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📝最初にいただいたお仕事と、仕事に対する姿勢として昔から心掛けていること

「フリーランスとして働くことにしたのでお仕事ください」

なんて言ってもいきなり仕事をもらえるとは思っていなくて、どうしようかなあ、と思っていたところに、以前一緒に働いていた後輩から連絡がきた。

「夫がお願いしたいことがあるみたいなんですけどいいですか?」

こんなに嬉しい気持ちになったのは久々だった。

彼女とは、10年ほど前に、たった1年ほどしか一緒に働いていない。
彼女にとっては新卒で入った会社だった。
当時女子社員はもう1人、私の1歳上の先輩がいて、休日にも会って一緒にエステに行ったり、3人ともその会社を辞めてからも何度か食事に行ったりした仲だ。
いまは私以外の2人は結婚して子どもがおり、しかも東京を離れてしまっているのでなかなか会うことはできないが、たまにチャットで話をする。

依頼内容は、すごく得意な分野ではなかったが、こなせるものだった。
喜んでお受けした。

仕事にありつけたということよりも、覚えてくれていたことが何より嬉しく、あのころの私を認めてもらえたような気持ちになった。
こうやって返ってくることって、絶対にある。
だから私はこれからも、とくに私を必要としてくれる人に対しては誠心誠意向き合おうと思う。

納品が完了して、入金を確認したときは、初任給をいただいたときの気持ちを思い出した。
そしてさらに嬉しかったのは「また必要なものがあったらお願いしたい」という言葉と、「同僚や後輩、仲間を紹介したい」と言ってもらえたこと。

私が新卒で入った会社は編プロだった。
編プロらしく、いろんな会社のいろんな人と組んで仕事をしていたのだが、「また頼むよ」と言ってもらえたり、制作メンバーの一員として割り振られたのが私なのを知って「よかった」と言ってもらえたりするのがとても嬉しかった。

「またお願いします」と言ってもらえる人になること。
社会人1年目のあのころから、いまもずっとたいせつにしていることだ。
長い長い下積み期間を経て、何年も何年もかけて、大事にたいせつに育ててきたのは「信頼」と「信用」。
ここだけは絶対に譲れない、私の宝物。
そしてそれらはこれからもずっと継続していくものであり「フリーランスになった」という下積みが始まったばかり。

その後、別口でお仕事をいただいた方からはさっそく「別件で相談なんですが……」と言ってもらえたりして、やっぱり「人と人のつながりって大事だなあ」と思った。

そして、後輩のご主人からもさっそく追加でお仕事をいただいた。

ほんとうに感謝しかない。

でもって逆に、私に対して「あいつに頼むくらいなら自分でやる」と思っている人がいることもわかっている。
そういう人に対して取り繕おうとは思わない。
私じゃなくても、全部自分でやろうとしないで誰かに振り分けるとかすればいいのにな、って思うんだけど、そういうことも自覚したうえでなんかよくわかんない意地張ってる人っているよね。
いいけど。

お仕事もやさしさも愛情も信頼も信用も、与えたぶんだけくるくるぴかぴかと回るものだと思っていて、なんかそういう「情熱」をかけられるものがある私でよかったな、と思う独立1年目。




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