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しんやの餃子世界紀行

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路地裏にひょっこり目立つ餃子世界の文字。 いろんな個性が集まる隠れ小屋で凡人の僕が思うあれやこれや
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2021年8月の記事一覧

しんやの餃子世界紀行 Vol.77

しんやの餃子世界紀行 Vol.77

「その絵の始まりは」

その絵の始まりは、一筆でなぞられた一本の白い線から始まる。

その線は「餃子の花」の生る一本の大きな木の幹としてなぞられた。

横に5メートルという金色のキャンパスの上を、下書きもなく、思うがように織りなす線の色は様々だ。

筆のなぞるタッチのそれと共に、アクリル絵の具が直接殴られた箇所のか弱さと荒々しさのコントラストが日々美しく重なっては、また別の線の下に消えていった。

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しんやの餃子世界紀行 Vol.76

しんやの餃子世界紀行 Vol.76

「SEXが誰かの心の禁忌であってはいけない」

ぶっちーがLet’s talk about club(LTAC)というイベントを企画した時からずっと

「しんやさんには必ずこのイベントに参加して欲しいです」と言われていた。

LTACはゲストトーカーを交えて皆が思い思いの議論を交わすディスカッション型のイベントである。

このイベントに参加が決まってからずっと、どのテーマにすることがみんなにとって

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しんやの餃子世界紀行 Vol.75

しんやの餃子世界紀行 Vol.75

「学歴ってなに?本当に必要?」

世の中というのはたくさんの矛盾を背負っている。

みんな大学進学を決めた時

「今後の人生を左右する!出来るだけ良い大学に行けば良い人生が待ってる!」

と言われて一生懸命に勉強して大学に入るのに、大学を卒業した後には

「学歴なんてひけらかすんじゃない!
学歴は人の良し悪しを左右しない!!」

なんて言われたりして。

いやいや。
四年前とかそこらにあんなに頑張

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しんやの餃子世界紀行 Vol.74

しんやの餃子世界紀行 Vol.74

「ちゃいにーずないとじぇっとこーべだぜ」

ゆーしん君は変わっている。

腕に鵺のタトゥー。
インスタのストーリーはいつだって不審者情報。
髪の毛はいつももじゃもじゃである。

感性が高く脳のシナプスが届くより先に体が動いている。

軟体動物の反射神経で笑いを追い求める男。

それがゆーしん君なのである。

普段は明石とか神戸で遊んでいる。

ゆうこさんに会うために月に一回岡山にくる。

「しんや

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しんやの餃子世界紀行 Vol.73

しんやの餃子世界紀行 Vol.73

「西国無双の男と3バカ勇者の大冒険」

緊急事態宣言が明けて1ヶ月半ぶりに戻る岡山。

久しぶりに戻る岡山は最初、中国地方を襲った大雨の煽りをうけ、晴れの国の様相は消えた。

この雨に流れてパクチーがスーパーから消えた。
消えたパクチーが店に並ぶことは結局この1か月間なかった。

岡山が復活すること。

最初は不安が大きかった。

僕はこの街の何も知らない。

ただ一つ決めたことがある。

岡山発

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