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第380号『自分だったらこうするのに!こそがクリエイティブの入口』

子どもの時に漫画を読んだりアニメを見たりゲームを遊んでいた時って、ただ「おもしれー!」って思いながら素直に楽しんでましたよね。

ただ厳密に言ってしまうと、それって自分が好きなものを選んで楽しむ、ということよりも、身の周りで流行っているモノが全てで実は自分の意思で選んでなんかいなかったんじゃないでしょうか。

『ポケモン』が流行っていてクラスのみんながやってて話題についていくために親に買ってもらってそれを楽しんでいた、というのが大半なんじゃないかということです。(もちろん『ポケモン』は誰にとっても面白いので大正解なのですが)

中には「あれ?これなんでみんなの中で流行ってるんだろう?」と違和感を覚えたことはないですか?

面白くないとまでは言わなくても「なーんか違う?」と感じた瞬間は無かったですか?

そこです。その瞬間です。

もし「なんでこうなってるんだろう?変だな、おかしいな、絶対こうじゃないと思う、自分だったらこうするのに」と、そう感じたことがある人は皆間違いなくクリエイティブの素質があります。

誰かが作ったものをただ黙って受け入れるのではなく、初めて「自分だったらこうする」という改善案を頭の中に思い浮かべた人はみんなクリエイターになれるということ。

というか、世のクリエイターの多くが必ずと言っていいほど幼少期(もしくはこれまでに)そう感じたことからクリエイティブ人生が始まったんじゃないでしょうか。

少なくとも私はやはりそうでした。

そして私の周りにいるクリエイターの多くが同様にそうです。

みんなそうやって「自分ならこうするのに」という感情をきっかけ(トリガー)として、頭の中で勝手に妄想をして人によっては絵を描いたり小説を書いたり二次創作の同人漫画を描くことから始まっていたりするのです。

実際に行動を起こした人はそうやってそれを積み重ねて鍛錬し現在もそのままクリエイティブを仕事としてやっていることが多いです。

(そうやって作ったものが人の目に触れて周りから褒められたことが嬉しくてそのままどんどん突き進むパターンが多い)

要するに、全てのクリエイティブは気づきと違和感と妄想から始まるということです。

そこから実際に行動を起こすかどうかはもちろん人次第ですが、そう感じたことがある人はまずは行動してみる(自分の妄想やパターンを描いてみる)ことをオススメします。

*****

さて、今回はそんな妄想に実例を踏まえて具体的に執筆していく話です。

最近よく周りの人から「松山さん、現在公開中のあの映画のことなんですけど、観ました?いや、なんか公開直前までは『めっちゃ楽しみ!』っておっしゃってたのに公開後に全く言及されなくなったのて。え?観たんですよね?」と聞かれることが多いです。

あくまで例え話なのでこの会話の映画作品の部分をアニメやゲームなどに置き換えてもらっても構いません。

私はよく公開前(発売前)の映画やアニメやゲームのことを応援する意味も含めて『めっちゃ楽しみ!』と言うことが確かに多いです。

それはもちろん本心です。

心から期待して楽しみにしています。

が、公開後(発売後)にそのタイトルに関する感想や意見がピタリの無くなるのはなぜだと思いますか?

ええ、お察しの通りです。

面白く無かったからですよ。

ぜんぜん面白くなくて酷すぎて怒っていてそのまま感想を言ってしまうとまた関係者の誰かを傷つけてしまうことになるかもしれませんし、それこそそのタイトルの関係者に怒られてしまうからです。

だからせめて何も言わない、ということにしているんです。

なので事前に『めっちゃ楽しみ!』って私が発言していたにも関わらずその後になんのリアクションも無い場合には察していただけると助かります。(会った時に「実際、どーでした?」と聞かれたら感想は述べていますよ、率直に。あくまで誰もが見れるような場所で感想を赤裸々に書かないようにしているというわけです)

で、今回の本題ですが。

最近公開されたあるアニメ映画について記事を書いていこうと思います。

記事というか、もうハッキリ言ってしまうと『代案プロット』です。

「なるほど、松山さん的には面白く無かったというのが感想だってことはわかったのですが、逆に松山さんだったらどうします?どんなプロットで構成しますか?」

よくこんなことも言われるので試しに(実際に)書いてみようと思います。

何のタイトルについて代案プロットを書くのかはこの後に公開します。(ここで言ってしまうと「あ、このタイトルのことが死ぬほど面白く無かったってことなんですね」と言ってしまうようなものなので)

後半部分の冒頭でタイトルを発表してから、その代案プロットを執筆して公開しますのでよろしくお願いします。

例によって後半部分は完全非公開の内緒領域なので取り扱いにはご注意ください。(また関係者の方々もあくまで個人的な妄想の範囲だということで多めに見てくださいね)

それでは張り切っていきましょう。

とあるアニメ映画の代案プロット公開

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