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語学エッセイ | 冠詞について




英語の冠詞 | 日本語の助詞


 英語を学習し始めてすぐに学ぶのが「冠詞」である。
 「This is a pen.」 や「This is an apple.」のような文。初学者でさえ、「a」「an」という不定冠詞を知っている。しかし、1つのものと2つ以上のものとを文法的には区別しない日本語話者にとっては、「a, an」のような冠詞なんて必要ないのではないか?、という疑問を持つ。 


 たしかに日本語には冠詞という品詞はないのだが、日本語では冠詞の代わりに、助詞がその役割を担うことがある。

 上に掲げた記事(↑)に書いてあるが、たとえば次のような文。

昔々あるところにおじいさんとおばあさん『が』いました。おじいさん『は』山へ芝刈りに、おばあさん『は』川へ洗濯にいきました。

 語り始める時には、『が』という助詞を用いているが、2番目の文では『は』という助詞が使われている。

 『が』が「a, an」で、『は』が「the」に相当する、とは言えないが、日本語では英語の冠詞の役割を助詞が担うことで、区別することがある。

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