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感情のエッセイ

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2018年12月の記事一覧

こたつから出るために

こたつから出るために

優しい人と言ってもらえることが多い。
昔からそのことに喜びを感じていたし、そこに縋っている自分もいる。

ただ、僕が純に優しい人間かとかんがえると、そうは思わない。
大抵が角の立たないよう振舞っているだけで、人のために何か動くことはほとんどないのだ。

負の感情のこもった視線を向けられることが怖くって、保険で優しくふるまっているだけ。だから、僕はべつに外国の子供が飢えていたってどうでもいい。もっと

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不良と優良

不良と優良

アニメやドラマで、不良が更生するくだりがたまにある。それ自体がテーマとされていることもある。

僕はあの流れが、どうにも震える。うるっとくる。
このあいだ、Amazonプライムで火ノ丸相撲というアニメを見ていた時も、涙が出た。

相撲部を荒らしていた不良グループのリーダーが、主人公により無理やり相撲部に入れられることになるのだけど。練習や交流を経るうちに自分がなにを踏みにじっていたか自覚していく

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隠れた琴線

隠れた琴線

高校生の頃、大事な友人との会話のなかで涙が漏れ、止まらなくなったことがあった。
それ以来、なんだか僕は涙もろい。

アニメやドラマなんか見たらもうだめだ。全然ストーリーを知らないドラマでも、それがグッくるシーンだと涙ぐんでしまう時もある。

昔はそんなことなかった。おざなりに言えば「人の痛みが分かるようになった」なんてことなんだろうけど、そんな単純なことだろうか。

熱いシーンやキャラが好き。絶望

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