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人生学習帳

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BD(双極性障害)、BPD(境界性パーソナリティ障害)、愛着関連、自己愛関連の記事をまとめています。
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2022年9月の記事一覧

太宰治を事例としたBPD関連論文を読んで(ざっくり解説と感想)

太宰治を事例としたBPD関連論文を読んで(ざっくり解説と感想)

太宰治を事例にしたBPD関連論文が、読みものとして面白かった。

論文のURLはこちら。

太宰を事例にし、BPD当事者の心理状態・意識・経験に焦点を当てようとしたこの論文。

人間像や病像を把握できるよう、分析の題材として選ばれたのが太宰の綴方(作文)や書簡(手紙)だからか堅苦しさは皆無。かなり楽しく読めた。

以下、ざっくり解説。

ざっくり解説

上記題材を繰り返し精読し、全体の文脈と照らし

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自分の悪しき特性を見直す(急接近傾向と嫌悪感情)

自分の悪しき特性を見直す(急接近傾向と嫌悪感情)

数日前に「依存」は私を揺らす、なんて仰々しいタイトルで文章を書いたことを少し後悔している。

依存という概念に全ての罪をなすりつけ、対人関係の構築において自分が真っ先に反省すべき点に全く言及できていなかったことに今更、気づいた。

誰に弁明しているの?とツッコむ自分もいないではないが、なんだか自分がとんでもなく卑怯で嘘つきのように思えて苦しいので、つらつらと書いてみる。
(なんだ、結局は自分のため

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「依存」は私を揺らす

「依存」は私を揺らす

BPD(境界性パーソナリティ障害)の感情の不安定性は、対人関係のストレスに起因すると言われている。

さらに最近読んだ本では「苦手なパターンの対人関係の状況になると感情が調節できず、一気に不安や怒りが爆発し、問題行動に直結する」と指摘されていた。

私にとっての「苦手なパターンの対人関係」とはどんなものだろうか?
それを知ることで不要な不安や怒りの爆発を回避できるなら……とこれまでの対人関係を振り

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コンパッション・フォーカスト・セラピー(CFT)とは?ごく簡単なまとめと、個人的な感想

コンパッション・フォーカスト・セラピー(CFT)とは?ごく簡単なまとめと、個人的な感想

明日は診察日。

前回、コンパッション・フォーカスト・セラピー(CFT)という療法を主治医が教えてくれていたことを今更思い出し、論文作成の合間に慌てて調べている。

以下、核となりそうなことをまとめてみる。

〇創始者はポール・ギルバート
自己批判をしやすい人や恥の感情が強い人を対象にイギリスで開発された

※イライラしやすい人にも効くかも?
怒りの背景にどんな傷や苦しみがあるか、目を向ける練習を

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