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1日1冊オススメ本レビュー

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ブックコーディネーターが毎日1冊、サクッと読めるオススメ本ブックレビューを公開していきます。
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2020年1月の記事一覧

ハイペリオン

"そこでだー残された数日のあいだに、それぞれの動機をみなで分かち合ってはどうかな"1989年発…

リア王

"最も老いたる者が最も苦しみに堪えた、若い吾れわれは今後これほど辛い目に遭いもしますまい…

プロテスタンティズムの論理と資本主義の精神

"文化発展の最後に現れる『末人たち』にとっては次の言葉が真理となるのではなかろうか。『精…

ファウスト

"知恵の最後の結論はこういうことになる、自由も生活も、日毎にこれを闘い取ってこそ、これを…

アーティスト症候群 アートと職人、クリエイターと芸能人

"何がアートなのかよくわからないままにアーティストが名乗られるこの時代、『アーティストに…

世界から猫が消えたなら

"あらためて僕は今の状況を整理してみた。世界から何かをひとつ消すことで、1日の命がもらえる…

意識と本質-精神的東洋を索めて

"意識と存在のからみ合いの構造を追求していく過程で、人はどうしても『本質』の実在性の問題に逢着せざるをえない。その実在性を肯定するにせよ否定するにせよ、である。"1983年発刊の本書は30以上の言語を流暢に操った"語学の天才"による、人間の【意識が如何に本質を捉えるかを基準に】東洋哲学全体を分類し、位置関係を明らかにしようと考察した名著。 個人的には西洋と日本の哲学を比較しようと考察してきた本は何冊か手にとりましたが、イスラームについてはまったく無知な為、本書から学び視野

高野聖・眉かくしの霊

"寝る時、上人は帯を解かぬ。勿論衣服も脱がぬ、着たまま円くなって俯向形に腰からすっぽり入…

日本文学史 近代・現代編1

"本書は、逍遥が願ったこの『西からの夜明け』が、いかに実現されていったかを述べたものであ…

賭博者

"わたしは、今負けることがわたしにとって何を意味するかを、恐怖とともに感じ、一瞬にして意…

忘れられた日本人

"いままで農村について書かれたものは、上層部の現象や下層の中の得意例に関するものが多かっ…

青い鳥

"なんだ、これがぼくたちさんざんさがし回ってた青い鳥なんだ。ぼくたち随分遠くまで行ったけ…

羅生門・鼻・芋粥

"内供のような鼻は一つも見当たらない。その見当たらないことがたび重なるに従って、内供の心…

暗い時代の人々

"最も暗い時代においでさえ、人は何かしら光明を期待する権利を持つこと、こうした光明は理論や概念からというよりはむしろ少数の人々がともす不確かでちらちらと揺れる、多くは弱い光から発すること"1968年発刊の本書は混乱する世界に抗って生きた10人を著者が敬意を込めて紹介した普遍的人間論。 個人的には、20世紀を代表する女性哲学者の著者の本に関しては『人間の条件』や2013年公開の映画と読んだり観たりしてきたのですが。森まゆみの同名作で本書の存在を知って手にとりました。