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#002 韓国ブームから見る「ピラティスに〝何〟を求める?」【需要と供給】

「K-POPの〇〇ちゃんがピラティスやってた!」
「韓国アイドルと同じことがしたい!」



と、10代後半〜20代前半の女性から言われることが
ここ2〜3年で、激増しました。
…ほんっとに!
憧れの存在のプライベートが
SNSを通して垣間見えるようになった、今の時代。
確かに、韓国の芸能人たちが
〝映える〟ピラティス動画やレッスンの様子を載せていて。
日本で次々とオープンするピラティススタジオも
HPを開けば「韓国で大人気!」なんて
謳い文句が書かれているほど。

そこで個人的に、頭に浮かぶのが
「ピラティスに何を求めたいの?」という疑問。



「憧れの対象=自分のゴール」なのか

私のレッスンには
20代〜60代と、幅広い年齢層の方々が来られます。
そのほとんどは
・肩こりや腰痛などの身体の不調を改善したい
(この不調は、姿勢が悪いのが原因だろうから)
姿勢を改善したい
・二の腕や脚など部分的なところを引き締めたい
そして
・歳を重ねても、不調なく過ごしたい

といった目的を持って、ピラティスをされます。
みなさんが〝未来の自分のために〟レッスンを受けている。
そんなレッスンを重ねていくと、
日常を過ごすなかで身体のクセを発見できたり
正しい姿勢を長時間保てるようになったり…
日頃の意識の変化が生まれることで
自分の身体が変わっていく実感が得られる。
別に、インストラクターが
「次回のレッスンまでに〇〇を気をつけながら過ごしてね」
なぁんて宿題みたいなのを出さなくても
「前回〇〇が動かしにくかったから、
 そこを意識して使うように過ごしたんだけど…」
って自発的に伝えてくださるんですよね。
そうすると
「じゃあ、そこも確認しながらレッスンしていきましょう!」
ってなる。
レッスンの充実度が増すんです。

一方で
冒頭に綴ったような
「韓国の〇〇ちゃんがやってたから」
「K-POPの〇〇ちゃんみたいになりたいから」
といったような目的を持ってレッスンを受けるとする。
ピラティスをする目的を、〝〇〇ちゃん〟にする―。
SNSで見られるダイナミックなエクササイズは
体幹、柔軟性、バランス感覚が十分じゃないと
できないものがほとんど。
というか、レッスン回数を重ねてからじゃないと
させません!笑
怪我のリスクや筋力、静的姿勢・動的姿勢を考慮して
エクササイズをプログラミングするので、
体験レッスンや、そこから数回のレッスンでは
想像とは違うエクササイズをすることになる。
つまり、
ギャップを抱えてレッスンに臨まなければなりません。



常に〝見られている〟ことを意識しての生活、
ヴォーカルやダンスレッスンに何時間も費やし、
食生活にも気を遣ってこそ、つくられるあのスタイル。
ピラティスを加えることで、
ダンスパフォーマンスの向上
(体幹の安定とか)
ヴォーカルパフォーマンスの向上
(頭部や肩の位置次第で発声しやすくなるとか)に
繋げているんじゃないかなぁって。
これって彼女たちも
明日のステージでさらに輝くために=〝未来の自分のために
ピラティスをしているんじゃないかなぁって。
…あくまで個人の見解ですが。

こんなお話をすると
「憧れの対象=自分のゴール」だった考えが
「憧れの対象≠自分のゴール」に変わったりします。
そこから、レッスンを受ける本当の目的が
見つかったりするんですよね。
もちろん、
「憧れの○○ちゃん」の情報は、しっかり共有するし
レッスン中のBGMも
「憧れの○○ちゃん」のいるグループの曲をチョイスするし
モチベーションを保てるように寄り添うのも
インストラクターの役割。

ピラティスのレッスンを受けてもらうからには
自分自身と、じっくりしっかり向き合うことで
より充実した時間を過ごしてほしい。
心から、そう思っています…😌✨


…と、こんな感じで、今回はここまで。
読んでいただき、ありがとうございました!
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