ハロウィンナイト・コー!ホー!

 ハロウィンは祭では無い。商戦だ。セールス・コンピューターと呼ばれる俺の仕事はこの戦いを制することである。

「…という訳で暫く忙しい」

「ふざけんな!」

木杭が撃ち込まれるが、難なく躱す。

「分かってるのか!?私たちはモンスターなんだぞ!?」

「だから?」

「絶対ハロウィンの人気者になれるだろ!」

オオカミ女の妻 シーラはイベント好きだ。今回も随分はしゃいでるようだ。

「シーラ、この機は逃せないんだ。ハロウィンは2倍の広告効果が見込まれるし、吸血鬼の僕が手掛けて更に2倍。合計4倍の効果が」

「何だよその計算!私はハロウィン一緒にやろう、って言ってるんだ!」

「…具体的に何を」

何も考えていなかったらしく固まるシーラ。さて俺も企画を練るとするか…

「パ、パレード!こう…皆呼んで練り歩くんだ!」

ほう…これは中々良いCMではないか?

一方ライバル社広報 天狗の鞍馬は「大百鬼夜行作戦」を進めていた。東西のモンスター衝突必至!


【続く】


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バッティ
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