ぴぴこ

自分の家が好きすぎてインテリアと食器の沼から抜け出せない。元アフリカ隊員。元小学校教員…

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自分の家が好きすぎてインテリアと食器の沼から抜け出せない。元アフリカ隊員。元小学校教員。パイナップル畑の真ん中の田舎町で先生してました。

最近の記事

僕と君とでは何が違う? 

iPhoneがアップデートされたら、WhatsAppの電話番号も日本のものに更新されていた。 このアプリは電話番号が変わると、もう別人として認識されてしまって、今までと同じやりとりが続けられなくなる。 いつからだったんだろう。 Hi.だけで終わる返信に困るメッセージや、突然のボイスメッセージも、チェーンメールみたいなのも来なくなったのは時間の経過だと思っていた。 あたたかくて少しだけうざったいアフリカの文化。ないことに気づくとちょっと寂しい。 もしかしたらアフリカの家族は

    • 2023年をポジティブに振り返ってみる

      1月の末日に言うことじゃないのは分かっている。本年もよろしくお願いいたします。 怒涛の2023年。 振り返ってるだけで1月終わりそうなくらい濃かった。 人生どん底だと思ったし 引きこもりもしたし 人前で泣き散らかしたし 何もしないでベッドの上で1日を終えたことなど何度あっただろう。 去年のnoteを読んでいても分かる。病んでいる。 基本ネガティブな私だから、ネガティブ視点からなんていくらでも振り返ることができる。 今日はあえてポジティブに怒涛の2023年を捉えてみよ

      • 素直に喜べなかった

        今月は定期検査の月。 自分のことを色々書く前に。 ご自身の頸がん検査や手術の経験をまとめた漫画を見つけた。 面白おかしく描かれているけれど、めちゃくちゃリアルで当事者としては共感しかない。 分かりやすいし、ぜひ1回読んで欲しい。 【私的共感ポイント】 ・体内に異物感を感じるたびに、セクシー女優ってめっちゃ体張っててすげえんだ…と思う。 ・検査は不快感MAXだし痛いけど、貧血起こすほどじゃないから白目剥いて歯を食いしばるしかない。 ・聞こえるはずのないのに聞こえる、肉をち

        • インクレディブルかポパイか

          春に習い始めた着付け。ワンクール修了。 また来月末から次のクラスに進級可能だが、私はお断りした。 理由はとってもシンプル。 私の体は着物が驚くほどフィットしない。 競泳育ちの私はとにかく上半身がでかい。 この体格のせいで、人生何度イヤな思いをしただろう。人からいじられるし、季節を問わず服を買う時に諦めることなんぞ数知れず。 アフリカにいたときのVCさんとは、肩幅広いあるあるで盛り上がった。 その中で一番共感し合ったのが「席替えで後ろの席の人に喜ばれる」。 私たちの肩幅

        僕と君とでは何が違う? 

          ありがたくないアフリカ土産。

          それは、ある日の風呂上がりに突然気がついた。 ショックのあまり声が出た。 背中きったねえ 今までだって特別きれいだったわけではない。 競泳で鍛え上げたがために男性顔負けの面積。 そこに脂肪をたっぷり蓄えた、たくましい背中の持ち主である。 しかし、今までにいなかったヤツが。いつの間にかヤツがいたのだ。 ヤツの名は。シミである。 私は日焼けすると赤くなるので、夏の初めはせっせと日焼け止めを塗る。 それでも一定以上焼けて赤くなるシーズンが終わったら、日焼けしてる方が好きな

          ありがたくないアフリカ土産。

          人生迷子

          迷子の迷子のぴぴこちゃん〜♪ あなたの進路はどうですか〜♪ 少し前には、この先のことについてこれからゆっくりと…なんて言っていたけれど、あと3ヶ月くらいの間には先のことを決めなければいけないことに気付いてしまった。 毎年、秋に次年度についての面談を管理職とする。 採用試験の結果が出る時期でもあり、異動や退職はこの時期に伝えないと後が大変らしい。 法的には14日前に申し出ればいいらしいけど、飛ぶ鳥跡を濁したくない。 休職中の私にその面談が適用されるのかは分からないけれど、

          人生迷子

          私が旅先で手を合わせ続ける理由

          海外旅行に行くことを決めると、必ずその国の日本人墓地について調べる。そして戦時下の日本と関係がある国の墓地には必ず訪れることにしている。 ウズベキスタンの首都、タシュケントには第二次世界大戦後に強制労働のために連れてこられた日本人の墓がある。 その日本人によって作られたナヴォイ劇場は、地震の時にびくともしなかったという褒め言葉を今でももらうほど。 そんなこともあってなのか、日本人墓地のエリアはとても広く、手入れが行き届いている美しい場所だった。 墓でなくとも、日本人が戦

          私が旅先で手を合わせ続ける理由

          好きな映画ができた話

          聞かれて困る質問の一つに「好きな映画は?」がある。 映画が嫌いなわけではない。 気になるものがあれば映画館に足を運ぶし、NetflixやAmazonプライムビデオも登録している。金曜ロードショーもチェックする派。 ただ、これだ!という推し映画ははい。 初デートで観に行ったなとか、レイトショーの後に友達と飲み明かしたなとか、思い出が鮮明に残っている作品はあるけれど、それは映画のおまけであって映画に対するものではない。 そんな私にも、ついにアカデミー賞をあげたいくらいの推

          好きな映画ができた話

          名はこうして付けられた。

          うちの両親は娘たちの名付けに時間をかけない人たちだった。めちゃくちゃ雑である。 まず第一子、姉。 従姉妹が「おばちゃんのお腹の中の赤ちゃん、女の子で◯◯ちゃんや!」と突然言い始めたそうだ。 この子は何を言ってるんだろうね〜女の子ならそうしようかね〜なんてみんなで微笑ましく聞き流していたらしい。 うちの両親は、出生前に性別は聞かないと決めていて、病院にも伝えていたそうだ。 それにも関わらずお医者さんが「女の子ですね〜」と口を滑らせてしまった。 従姉妹の予想は大当たり。よっ

          名はこうして付けられた。

          ベランダ飲みのすヽめ

          家を選ぶ時の基準は何ですか? 私はバストイレ別とコンロ2口以上は譲れない。 そして次に来るのが眺望。珍しがられるけれど、北向きだって気にしない。 窓の外に何が見えるのか、それが私にとっては重要。 実家を出てからしばらく経つし、引っ越しも何度かしたけれど、家選びの際に眺めを気にしたことはなかった。 仕事人間で基本的に家にいないし、土日も出かけるタイプだったから。 その考え方がガラッと変わったのは、コロナが一番流行していた時に家探しをしたとき。 不動産屋さんイチオシの物件

          ベランダ飲みのすヽめ

          だっていつも僕らは繋がってるんだ。

          はい、今回もこれが何の歌詞が分かったあなた。同世代です。 先日、嬉しいニュースが届いた。 私のGoProが、ついにアフリカに再上陸したのです!!!!!! ※私は日本国内の彼の住所にGoProを送り、そこからマダガスカルに発送されたので、写真に映っているふりかけ等の素敵なギフトは私ではありません。 引き取ってくれた同期とは訓練前からSNS上でやりとりをしていたので、私の中では古株の同期である。 協力隊が原因で失恋した〜!とつぶやけば、世界には35億人いるから大丈夫!と励

          だっていつも僕らは繋がってるんだ。

          マジックナンバー3

          3という数字には何か不思議な力が宿っていると思っている。 二度あることは三度ある 三度目の正直 石の上にも三年 三人寄れば文殊の知恵 早起きは三文の徳 仏の顔も三度まで ことわざだけでも、3が入るものがこれだけある。パッと思いついたものを並べたから、調べたらもっとあるでしょう。 人間の身体だって、細胞が完全に入れ替わるサイクルは3ヶ月らしい。 私の得意な三日坊主だって3だ。 そんなことを調べていたらこんな記事を見つけた。 3はマジックナンバー。やっぱりそうなのか!!

          マジックナンバー3

          とりにく。

          今日、帰国してから初めてファミチキを食べた。 普段、コンビニは行かないようにしているけれど、今日の私は疲れ切っていて、ご飯を作る余力がなかったのだ。 どれくらい疲れているかというと、帰ってきて椅子に座ろうとしたら座り損ねて、漫画のようにすってんと転倒したくらいだ。痛い。。 タイカレーの缶詰だけ買おう。そう思って寄ったコンビニのレジ先で誘惑に見事に負けた。 レジ先におでんやら肉まんやら揚げ物やらを置く、あのコンビニの戦法。もう何年も見ているのに、うまいっ!と膝を叩きたくなる

          とりにく。

          アセルヒトリノ夜

          タイトルで何の曲か分かったあなた? 同世代ですね? 私は今、心のお医者さんのお世話になっている。 正直に言うと、お世話になる日が来るとは思ってもみなかった。 月に一度、はるばる1時間半かけて病院まで行く。遠いけれど職場の組合の病院なので、主治医の先生が色々と事情を理解してくれているのがありがたい。 しかもこの先生、A先生としよう。 いつも私の核心をついてくる不思議な能力をお持ちである。 アフリカに行くまでも、帰ることになった理由も、これからのことも、当時の自分の私の状

          アセルヒトリノ夜

          日本車ってすごいんだぜ

          アフリカでの生活は忘れたくないので、少しずつ記録して行こうと思う。 私はぶっちぎりのトラブル隊員で、なんでそんなこと起きるの?と隊員にも職員にもドン引きされていた。 珍事件から死にかけた事件まで、実にバラエティに富んでいる。 全部書いたら、アフリカはやばいところだと思わせてしまいそうだし(それもあってnoteでは国名は出してない。あとJICAにも怒られそうw) これからの隊員の不安を煽ることになってしまいそう。 それでも今となっては笑って話せる事件ばかりなので、面白おか

          日本車ってすごいんだぜ

          夢十夜

          こんな夢を見た。 その一文から始まる夏目漱石の小説を学んだのは高校生の現代文の授業だったはず。 夢十夜 第一話 瓜実顔 真珠貝 天から落ちて来る星の破片を墓標に 100年待っていてください。 100年はもう来ていたんだな。 千円札で見慣れた顔のあの人は、ずいぶんと綺麗な言葉を選んで文章を書いていたんだなと思った。夏目漱石については顔しか知っている情報はないくせに、ちょっと意外だと思ってしまった。 そこから夏目漱石の小説は一通り読んだ。 よく覚えているのが「夢十夜」と