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『想いを届ける道具たち』

すりガラス越しに

白い世界を眺める

空は厚い雲に覆われて

光が差し込む余裕がなく

今日は御零おこぼれもない感じ

微かに笑い声が聞こえ

少し和むが辺りは静まり返り

言葉の余韻に浸る時間

何もかもがぼやけて跳ね返る

慌ててれた珈琲

かすが底に残りへばりつく

取ろうとしても届かない

想いを届けること

青い空と透き通った空気

汚れを知らない白い器

全てが揃った瞬間

きっと願いは叶うのだろう


肌寒く感じながら

すりガラスを少し開けて

外を眺めてみた



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