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ツールを使いこなせ、ツールに遊ばれるな

いわゆる「オンライン社会」は既に
到来していたところ、このコロナ禍で
浸透が一段と早まったという見方を
する識者は多い。
事実、そうなのだろう。

ZOOMというオンライン会議ツール
一つとってみても、実は随分前から
登場していたが、今回急速に注目を
浴びるに至ったのは記憶に新しい
ところ。
田原真人さんが書かれているこちら
の本は、2017年10月の出版なので、
既に3年が経過しようとしている。

昨晩、研修事業を展開する株式会社
カレッジの紀藤さん
にお誘いいただき、
最近注目を集めているオンラインの
ソリューションである「miro」という
ツールでワイワイガヤガヤやってみる
という会に参加した。

この「miro」というツールを使うと
何ができるのだろうか?

一言で言うと、
「オンラインホワイトボード」
といった趣き。

リアルの世界では、会議室において
ブレインストーミングなどするときに、
ホワイトボードがあり、マーカーがあり、
ポストイットやハサミやクリップ、、、
会議の目的を達成するために、色々な
小物を使いこなしながら議論を進めて
いくだろう。

それを、すべてオンラインで実現して
しまおうという野心的なツールと
いってよい。

オンラインにして良いことの一つは、
スペースが無限にあること。
リアルでは、ホワイトボードが一旦
埋まってしまうと、裏に書いたり、
写真を撮って一旦消した上でもう一度
書いたり、といった手間がかかる。
物理的制約が非常に大きい。
それに比べ、クラウド上にほぼ無限
に近しいスペースがある強みを発揮
できるということだ。

参加者10数名で、2時間近くにわたり
色々いじくりまわした結果、それなり
に直観的に操作できることもあって、
どんなことができるのか、入口には
立てたように思う。

ただ、参加者が口々におっしゃって
いて、私も感じたこととしては、
とにかく重いのでよく固まってしまう
こと。
そして、慣れるまで、自分がどこに
いるのかすら見失うことも多く、
操作にあたふたしているうちにいつの
まにかかなりの時間を使ってしまって
いる自分に気付く、なんてことが頻発
しかねない。

5Gなどの回線速度の向上が、こうした
ツールの使い勝手をグンとあげていく
であろうことを考えると、使い勝手の
劇的な向上まで時間の問題という気も
しているが、現時点ではまだ課題が
大きい。

結局のところ、こうした便利なツール
というのは、目的を達成するための
手段に過ぎない。
当然のことである。
会議であれば、意思決定をしたいのか、
情報共有なのか、真新しいアイデアを
みんなで創造したいのか、どんな目的
を持ってその会議に臨んでいるかに
よって最適なツールは異なってくる。

このmiroがピタッとはまりそうな
会議というのは、アイデア出し会議
とか、プロセスを整理するための
会議などが挙げられる。
付箋を使ってアイデア出しのブレスト
というのはリアルでよくやるが、
それをオンラインでやるにはかなり
重宝することになりそうだ。

あるいは、マインドマップとか、
4象限での整理とか、お客様の購買
プロセス=カスタマージャーニー
マップ作りとか、テンプレートが豊富
に用意されているので、それに乗って。

まずは、リアルでこれらの手法に
精通していることが大切であり、
それをオンラインに置き換えて実施
する際にmiroを使えば、時間や場所と
いう制約条件を乗り越えてより一層
生産的な会議を開くことができる
だろうと思われる。

タイトル通り、ツールに遊ばれること
のないように注意したい。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。