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逃げるが恥だが役に立つ。子どものペースに合わせるって甘えじゃないですか?

支援者:「子どものペースに合わせて、興味のあることから一つずつ。無理をさせないようにしてください」

発達相談に行って、こう助言される親御さんは少なくないだろう。

そして、

保護者:「でも、子どものペースばかりに合わせて、嫌なことや苦手なことに挑戦させないのは、甘えではと思ってしまうんです」

と、こう返される支援者も少なくはないだろう。

苦手なことにも挑戦して、克服して強い子になってほしい。
嫌なことを避けていたら、打たれ弱い大人になってしまう。

かつて、子どもだった私も親にこのような言葉を投げかけられてきた。

大人になった今

親の信念を裏切り

私の信じる道は

逃げるは恥だが役に立つ


である。

{子育てについての記事をまとめています↓】

逃げ恥は、ハンガリーのことわざらしく

『自分の戦う場所を選べ』

という意味である。

苦しく辛い状況を耐え抜くよりも
不得意なことを無理にできるようにさせるよりも

私は、子どもが大人になった時に

自分が好き、楽しい、得意なことが活かせる場所に立っていてほしい。

そして、そのフィールドで戦っていてほしい。

もちろん、苦手なことや意欲がないことを全くやらせなくていいというわけではない。

子どもが不得意なことを克服したいという時や、

つらい状況でも子ども自身が立ち向かっていこうとしている時には、背中をおしてやりたい。

逃げ恥とはいっても

だけど、

大人になって仕事をするようになると、嫌なことや気がのらない時でも、頑張らなくてはいけない時が必ずある。

だからこそ、親として、子どもにやる気がなくても頑張ってやらないといけない時があることを教えていくことも大切だろう。

例えば、

【学習に遅れが合って勉強を嫌がり、帰宅後は宿題をしないでゲームばかりしている】

これを、甘えとみる人もいるはずだ。

そこに、支援者から「子どものペースに合わせて」と言われると
じゃあ、【このままゲームばかりしているのを許していていいのか】と混乱してしまう親御さんもいるかもしれない。

さて、どうしたらいいものか。

私ならの場合だが

■担任に相談して、宿題を子どもの理解度に合わせた課題内容と量に調整してもらう(合理的配慮)。

■枠組みをしっかり作って宿題とゲームをさせる。
大枠⇨大前提として、宿題をしないとゲームはできないという約束をさせる。ゲーム機は宿題が終わるまで親が管理する。

■宿題をさせる時は集中力やモチベーションが保てるように大人が工夫する。
例:宿題(1P目)⇨ご褒美(おやつ、低額なお小遣いになるお金)⇨宿題(2P目)⇨ご褒美⇨宿題(3P目)⇨ご褒美⇨宿題(終)⇨ゲーム

■「1P目終わったね」等、できるだけ、適宜肯定的な声がけをする。
⇨見守ってくれているという感覚が子どもの意欲につながる。

大人が工夫し、子どもが苦手なことをより取り組みやすく、環境整備することこそが

子どものペースに合わせる


ということだと思う。

ただ、闇雲に「ゲームばかりしてないで宿題やりなさい」と

言い続けても子どもの心は動かないし、

大人の中でも”甘えてえる”、”甘えさせてる”という

子どもへの不満と自分への自責が積もるだけであろう。

上記のような大人が考えた工夫を子どもが学んで、成長した時に自分で使っていけるようになるといいなと思う。

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【不登校について書いた記事のまとめマガジンもあります↓】


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