「外身と中身の違いって」
曇りがちだが、今日も温かい空気を感じる。
駅までの道のりを、自転車で駆け抜ける。
周りの景色は、躑躅が咲き始めたので、鮮やかな色が
目に入ってくるようになった。
特に、黄色の躑躅はお気に入りの一つ。
甘い香り漂い、桜に変わって、人々を魅了する花の一つ。
今年は、
ゴールデンウィークの規制がなく、自由に行き来出来るみたい。
人も春色の服を装い、鮮やかに変わっていく。
景色や人や周りが変わっていくと、自身も変わっていくのだろうか。
少しの間、静かにして考えてみた。
変わらないだろう、今は変えられないだろうと、空から降りてきた。
それでいいって自分で納得して、衣替えを準備している自分がいる。
えっ！変わらないって中身のことだから、外身は変わっていくもの。
人は、最低限の栄養を摂らないと、心まで枯渇してしまうから。
春色の服は持っていないけど、白いTシャツは持っている。
甘い香りを嗅ぎながら、自転車を走らせて駅を駆け抜けて、
高架下の川の袂で停めて、ポカリスエットを飲んだ。
自由になれた気がして、ほっと一息ついた。
乾いていたものに潤いを与えるもの、
今の自分には、ポカリスエットとやわらかい言葉かな。
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