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2024/04/28(日)

公休日2日目。

今日も今日とて悪夢をみる。
田舎道、青空、狂おしい程の懐かしさ。
その中で、バイクの助手席や車の後部座席に乗りながら走っている私。

そうか、私には此処がある。こうやって走って、風を感じて、緑の香りを嗅ぎ、暮らす。
五月蝿いくらいに濃いカラーの風景に覆い潰されるかのように、不安感が襲ってくる。
此処がある筈なのに、此処にいる筈なのに、私は得体の知れない場所へ今導かれそうになっていて、嫌だ嫌だと逃げ出したい。それに反し、眠っている身体は動かない。

目が覚めた時、心臓がバクバクだった。
冷や汗も沢山かいていた。
近頃、こんなオアシスで現実逃避しながらも、そのオアシスに行けない事を悟り続ける悪夢をみる。限界かもしれないな、そろそろ飛び降りられるかも。

観葉植物シクステットへバケツでたっぷり水あげをして葉水もやって、バルコニーの日陰で風に当てる。
この子たちが私にみせているオアシスなのだろうか。

何の予定もなく、ひたすら布団に横たわっている。まるで入院患者か独房に監禁されている容疑者の様な休日である。

会社携帯を確認すると、新人は結局出勤している。
明日も変わらぬ態度で汚臭を放ちながら居座るんだろう。考えただけで明日を迎えたくない。
やはり、契約更新日に精神福祉手帳を提示すべきだろうか。休暇に入ってしまえば、その流れで辞めた御局の前例がある。

新人が出勤するのなら、私が出勤しないしか方法はない。私しか業務を知らないが、勝手にやるといい。出来るものなら。
歩く業務貯蔵庫と化している私を失えば、私の部署の機能は止まり、取引先に多大なご迷惑がかかる。それをわかって新人を排除しないのなら、私が死ねばいいんだ

今日は飛び降りられるだろうか。
あたたかくて天気もいい。魂も動きやすいだろう。
また屋上へ上ろうかな。土日祝は管理人も不在だし周辺の工事も行われていないし邪魔も入らないだろう。

今日かな、今日こそは、かな。
飛び降りれるかな

人間、生まれた瞬間から囚われて生きている。幼少期には養育者に、大人になれば社会に、老後には病院に。
死ぬまで解放されやしない。

私は仕事で知っている。
若くして自死を選び、喪主が父親である現場も。
数件ではない、何件もだ。
私が死んだとして、その依頼書の一枚に過ぎない。
今死ねば、親が厄介事は引き受けてくれる。生んだ義務として火葬の金くらいは支払うだろう。

親が死ぬ前に死ぬべきだ。
親がいなくなって、親類に迷惑をかけるのだけは避けなければ。
本当に、そろそろ頃合いだと思う。

春は陽気になる季節だ。
浮かれた気持ちで飛び出せるだろうか、一歩を踏み出せるだろうか。

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