この呪いはきっと解けない
よく聞かれることについて
上のツイート(ポスト)にもあるように相変わらず非常に慌ただしい毎日を過ごしています。
特に12月は本当にバタバタです。
今回はそんなバタバタしてる中でも、いろんな人と会って会食したり飲んだりしている最中によく聞かれることについてお話ししようと思います。
「松山さんって、開発の現場ってどこまで見てるんですか?」
「松山さんって、お休みはあるんですか?」
だいたい会う人から聞かれる二大質問がこれです。
普段から頻繁に会うような人にとってはどちらも答えがわかっている内容ではあるのですが、忘年会などのこの時期(12月)に会うような人は「お久しぶりです~」という人が多いので、毎度こういうことを聞かれたりするのですよ。
なので、それぞれの質問に改めてお答えしておきますね。
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開発の現場、どこまで見てるんですか?
まず先に結論から伝えておくと「全部見ています」ということになります。
全部です。全部をチェックして見て確認して判断して指示をしています。
私は移動中でもどこでも仕事をします、というか部下から数分ごとにチェック&確認の連絡が来るのですよ。
「とにかく溜めるな、すぐに送れ、なんでも秒で判断してやるから“次に会った時に直接見てもらおう”とか思わないでくれ、そんなのいつになるかわからないから。世界中どこにいても絶対に待たせないから。なんでもいいから少しでも判断に迷うようならGOだ。テキスト数行でいい。一枚のレイアウトラフでも構わないから。なんでも送ってくれ」
普段からこんなことをスタッフには再三伝えていますので、まぁみんな真正直になんでも送ってきます。
本来であれば、会社の代表というか社長が判断しなくてもいいようなことも送ってきたりします。
その時も「うん、今回は俺が判断するけど次からはそっちで決めてください、任せるよ」と伝えるようにしています。
最近はだいぶ色んなことを部下に完全に任せられるようになってきました。(実に頼もしいスタッフたちです)
しかし、それでも私は会社の代表でありながらも開発のトップであり総合的な判断とクオリティのジャッジはディレクターとして行っています。
ゲームソフト開発における企画・仕様・デザイン・レイアウト・UI・音楽・システム・バランス調整・全体の制作進行や開発終盤におけるバグ修正の進捗管理とやるorやらないの判断まで全部です。
これらのゲームソフト開発の仕事とは別に、漫画の企画やネーム・脚本・下描き・ペン入れ・仕上げなどの各段階の進捗を確認してOKもしくは修正指示などを行っています。(ネームに直接指示を描き込むときにはどうしても紙を出力する必要がありますが)
(まだ水面下の話ですが、進行中のアニメ関係のプロジェクトもありますのでそれも全部チェックして指示を出しています)
例えば2024年1月から放送予定の新作ドラマ『チェイサーゲームW』に関しても、脚本や世界観設定などはしっかりチェックしていますし、なんなら今回の作品に登場する架空の漫画やゲーム作品などはサイバーコネクトツーで制作していて、それらのコンセプト設計やデザイン&クオリティは全部私自身がコントロールしています。
制作にまつわるものは全部という感じです。
それ以外だと、宣伝&広報などのプロモーションに関する部分や、設定資料集や音楽CDなどのグッズ制作についても“いつ何を制作してどのタイミングで発売するのか”ということまでチェック&判断をしています。
まぁただグッズ制作に関しては提案内容やクオリティコントロールの部分はグッズ制作チームがかなり優秀なので、大部分を任せられるようになっています。(私が判断するのは大きい部分だけ。細かいところは全部任せています)
あとは資金繰りや就業規則などの会社運営に関する部分は、どちらかというと(逆に)経理部長や副社長にまるごと任せています。
私は“作って稼ぐ”という部分を大きく担っている感じですね。
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お休みはあるんですか?
これも先に結論から言ってしまうと、無いです。
お休みは無いです、以上。
まぁだいたい皆さん「はぁ?そんなわけないでしょ」という顔をされるのですが、私は休まないんです。
土曜日も日曜日も祝日もひとりで会社に行って仕事をしています。
こういうブログの原稿を書いたり、漫画原作の脚本執筆を行ったり、漫画のネームを描いたり、開発中のゲームタイトルのシナリオをチェックしたり、バランス調整のための最新ビルドを触ってプレイして修正指示をまとめたりしています。
もちろん部下(スタッフ)は土日は休みですよ。
時期にもよりますが「今週の土日に最新ビルドをプレイして修正指示をまとめておくので準備をしておいてください」と事前に伝えておいて、だいたい金曜日までに用意してもらっている感じです。
だから私は普通に年中(365日)仕事をしています。
もちろんその仕事の隙間でアニメを観たり映画を観たり漫画を読んだり他社のゲームソフトを遊んでプレイしたりしていますので、それが休憩時間のようなものです。
ただ、私の場合は一年間で映画は300本観ますし、漫画は1000冊買って読みますし、ゲームソフトも150本ほど購入して遊びます。
まさに寝る間を惜しんで観るし読むし遊んでいるという感じなので、ちょっと病的に見えるかもしれませんね。
そんな話をすると「本当に病気ですね」と言われるので「はい、病気なんですよ」と答えるようにしています。
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怖くて楽しくて仕方がない
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