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姉の威厳を見せたかった話

こんばんは。
春野つみれです。

先日久しぶりに家族が集合した日、父親の還暦をお祝いしました。
私はお姉ちゃんでイベント好きなので、お店選びからやりました。
個室でいい感じの懐石コースを予約しました。
飲み放題を付けることもできましたが、父と弟はあまりお酒を飲まないので、飲み物は単品で頼むことにしました。

実際行ってみると部屋も広く、料理も美味しく、我ながらいいお店を予約したと思いました。
さすがお姉ちゃんです。
お会計も私がかっこよく一括払いをしました。
さすがお姉ちゃんです。
後ほど弟と精算をするのですが、弟は実家に帰ってくるのに交通費がかかっているので、私が多めに支払うつもりでした。
なんと優しいお姉ちゃんなのでしょう。

父のお祝いをした夜、弟とたくさんお話をしました。
話の中で弟の収入が、私と同じかそれ以上ということがわかりました。
残業代がきちんと支払われるって、素敵なことなのですね。
私が多めに支払おうという気持ちが、どんどんしぼんでゆきました。
きっちり半分請求することを決めました。
姉の威厳よりお金を選びました。

翌日、弟と精算の話をします。
威厳を見せたかった姉は、多めに支払うつもりだったことをアピールしてから、きっちり半分請求しました。
最高にださい姉の出来上がりです。

すると弟がにこやかに交渉してきました。
「金額を釣り上げたのは、どんどん頼んだビールやろ。その分はまけてや。」

おっしゃる通り。
弟はほとんど飲んでいません。
調子にのってビールを頼みまくったのは、私(と母)です。
そしてビールの大半を飲んだのは、紛れもなく私です。

元々多く払うつもりだったと恩着せがましく、弟が飲んでいないお酒代まで請求していました。
威厳どころの話ではありません。
なんという姉でしょう。
ビール分はきっちり引いておきました。

お読みいただきありがとうございました!


■本日の見出し
今日は実家でお絵描きができません。
お祝いの場で父が撮った写真の1枚です。
料理が出るたびに写真におさめていましたが、最後に出てくるお茶まで写真を撮っているとは思いませんでした。




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