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特別編『ゲーム業界志望者の不合格理由2021年版③』

ゲーム業界を志望する人は多くても、その大半は応募後に不合格になってしまっていて、結果的に夢を断念してしまっているという現実があります。

ハッキリ言ってしまうと不合格率は実に90%です。(当社調べ)

「ゲームクリエイターになりたい」と考えてゲーム系専門学校や大学に進学しても、その90%以上の方がゲームクリエイターにはなれていないという恐ろしい現実があるのです。

いくらなんでもおかしい。90%もの志望者が不合格なんてどう考えてもおかしいです。

正直に言ってしまうと、これはもうバグのようなもので割と「どうしようもない状態」というのが十数年続いてしまっている気がしています。

なぜゲーム業界は合格率が低いのか?

端的に言ってしまうと、主な原因は以下の三点。

【原因①企業側の問題】
物凄くハードルが高い専門的な技術が求められる職業であるにも関わらず、ゲーム企業側がその正しい情報発信を積極的に行っていない。いわゆる「待っているだけの状態」とも言えます。「いい人材がいれば何人でも採用したいんですけどね、なかなか良い人材が見つからないんですよね」とか言いながら採用率を上げるための努力や行動が根本的に足りない。

【原因②学校側の問題】
そもそも学校側はどれだけの能力やどういった人物像が求められているのかというゲーム業界における実態を知らないままに生徒を学校に入学させて学費を取っている。「え、それだと教えられないんじゃ?」と疑問に思われるかもしれませんが、不思議とそれでもなんとかなってしまっているという実態があるので何も改善されません。

【原因③学生側(志望者)の問題】
そもそも学生自身が本気でゲーム業界なんか目指していない。「なんとなく自分でもなれたらいいな」くらいの気持ちで専門学校や大学に通っているので、少し勉強してゲーム業界で求められる能力などの実態がわかってくると「あ、やっぱりちゃんと必死に努力しなければ無理なんですね、じゃあやっぱりいいです、そんなになりたいと思ってたわけでもありませんので」といった感じで大人しくなります。これも【原因②】が解決しない理由のひとつにもなっています。学生側が自動的に(勝手に)簡単に諦めて「自分には無理みたいです」と言ってくれるので、学校側が責任を追及されることはなかなか無いのです。

これって、要するに「何をすればいいのかがわからないから、正しい努力の仕方がわからない」ということだと思うのです。

そうなると、やっぱり一番改善の余地があるのはゲーム業界=企業側であると私は感じています。

「企業側が求める能力や人物像を明確に情報として発信する」

これさえ正しく伝わってさえいれば、学校側も学生側もやるべきことが見えてくるはずですし、「じゃあ初めからやめておこう」という人も出てくると思います。(早期の段階で人生のプランBを計画することは大事)

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ゲーム業界志望者の不合格理由2021年版③

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