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短編 | 私論「エッセイから小説へと変える方法」

 文章のジャンルには、大別すれば「日記」、「エッセイ」と「小説」という3つがあるように思う。

 日常の中で起こったことをそのまま書けば「日記」であり、単なる日記でもそこに考察を加えて発表すれば「エッセイ」と言っていいだろう。さらに、エッセイを一般化して、数々のデータを集めて客観的な文章を書けば、「論文」となる。

 「日記」に、自分の気持ちを乗せて、実際の思いを、より誇張したり、主張したい内容を伝えるためには不要な情報を削除に、場合によっては実際にはなかった「ウソ」を書き加えれば、「小説」と言えるかもしれぬ。


 これまでにSNS上に何千もの「日記」「小説」「エッセイ」を書いてきたが、その境界線は非常に曖昧である。

 書いた私は、「日記」、「エッセイ」、「小説」というような意識を持って書いたにしても、その読み手は、「エッセイ」を「小説」ととらえたり、その逆のこともあるだろう。

 筆者の事実を知らない読者が、筆者と異なるジャンル分けをすることはやむを得ないとしても、筆者自体が「日記」なのか「エッセイ」なのか「小説」なのか分からなくなることがあるのは何故だろうか?

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