頑張り屋田舎娘・その後🇰🇭【スーパースターを目指すカンボジアの若者たち】
🇰🇭ヘアンのその後
貧しい家庭に生まれ、若い時から様々な職を転々としてきたヘアンは
「スーパースターを私の最後の職にしたい」
という気持ちで、ケンの芸能事務所のオーディションにやって来ました。
誰にも負けないガッツと根性
そして表現力を武器に
チームの歌姫かつ美しいダンスパフォーマーとして成長していきます。
しかし、チャンスを掴み
大きな企業とのアンバサダー契約直後
突然の別れ
あれからヘアンは、どうしていたのか。
ポラリックスにダンスを教えに来てくれたタイのダンサーさんが
「一度だけヘアンが俺のスタジオにダンスを習いに来た」
と教えてくれました。
その後、ヘアンは恋人と上手くいかなかったのか、プノンペンに戻って来て、他アーティストのバックダンサーなどをしながら過ごしていたようです。
ケンとレナは、一度だけプノンペンでヘアンとすれ違いましたが、ヘアンは急いで顔を隠して、俯いて去って行ってしまいました。
ヘアンとの別れは、特にレナに大きな傷跡を残し、
ヘアンとの悲しい別れの日を思い出すたび、レナはもうカンボジアには行きたくないとさえ思う期間がありました。
しかし、あれからもずっとポラリックスたちはヘアンとも交流を続けていて、カンニャとタタが教えてくれたのです。
ヘアンが結婚したこと。
そして、子どもを産んだこと。
それを聞いたレナはとても悩みましたが、カンニャとタタに頼んで「お祝い」をヘアンに贈りました。
「レナさん、ヘアンは泣いていましたよ。それに、ヘアンのSNSの投稿を見てください。」
ヘアンの投稿を、カンニャがスクショして送ってくれました。
“私には大切な二人の人物がいる。二人のおかげで私の人生は変わり、今がある。
あの頃の私は若くてバカで、本当にごめんなさい。
今の私は、成長して強くなった。
一つ屋根の下で暮らして、笑ったり泣いたりした大事な思い出を忘れたことはない。
ずっと会っていないけど、二人が私の幸せを願ってくれていること、解っていた。
私は自分の道を進んで、必ず成功して、幸せな姿を二人に見せるわ。”
レナはこのメッセージを抱きしめて、また泣いていました。
そして、このメッセージと、
ミッキーの「オーストラリアに帰る帰る詐欺」のおかげで、
レナはまたカンボジアにまた来ることができたのです。
ヘアンは今、プノンペンの小さなプロダクションに所属して、歌手として活動しているようです。
産後、ヘアンはとっても太っちゃって、別人みたいになったんだって。
でも、ご主人と赤ちゃんと、きっと幸せに暮らしているでしょう。
急がなくても、連絡を取り合わなくても、いつかまた会える日が来るでしょう。
これが、ヘアン姉さんの「その後の物語」です。
もちろんね
最初にみんなで目指したのは、
スーパースターだったかもしれない
でも、
1つの目標を目指してみんなで頑張った日々が
それぞれの「本当の幸せ」に繋がる
目標が叶っても叶わなくても
目標が途中で変わっても
人は幸せになれる
自分を想ってくれる大切な人たちのことを
しっかり胸に刻んでいれば
時にそれが薄れても
また思い出すことができれば
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