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エッセイ | 好きな人がいなかった時はあるが、嫌いな人がいない時はなかった

(1) 好きな人がいない時はあったが、嫌いな人がいない時はなかった。

 学校や職場に苦手な人はいますか?私には2、3人苦手な(というか嫌いな)人がいます。
 
 生まれてきてから、数えきれないほどの人を嫌いになってきました。今日ふと、嫌いな人を避けるのではなく、徹底的に嫌いな人について考えてみようと思いたちました。
 分析は難しいので、「枕草子」ふうに、私が今までに嫌いになった人の、何が嫌いだったのかをリストアップしてみたいと思います。


(2)列挙⎯⎯  嫌いな人


①こわい人。

→すぐに、怒鳴る。暴力的な人。実際にすぐに人を叩く、殴るという人は昔いた。


②説明の下手な人。

→学校の先生に限らず、職場でも、人に説明する人が下手な人。本人がいかに仕事に精通していても、会社ならば、他人との協力は欠かせない。
人をうまく使いこなせない人は、結局仕事ができる人ではない。


③人の話を最後まで聞かない人。

 こちらは相手の説明をすべて聞いたあと、よく分からなかったことを聞くと、「人の話を聞いてなかったの?」みたいな反応を示す人がいる。
 自分の脳内でストーリーが完結しており、自分の説明が下手だということを考えようとしない人。
 自分の前提条件が相手にも共通だとは限らないということを知らない人。
 相手が話し終わる前に、言葉を挟む人も嫌いだ。


④笑わない人

 何度も会っているにも関わらず、一度も笑っているところを見たことがない人。人間性は笑っているときに最もよくあらわれるものだと思う。
 もちろん、仕事だからゲラゲラ笑えというわけではない。しかし、微笑みすら浮かべない人は近づきがたい。


⑤いつも何かに怯えている人。

 普通に話しているだけなのに、「何か文句を言われるのではないか?」と常に怯えている人。普段から人に怒られてばかりなのかもしれない。いつもビクビクしているような人は好きではない。


⑥何事にも動じない人。

 ⑤の逆も好きではない。大地震が来ても、雷が鳴っても、まったく驚かない人。大物ぶっているのか、ただの鈍感な人なのか。


⑦哲学的な思考回路がまったくない人。

 哲学的な思考回路といっても、哲学書を読んだことがあるか、ないかということではない。
 例えば「幸せとはなにか?」「何のために生きているんだろう?」という問いを一度も考えたことがないような人。
 なかなか説明するのが難しいけれども、単純に言えば、「得か損か?」という思考回路しかない人は苦手だ。
 まわりがどう思おうが、カネをいくらつまれようが、自分を貫く基軸がないような人は嫌いだ。
 自分の頭で根本から考えたことがない人かどうかは、話せば分かる。
 他人の考えを鵜呑みにしている、あるいは、ただ多数派に常に寄り添い、それを正義だと勘違いしている「他律的な人」(heteronomous)は嫌いだ。

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