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しんやの餃子世界紀行 Vol.74

「ちゃいにーずないとじぇっとこーべだぜ」

ゆーしん君は変わっている。

腕に鵺のタトゥー。
インスタのストーリーはいつだって不審者情報。
髪の毛はいつももじゃもじゃである。

感性が高く脳のシナプスが届くより先に体が動いている。

軟体動物の反射神経で笑いを追い求める男。

それがゆーしん君なのである。

普段は明石とか神戸で遊んでいる。

ゆうこさんに会うために月に一回岡山にくる。

「しんやは声がでかいなー!!」

いや、お互い様なのである。

立派にもう大人だし、分別があるのに全然子供なのだ。

ゆーしん君と飲む酒は美味しい。

久しぶりに会っても毎日会っていたかのように楽しい。

懐夏を挟んで二日間。
総時間およそ24時間近く一緒にいたのに楽しい。

年下のぼくを弟より舎弟に近い親友のように扱ってくれる。

二人でバカしている姿をゆうこさんは大人の眼差しで蔑んでいる。

その目が刺激的で堪らないからまたバカやってしまう。

元来のしんやは決してパリピではない。

なのにゆーしん君といると潜在的なパリピが顔を出してしまう。

「しんやさんといいると子供の気持ちに戻れます」

なんて言ってくれるかわいいベイビー達が岡山にはいるけど、ゆーしん君といるしんやは最早まだ精子と卵子が出会う前なのだ。

現に懐夏の時は若い子達みんな引いてた。

守屋から

「治安維持のため餃子世界休み!品位を保つべし!」

というお触れをもらっていたのにも関わらずしんやが一番大騒ぎしていた。

あははは。

ウケる。

大人の概念でいえばもう大人なのかもしれない。

でも大人にならなきゃって気持ちはぼくとゆーしん君の前では不要なのだ。

大人であるべき時に大人であれば良い。
責任が発生する時はぼくらだって立派に大人なのだ。

かゆみ君もばんちょー君もそうだ。
大きな括りでゆうこさんもそう。
ちさもそうか。

KAMPのきたじまさんもそう。

岡山で出会った大人達はみんな分別がある。

みんな志もある。
成功も失敗もしてきた大人たち。

でもひけらかされる何もない。

みんな滲み出ているからカッコ良い。

そんな大人に憧れていたのだと思い出す。

まだまだだよなと自戒する。

酒が旨い。
話が止まらない。

でもみんなのペースよりまだまだしんやのペースで話したり遊んだりしちゃったかな。

反省なのである。

でも、みんなと遊んだあの時のしんやは、確実にしんやがなりたかったしんやで、いつか憧れた大人たちの背中だ。

生き様なのである。

歳を取れば取るほど、下の子に見せなければいけない背中のことばっかり意識してしまっているけど。

そうじゃないのだ。
まだまだ追わないといけない背中がたくさんある。

またみんなとバカみたいに遊びたい。

みんなホームタウンを掻き回したい。

そして蝦夷の怪物ここにありということを神戸の街に刻むんだ。

出会いとは有限かな。
いや無限なのである。

まだまだ出会わないといけない憧れが、ぼくにはたくさんいる。

神戸、並びに兵庫の皆さんへ。

お初にかかります。

ぼくがしんやひろきです。

東国一の笑い主です。

西の本気見せてください。

東国のパリピが世界を救うところをお見せしましょう。

必ず会うその日まで。


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