見出し画像

#87 「Eルチン」のガチ解説

昨日、コンビニに行く用があり、
ふらっと飲み物が置いてあるコーナーに
行ったんですが、
その時に「Eルチン」配合と書かれた
ドリンクが置いてあり、
「Eルチン」って聞いたことあるけど、
どういうものか、ちゃんと知らないな・・・
と思いまして、
今回は「Eルチン」について解説してみます。

世の中には、まだまだ知らない事だらけ。

日々勉強ですね。

◯「Eルチン」とは

結論から言うと「Eルチン(酵素処理ルチン)」とは、
強い“抗酸化作用“がある『ポリフェノール』の一種です。

“抗酸化作用“によって、老化の原因になる活性酸素を
減らしてくれるほか、タンパク質の働きも良くしてくれます。

“クェセチン“にグルコースを付加させて
水溶性を向上させ、吸収を改善した誘導体です。

“クェセチン“は、ポリフェノールの一種で、
フラボノイド類に分類されており、
リンゴやタマネギ、ブドウ、ブロッコリーなどに含まれ
さらに、この“クェセチン“に“β-ルチノース“が結合した形の
“ルチン“はソバの実、アスパラガス、柑橘類の果実などに
含まれています。

“クェセチン“や“ルチン“は、抗酸化作用や筋肉、運動に対して
有用な機能性が多く報告されています。

ただし、欠点として消化管から体内への
吸収効率があまりよくありません。

一方で、“クェセチン誘導体“である「Eルチン」は、
水溶性が高く、吸収効率が劇的に向上しており、
バイオアベイラビリティ(生物学的利用能)を見ると、
“クェセチン“の17倍、“ルチン“の43倍という
驚異的な数値となっています。

日本でも安全な食品添加物として認められていますが、
実は米国食品医薬品局でも安全な食品として
GDAS(Generally Recognized As Safe)の認証を受け、
安全性が認められています。

食品の安全性の基準に関しては、
日本よりもアメリカやイギリスなどの
海外の国の方がより厳しいので、
海外でも安全性が認められているのは、信用性が高いです。

◯「Eルチン」の効果(エビデンス)

「Eルチン」配合のプロテインを飲むことによって、
筋肉の合成がより高まったという研究結果もあります。

画像1

動物を使った実験では、
「Eルチン」をとると筋肉に負荷をかけなくても
「Eルチン」を取らなかったグループと比べて
109%筋力が向上したという結果もあります。

この研究結果は、人でも同じような結果が
期待できると考えられたことから
現在、コンビニやサプリメント会社でも
「Eルチン」配合の商品が徐々に

発売されるようになりました。

・筑波大学の研究

アメリカンフットボール部の男子学生に対して、
「Eルチン」を42mg含むホエイプロテインを
週に6回4カ月間摂取した際の
体重・体組成・酸化ストレス度測定(BAP/d-ROMs比)を
測定したものがあります。

激しい運動を行うため、食事をしっかりととっても
体重が減少しがちなアメリカンフットボール選手において、
「Eルチン」を含むプロテイン摂取が体重や除脂肪体重を
維持・増進できるかを検証した研究です。

研究結果は、

「Eルチン群」は、Eルチン不含ホエイタンパクを
摂取したプラセボ群と比べて、
下肢における筋肉重量および除脂肪重量が
有意に増加し、さらに血中の潜在的抗酸化力が上昇。

筋肉量において「Eルチン群」は、
摂取後の変化量で有意に多く増加した
という結果が出ました。

画像2

・立命館大学の研究

「Eルチン」のレジスタンス運動後のホルモン分泌や
筋機能回復に及ぼす効果について研究したものになります。

健康な成人男性 9名を対象に、「Eルチン」を含むサプリメントを
試験前7日間は1日〜2回及び試験当日の筋肉トレーニング前に、
また「Eルチン」を含むホエイプロテインを
筋肉トレーニング(レジスタンス運動)後に摂取してもらい、
経時的にインスリン濃度、遊離テストステロン濃度を測定しました。

その結果、「Eルチン群」は、Eルチン不含サプリメント及び
Eルチン不含ホエイタンパクを摂取したプラセボ群に比べ、
血清中インスリン濃度、フリーテストステロン濃度、
レジスタンス運動後40分間のAUC(濃度曲線下面積)が有意に増加しました。
一方、運動後における最大筋力回復度合いについては、
「Eルチン群」はプラセボ群に比べ効果に差は認められませんでした。

以上のことから、「Eルチン」をプロテインと同時に摂取することで、
レジスタンス運動に伴う同化ホルモン(インスリン、フリーテストステロン)
の分泌応答が増大することが証明されました。

画像3

・森永製菓トレーニングラボの研究

「Eルチン」の筋肉量増加に及ぼす影響についての研究です。

森永製菓のトレーニングラボを利用している
アスリート17名を対象に、Eルチン配合プロテインを
約1か月間摂取してもらい、体重、体脂肪率の測定および
アンケートを実施しました。

その結果、「Eルチン」を摂取することで、
体重においては有意な差はみられませんでしたが、
除脂肪体重は有意に増加しました。
また、アンケート結果から、多くのアスリートが
「Eルチン」の効果を体感していることが証明されました。

画像4

画像5

・筑波大学の研究

今度は、「Eルチン」のタンパク吸収促進作用に関する研究です。

健康な男子大学生10名を対象に、
「Eルチン」とホエイプロテインを同時に摂取してもらい、
タンパク質(アミノ酸)の消化・吸収に及ぼす影響を検証したものです。

その結果、「Eルチン」+ホエイプロテイン群は、
ホエイプロテイン群と比べ、摂取60分後における
血中の総タンパク構成アミノ酸(TAA)、必須アミノ酸(EAA)、
分岐鎖アミノ酸(BCAA)の濃度が有意に
上昇または上昇する傾向が見られました。

個々のアミノ酸では、
システイン、チロシン、ヒスチジン、メチオニンに
おいて、摂取45分後または60分後における血中濃度が、
「Eルチン」+ホエイプロテイン群で有意に
上昇または上昇する傾向が見られました。

なお、「Eルチン」+ホエイプロテイン群で
変動しないアミノ酸もありましたが、
血中濃度が低下したアミノ酸はなく、「Eルチン」による
吸収抑制は認められませんでした。

以上のことから、「Eルチン」をプロテインと
同時に摂取することで、血中アミノ酸濃度が
アミノ酸全体として高まりました。
つまり、「Eルチン」はタンパク質の
吸収を促進する機能を有する可能性が考えられました。

画像6

◯まとめ

「Eルチン」について効果が認められた研究、エビデンスが
たくさんありました。

筋肉をつけたい方、筋肉を落としたくないという方は
プロテインを摂取するのも良いですが、
より効率よくするには、「Eルチン」入りのものを
選ぶともっと良いかもしれません。

ぜひ「Eルチン」を活用してみてください。

この記事がよかったと思っていただけたら
スキ(♡)&フォローお願いします!

また次回の投稿をお楽しみに!

この記事が参加している募集

#人生を変えた一冊

7,996件

よろしければサポートお願いいたします🙇‍♂️ サポートは自分のトレーナーとして、またパワーリフターとしての投資として勉強や身体のケアなどに使っていきます!サポートにより学べたことは記事にして、読んでいただける方に還元していきたいと思いますので、どうかよろしくお願い致します!