットに住んでいる神のお遣いです。 私は神様にこう命じられました。 「バカな日本人夫婦とカンボジアの若者たちが、一緒に何か始めるつもりだ。お前は彼らを見守ってあげなさい。」 私は無事に神様からの使命を果たせるのかしら?

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カンボジアの雑種犬たち・その後🇰🇭【スーパースターを目指すカンボジアの若者たち】第49話

🇰🇭サソリ&クジラ こんにちは、レナです。 私は日本での平凡で穏やかな生活を心の底から満喫している。 「パートのおばちゃん」という肩書きが、自分には一番しっくりくるんだなぁと「自分らしさ」を見つけられた気がしている。 職場の皆さんはとっても面白くて、毎日、職場でゲラゲラ笑わせてもらっている。 一緒に行くランチや飲み会が最高に楽しい。 介護を経験したおばちゃんたちがアドバイスもたくさんくれるし 「私をお母さんだと思って、甘えていいよ」 と言ってくれるその優しさに、

    • 呑気な日本人男性・その後🇰🇭【スーパースターを目指すカンボジアの若者たち】第48話

      🇰🇭ケンのその後 「そこはどうにか、俺の技術で他には負けない作品を作るから」 プノンペンへみんなで上京し、大手携帯キャリア会社・テレビ局と契約後に、ヘアン、コン、キンが次々と離脱。 その謝罪行脚の度に、このセリフで何とか契約解除や減俸を免れてきた、ケン。 ケンは本当に、ポラリックスと一緒にいる間に様々な技術を身につけてきました。 例えば、AR(Augmented Reality : 拡張現実) 。 いまだに、私もレナも、あんまりよく分かっていないのだけど、ケンは

      • 根暗な日本人女性・その後🇰🇭【スーパースターを目指すカンボジアの若者たち】第47話

        🇰🇭レナのその後 レナは今、パートで働きながら、病気のお母さんの介護をする生活です。 レナのお母さんは認知症という病気で、生活の大部分は、みんなとは違う世界に行ってしまうの。 身体も殆ど動かなくなって、ご飯やトイレの時以外はずっと眠っています。 レナのお父さんが頑張ってお世話をしているけれど、一人じゃもう大変だから、レナも出来る限り手伝っています。 ケンも、レナのお母さんに、いつもとっても優しく接してあげています。 だから、レナのお母さんはケンのことが大好きです。

        • クールなマネージャー・その後🇰🇭【スーパースターを目指すカンボジアの若者たち】第46話

          🇰🇭ボリャのその後 初代マネージャーだったカンニャの退職後 次のマネージャーとして芸能事務所に来てくれた、ボリャ。 “ボリャの恐怖の貞子伝説”は、定期的に、ケンとレナの食卓で話題にあがります。 キンの 「リーダーになって怠けたい」 「カッコ良く、ソロシンガーとして歌いたい」 「オレは歌が上手い」 発言に、国境を越えて、ケンとレナと絶句した仲でもあるボリャ。 2023年、4月。カンボジアのお正月。 コロナが明けて、3年ぶりの水祭りで盛り上がりました。 「ロイにばったり

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          屁をかます美少女・その後🇰🇭【スーパースターを目指すカンボジアの若者たち】第45話

          🇰🇭ニタのその後 ポラリックスが大手企業のアンバサダーとなり シェムリアップから首都プノンペンへの引越しを決めたとき メンバーの1人・ティーの恋人だったニタは、プノンペンにくっついて来てしまいました。 ものすごい美少女なのにも関わらず、 オナラやゲップをぶちかまし、ロイの女版と化したニタは、 様々な問題にぶちあたって心折れそうになるメンバーの癒しとなりました。 芸能事務所解散の日に酔っ払い 「手を繋いで神に祈ろう」 とワケの分からないことを真夜中に言い始めたりする女の

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          ぶっ飛び宇宙人・その後🇰🇭【スーパースターを目指すカンボジアの若者たち】第44話

          🇰🇭ロイのその後 アンコールワットに程近い場所にある貧しい家庭に生まれたロイは、 ろくに小学校にも通わず、小さい頃から両親の借金を返すため、中国人が経営する観光客向けの興行団体に所属。 もっとお金を稼がなきゃ 何か副業しなきゃ…という目的で、芸能事務所のオーディションを受けに来ました。 バカなんだけど、底抜けに明るい性格と抜群の身体能力、何故だか光るアートセンスに魅了され ケンはロイを芸能事務所に引き入れます。 ロイは、ノリやリンと共にローラの芸能プロダクション・バラ

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          心優しき筋肉マン・その後🇰🇭【スーパースターを目指すカンボジアの若者たち】第43話

          🇰🇭ティー、その後 リンを連れて、ある日突然、 芸能事務所にやって来たティー 慣れない都会の生活に苦戦するも、 自分と闘い しっかり責任を果たして 自分の道に進んで行きました! 現在、ティーは、新しい恋人と共にジムとカフェを経営しています。 お金持ちのカンボジア人相手に月200ドル~400ドルでパーソナルトレーニングをしています。 生徒数も多く、しっかり儲けています。 車も持ってるんですよ〜! 「自分を安く売らないこと」 ティーは、ケンが事務所で教えたことをしっ

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          揺るぎなきエース・その後🇰🇭【スーパースターを目指すカンボジアの若者たち】第42話

          🇰🇭リンのハッピーエンド ノリと共に、今でもポラリックスとして活動しているリン。 スーパースターになる夢を叶えた、もう一人の男です。 リンはある日突然、ケンの芸能事務所にやって来ました。 あまりのイケメンぶりとダンスの上手さに、芸能事務所はざわめきました。 揺るがぬチームのエースとしてポラリックスを引っ張っていたリンですが、危機が訪れたことも。 弱い自分を受け入れて、また前へ歩き始めたリン。 ノリと一緒に多忙な日々ですが、 ケンとレナのシェムリアップ訪問に合わせ

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          頑張り屋田舎娘・その後🇰🇭【スーパースターを目指すカンボジアの若者たち】

          🇰🇭ヘアンのその後 貧しい家庭に生まれ、若い時から様々な職を転々としてきたヘアンは 「スーパースターを私の最後の職にしたい」 という気持ちで、ケンの芸能事務所のオーディションにやって来ました。 誰にも負けないガッツと根性 そして表現力を武器に チームの歌姫かつ美しいダンスパフォーマーとして成長していきます。 しかし、チャンスを掴み 大きな企業とのアンバサダー契約直後 突然の別れ あれからヘアンは、どうしていたのか。 ポラリックスにダンスを教えに来てくれたタイのダンサ

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          初代マネージャー・その後🇰🇭【スーパースターを目指すカンボジアの若者たち】第40話

          🇰🇭カンニャのその後 ケンの芸能事務所に初代マネージャーとして来てくれた、カンニャ メンバーたちの心の通訳も兼ねて マネジメント業務を頑張ってくれたカンニャは 旦那さんの仕事のお手伝いのため 芸能事務所を卒業しました。 そしてその後もずっと、 チームのみんなの心の支えでいてくれました。 特にプノンペンへ行った後 メンバーが次々と離脱していく中で 暗闇に落ちそうだったレナを励ましてくれました。 コロナが明け 久しぶりにケンとレナはシェムリアップを訪れ 昔懐かしいみん

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          我らがリーダー・その後🇰🇭【スーパースターを目指すカンボジアの若者たち】

          🇰🇭ノリのその後 ノリは、現在もポラリックスとして活動しています。 スーパースターになるという夢を叶えた1人です。 最初は、「アーティストになる道に進みたい!」という自分の気持ちに素直になれなかった、 天邪鬼なノリ。 しかし、自分の気持ちに素直になってからは どんどん力をつけ、努力を重ね 何より精神面の成長著しく やがてチームの真のリーダーへ。 ケンが芸能プロダクションを閉めた後、 日本のギャツビー主催のダンスコンテストに応募して入賞し、パフォーマンスをしに日本に

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          面白ゴリラ・その後🇰🇭【スーパースターを目指すカンボジアの若者たち】第38話

          🇰🇭キンのその後 コンの弟分として、芸能事務所にやって来たキン 根っからの怠け者でありながら、チームのムードメーカーとして大きな存在感がありました。 しかし、徐々に三枚目キャラに徹することに不満が出てきたキン 「リーダーになり、楽して金を稼ぎたい」 「2枚目キャラとして歌をやりたい」 ・・・という希望が通らず、ポラリックスを辞めたキン。 その後のキンは、プノンペンにて、 コン同様に「元ポラリックス」を謳いバックダンサーとして小銭を稼いでいるそうです。 誰とも

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          闇に堕ちたリーダー・その後🇰🇭【スーパースターを目指すカンボジアの若者たち】第37話

          🇰🇭コンのその後 ケンの芸能事務所で結成されたユニット・ポラリックス ポラリックスの初代リーダーは、シェムリアップでは花形職業である観光ガイドを辞めてまでスーパースターになる道を選んだ、コンでした。 しかし、自分よりもダンスが上手いリンの加入により、嫉妬に囚われ、自分の道を見失い 最後は自ら闇に堕ちていった、コン あれからコンは、 プノンペンで新しいダンスチームを作り、 韓国のコピーダンスをする大会なんかに出場していたと、風の噂で聞くくらいでした。 結局コンは、「

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          個性派おネェ・その後🇰🇭【スーパースターを目指すカンボジアの若者たち】第36話

          🇰🇭ソヒャップのその後 溢れる個性、ユーモア、お茶目なキャラクターでポラリックスの大切な存在だったソヒャップ 芸能事務所で行われた最初のオーディションにやって来て、ものすごい個性をブチかまし ケンの心を鷲掴みにしました! 様々なすれ違いで 悲しいかたちで芸能事務所を去ってしまいました。 だけど ケンの事務所を去ってからも、ソヒャップとはプノンペンでよく会いました。 プノンペンの事務所にもよく遊びに来たし、差し入れや、応援グッズも持ってきてくれたんですよ。 それに、

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          天才帰国子女・その後🇰🇭【スーパースターを目指すカンボジアの若者たち】第35話

          🇰🇭ミッキー、その後 まだ誰もいなかった芸能事務所に、フラリとやって来たオーストラリア育ちの賢い若者・ミッキー ミッキーは、レナのことを「ママ」と呼びます。 ママ、好きな子ができたんだ ママ、あの子とは別れたよ ママ、まだ結婚とかそんなのは考えられないよ ・・・・なんて、しょっちゅうレナにそう話していたミッキーが結婚報告に来たのは、ケンとレナがカンボジアを離れる少し前。 「ママ!!おれ。。。 結婚しなくちゃいけなくなった! 彼女と付き合うには、結婚を前提にって親に言

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          生意気娘・その後🇰🇭【スーパースターを目指すカンボジアの若者たち】第34話

          🇰🇭タタ、その後 スーパースターを目指して、 最初にケンの芸能事務所来た女の子・タタ タタは英語の勉強に専念するため、芸能事務所を卒業しました その後 得意の英語を活かし、地元シェムリアップで旅行会社に就職したタタ。 でも、コロナ禍で会社の仕事はなくなって、今は、ネット販売だとか、いろんな仕事をしながら生活しています。 ケンやレナにとって、出会ってから10年の歳月が流れても、タタはいつまで経っても14歳の少女のまま。 「ええっ、もう24歳⁉︎ウソだろ。」 「彼氏

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