エッセイ | 猫🐈️はかわいい

(1)

　よく散歩する川沿いにある公園に、２、３年の間、ずっと住んでいる野良猫がいました。
　「かわいいな」と思って近づくと逃げていって「にゃ～」と言いながら、こちらを見ています。ニコニコしているのかな😊？
　また近づいていってみると、またまたちょっと離れたところへ逃げていって「にゃ～」。
　ずっと、同じことの繰り返し。ちょっと触ってみたかったなぁ、と思いながら、今日もまた「さようなら👋」。

(2)

　数年前、私の住む町は、台風で川が氾濫しました。幸い、私の家は大丈夫だったのですが、しばらくの間、道路は泥だらけになり、いつもよく行っていた、川沿いの公園に行けないことがありました。
　数週間くらいあとに、その公園に行ってみると、以前、遊んでいた野良猫と再び出会うことができました。

(3)

　以前と違って、その猫は、すぐに私の近くに寄ってきました。おなかをすかしていたのでしょう。はじめて、抱っこすることが出来ました。
　しかし、私がえさを持っていないことに気がつくと「にゃ～」と言いながら、どこかへ行ってしまいました。
　お互いに「ありがとう」なんて、口に出して言いませんでしたが、私は心の中で、「ありがとう」と言ってみました。
　すると、ちょっと離れたところから、「にゃ～」という鳴き声を聞きました。
　もしかしたら、「抱っこしてくれてありがとう」、と言ってくれたのかなぁ。

　それ以来、その猫とは出会うことがありません。いい人に拾われていればいいのですが...