結婚式🇰🇭【スーパースターを目指すカンボジアの若者たち】第51話
🇰🇭ヤンの結婚式
こんにちは、レナです。
2023年12月。
カンボジアの息子・ヤンの結婚式に参加するため、カンボジアに訪れた。
LCCのエコノミークラスで。
たった3日のカンボジア滞在だったのに、彼らは私たちの明日をも変える威力を持ってる。
彼らと出会った小さな街・シェムリアップに到着すると、じゃあいつもの場所で…と、いつものレストランにブラブラ集まってご飯を食べる。
翌日には、ティーがやってるカフェに集合し、シェムリアップが見渡せる山(丘?)に行って、美しい夕景を眺める。
夜はみんなでカンボジアの鍋をつまむ。
その翌日はいよいよ結婚式で、ミッキーが運転する車に乗り込み、タイの国境に程近い街・バンテアミンチェイに向かう。そこがヤンの故郷。
会場には、ヤンの親族や地元の友達
シェムリアップから来た我々
そして、首都プノンペンにある、ノリとリンが所属する芸能事務所からも来賓が続々と駆けつけた。(ヤンは、その芸能事務所のシニア映像ディレクターなのだ。)
「ヤン、おめでとう」
正装したヤンに私と夫が声をかけると、ヤンは可愛い笑顔で言う。
「全部、2人のおかげだよ…」
そしてヤンの瞳には涙が溢れる。
ばか、全部、自分で頑張ったんじゃねぇか
いつもは私ばかりが号泣するのだが、今回は夫もよく泣いていた。
そんな涙脆くなった夫の胸に、ヤンは顔を埋める。
一緒に暮らして、一緒に働いてた時には出来なかった。
夫は「怖くて厳しいボス」だったからね。
私と夫とヤンは、係の人にティッシュを渡され涙を拭き鼻をかみ、記念写真を撮った。
夫は日本酒を持参しており、芸能事務所の方々についで回った。
いつもヤン、リン、ノリがお世話になってます、と。(そんな時、ティーは保護者として夫のサポートをしてくれる)
同じ芸能事務所に所属するシンガー・ソフィアちゃんが新郎新婦に素敵な歌をプレゼント。
涙を堪えながら歌う彼女に、私も夫もリンも大号泣。ノリが夫をヨシヨシしてくれる。
ちなみに私はソフィアちゃんのガチのファンで、本人に会うと緊張で目も合わせられない。本当に素敵な女の子なのだ!
ソフィアちゃん、毎日あなたの歌を聴いてるよーーー!
もう1人のシンガー・ワンタン君がノリノリなカンボジアンソングを歌ってくれたのを皮切りに、本格的な宴が始まる。
ちなみにヤンのお母さんは43歳、我々とほぼ同じ年齢。
ニコニコ陽気な笑顔がヤンにそっくり、可愛い人だ。
ヤンのお母さんと夫は、共にお尻ぷりぷりダンスを踊って、会場の爆笑をさらった。
そしてヤンのお母さんは、ノリなど芸能人たちの来賓に大喜び、キャーと抱きついて写真を撮っていた。
お母さん、ヤンを産んで育ててくれて、ありがとうございます。
「給料は要らないから、ここで働かせてください!」と我々の元にやって来たヤンは、私たちの宝ものです。
みんなでお金がなくて苦しかったとき
「オレ、こっそりレナのために100ドルを貯金してあるんだ」
と耳打ちしてくれた、心優しい自慢の男です。
どんなに抱きしめても足りないほどに。
みんなで泣いて笑って踊った、最高の結婚式。
宴の後、そこら辺で立ちションをする夫&息子たちの上には満天の星空が広がり、
昔もみんなとこんな星空を見上げたなぁと、この上ない幸せに私は満たされる。
みんなとの日々、辛い別れに闇に堕ちそうだった自分に言ってあげたい。
星空はまた、瞬くのだと。
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