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エッセイ

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2019年5月の記事一覧

食ってないもの

食ってないもの

「食わず嫌い」という言葉がある。
私は人生においてなるべく食わず嫌いは無くそうと心がけている。食ってからでないと分からない事があるからだ。百聞は一見にしかず。論より証拠。せっかく一回きりの人生なのだから何事も経験しておくに越したことはない。

例外はある。例えばホストには行きたくない。なぜならお酒もあの髪型も知らない人とのおしゃべりも苦手だからである。それにもし行って楽しくてハマってしまったところ

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先生のまわりぐるぐるの謎

先生のまわりぐるぐるの謎

一般論私たちはしばしば"謎"の第一発見者となる。
世の中の大抵のことはすでに解明されているけど、その答えを知るきっかけがなければ謎は謎として留まり続ける。そしてそれはまるで自分だけの感覚であるかのように不安がる。対象を目にするたびに、その感覚を通してものを見るようになる。意識のうちにないだけで、最初に発見した"謎"のまま放置していて、今も私の見方のバイアスに関与している感覚って多分たくさんあると思

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人形を抱えたこどもはついに大人に成長する

人形を抱えたこどもはついに大人に成長する

初音ミクと結婚するのってどんな心境なんだろうと疑問に思って、自分にとっての初音ミクに該当する二次元キャラクターを考えてみたらそれはモリゾーだった。2005年開催の愛知万博公式キャラクター"モリゾーとキッコロ"の、モリゾーである。

私とモリゾーの出会いはなかなかロマンチックだった。
私が6歳か7歳の頃、家族で茨城の海に泳ぎに行ったある日、砂の中から発掘したのがモリゾーだった。こどもの手のひらにすっ

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コンプレックスからの脱却

コンプレックスからの脱却

大学生(または同級生間)の、あのうるさくて軽いノリが大の苦手で、学歴や趣味が同じ仲間が集まっている場所に行ってもなお、そういうノリにノレる人たちが多くいて、私はそんなチャラチャラした輪の中でただ苦笑いするしかなくて、そうすると周りの人たちが腫れ物を触るように私を扱い始める、あの空気が嫌で嫌で仕方ない。

私は一時期私の真面目さを心底嫌った。軽い冗談を言ったり、友達の冗談を大きな声で笑い飛ばすという

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