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ヒミツの書庫《小説・詩・マンガ・アニメ》

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からくり部屋の「隠し本棚」にそっと入れたい、個人的テイストのnoter創作。
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#小説

【童話】土と太陽

 ほんのすこしだけ昔、かふふ盆地の真ん中らへんに、のぶ爺さんのぶどう畑がありました。  …

兄弟航路
9か月前
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いつか見た風景 87

「忘却ホテルの思い出に」  バッカシ家の長男ジョーダンは7代続く家業を継いだ。ワニの紋章…

間 学
1年前
87

【短編】ガード下の女

 飲食店のひしめくガード下に、早朝にオープンする呑み屋が一軒あった。午前四時から正午ぐら…

かんやん
1年前
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声の蝶

🦋一🦋  黒板に書かれた「形声文字」という四文字を見て、我が意を得たりと胸は高鳴ったもの…

FouFou
1年前
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真野さんと吉田くん 9話〜アフタークリスマス〜

12月に入り、空気はだんだんと冬らしい寒さをたたえ、街のそこかしこには、クリスマスを彩る電…

camyu
1年前
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短編「ことに朝は忙しい」

 ソウのお母さんはふくよかなお腹とお餅のように柔らかい頬が自慢で、子どもは全部で十一人い…

いち
1年前
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【掌編】ちょっとノイローゼ気味

 ちょっとちょっと奥さん、ほらあそこを行くのは鈴木さんのところの息子さんじゃない、働きもしないで昼間からぶらぶらして。長男なんですってね。たしか一人っ子よ。ほんとご両親も大変でしょうね。もう四十になるのに、家から出て行かないんですって。そういうのを近頃何ていうかご存知? 子ども部屋おじさんっていうらしいのよ、イヤねえ。  髭も当たらず、油染みてべたべたした髪を伸ばしっぱなしにして、てっぺんは禿げてきてなんだか落武者みたいじゃないの。ぺらぺらに痩せて、ベルトもしないで垢じみた

act:15-おれは男だユーイチだ!今日は男のザリガニ釣りだ!

 オレは大多喜無敵探検隊のユーイチ、只今ひとりでザリガニ釣りの最中だ。 ここは青龍神社の…

下北沢『燻製レコード』 【短編:約1400文字】

いつものように下北沢の街をぶらぶらしていると、古めかしい店構えなのに、初めて目にする店が…

camyu
1年前
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連載小説:トミー・ジョン#4

 二日後、私は親会社の本社ビルにいた。月に一度の定例報告だった。毎月第二月曜日にオーナー…

Q四企画
1年前
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小説『マダム』

 何故だ。何故このマダムはスーパーマーケットの生鮮食品売り場で見知らぬ男に乳を揉まれて一…

K.M.
1年前
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いつか見た風景 42

「バイアスの花の影で」  大いなる不満とちょっとした不満の間に横たわる粘着性のある不思議…

間 学
2年前
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【短編】Misfit13

 今では考えられないことであるけれど、その昔、二十五年程前、私は上場会社の正社員であった…

かんやん
2年前
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【短編】黄昏の殺人者 後編

 ぼくはしだいに佐々木さんから目が離せなくなっていった。牧さんも、そうだったと思う。それは他の利用者さんを蔑ろにすることではむろんないけれど、重要性において劣るというのか、もはや関心が持てなくなってしまったのだ。なんだろう、仕事に慣れてきて、日々の業務をテキパキと片付けてゆくことができるようになったせいかもしれなかった。  週に二回、朝夕の送迎で佐々木家を訪れるとき、中年の女性が見送り、出迎えに門扉まで出てくるけれど、とくに特徴のない容姿からは、血縁かどうかの判断がつかない