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2016年6月の記事一覧

「人生は短い。もっと楽しめ!」ニューヨーカーの人生の捉え方

「人生は短い。もっと楽しめ!」ニューヨーカーの人生の捉え方

わたしがニューヨークで大好きな場所のひとつに、New York Public Libraryがある。

図書館というよりはまるで教会のように美しい。

近くに来たのでいつものように図書館に入ると、係員がわたしの顔をじーっと見つめてくる。

どうしたの?と尋ねると、「なんで君はそんなにしかめっ面してるんだい!」と言う。

別にしてないけど…。こういう顔なんだけど…。

…とは言わず、「わたしそんな顔

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ニューヨーカーが優しい理由。自分に我慢がない人は人を批判しない。

ニューヨーカーが優しい理由。自分に我慢がない人は人を批判しない。

ニューヨーカーは自分の気持ちに正直だ。

腹が立てば、電車だろうがお店だろうが気にせず怒りを爆発させる。

ある日電車に乗っていると、ある男性が他の乗客に大声で怒鳴っていた。

ケンカか?!と思って見てみると、どうやら違った。怒りをあらわにしている男性は、先ほど電車内で激しく誰かに押されたらしく、その怒りを他の乗客に「考えられないだろう!?」と大声で説明していたのだった。

大量の汗をかきながら、

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変わる必要なんてない。このままのわたしでいいんだと、感じさせてくれる街。

変わる必要なんてない。このままのわたしでいいんだと、感じさせてくれる街。

日本にいる頃のわたしは、こころのどこかに常に「自分を変えたい」願望があった。

「もっと◯◯な自分になりたい」、「もっと◯◯みたいな人になりたい」と、常に思っていた。

もっと人に優しくなりたい。

もっと気軽に人と話せるようになりたい。

もっとおもしろいことを言って会話を盛り上げられるようになりたい。

もっと痩せたい。

もっとキレイになりたい。

もっと英語ができるようになりたい。

もっ

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他人との間に「壁」をつくらないニューヨーカー。

他人との間に「壁」をつくらないニューヨーカー。

ニューヨークに来る少し前のこと。

あるテレビ番組の企画で、出川哲朗さんがサンフランシスコで「はじめてのおつかい」をする映像を見た。

彼は与えられたミッションを、英語が話せないながら魂で想いを道行く人に伝え、たくさんの人に助けられ、見事にミッションをクリアしていた。

出川さんに同行する、英語が話せる女性タレントが話しかけても道行く人は一向に立ち止まらない。にもかかわらず、英語が話せない出川さん

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思い描いているだけじゃ「いつか」なんて一生来ない

思い描いているだけじゃ「いつか」なんて一生来ない

大抵の街がそうであるように、ヤンゴンの街もまた、雨が降るとその表情を変えた。

明るく晴れ渡った空は暗く濁っていたし、雨がまた降るんだか降らないんだか、雲は煮え切らない彼氏彼女みたいにどっちつかずだったし、人々はどこか怒っているかのように見えた。

でもそれは、雨が降った街を少し怖いなと思って見つめている、私のせいだったんだと思う。何が怖いって、道がぬかるんでいて、屋根からポタポタと雫がどこからと

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