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【TOEFL Speaking】これ、みんな同じことしちゃうよね笑 と思った話。

みなさん、こんにちは。

今日は TOEFL スピーキングについて少し話そうと思います。

とはいうものの、僕は日本生まれ日本育ちで英語のスピーキングはとても苦手なので、TOEFL スピーキングのスコアを劇的に上げるような話ではあります。

僕はTOEFL の勉強をしている人に英語を教えているのですが、案外、英語圏育ちの人でもスピーキングには困ることが多いようです。

TOEFL スピーキングは時間制限が極めて厳しく、本当に英語力を反映しているかも少し疑問なところはあります。

例えば、Task1は身近なトピックに関して、自分の意見を15秒でまとめて45秒間話し続けるという、実際の生活ではあまり考えられないようなスキルが要求されます。

実際の生活では、少しくらい言葉に詰まっても言い直しをしたり話してる相手が助けを出してくれたりして、その場を乗り切れることも多いです。

TOEFL スピーキングはコンピュータに向かってレコーディングする形式なのでさすがにこの方法では乗り切れませんね…

さて、本題に戻りますが、僕自身もやっていたし僕の生徒もやっている TOEFL スピーキングで失敗しやすいことを書き留めておこうと思います。

結論から言ってしまうと、「最初の文を長くしすぎること」、これのせいでスピーキングが崩壊してしまうことが多いように感じています。

TOEFL スピーキングではテンプレートを使って回答することが多いです。

時間制限が厳しいのでこのような方法は一般的です。

例えば、Task1で

Do you think that math and science are more important than art and literature?

と質問されたら、

I think that math and science are more important than art and literature. I have to reasons to support my opinion.

The first reason is that math and science are widely used ....

のように回答するテンプレートは馴染みですね。

慣れないうちはこのテンプレートを使うことに必死になりすぎて、他のところに気が回らないことがよくあります。

それのうちのひとつが、先ほど言った「最初の文を長くしすぎること」です。

一番初めの、「I think that ...」のところは、質問文の一部をそのまま繰り返す、もしくは、少し慣れてきたらパラフレーズして言うだけなのであまり問題はないのですが、「The first reasons is that」の所あたりから崩壊が始まります…

この部分を長くしすぎてしまうと、後ろの話がうまく続かなかったり、そもそも自分が何を話しているかがわからなくなったりしてしまいます。

このようになってしまう原因は主に以下の二つがあると思っています。

1. 接続詞の使いすぎ、もしくは、「because」を使っている。

2. 話が具体的すぎる。

言うまでもなく、「The first reason is that」はまとめの役割を果たしています。

「これからこんな話をしますよ。」という宣言ですね。

ここで上の2点のようなことをしてしまうと、その文はもはやまとめというよりは詳しい説明になってしまいます。

なので、特に慣れない間は自分がどこまで話したのかに混乱してきて、スピーキングが崩壊してしまっているのだと思います。

僕自身もよくこんな感じで話していました。

The first reason is that math and science are used for many cutting-edge technologies including artificial intelligence, and those demand are likely to continue growing considering that people want convenient tools supported by AI.

実際のところは、最後まで到達せずに途中で崩壊していました。

上の文をそのまましっかり言えていたのであれば問題ありませんが、本番は緊張もあってだいたいそんなに上手くはいきません。

前述の通り、Task1は準備時間が15秒しかないので、メモは少ししか取れませんし、話す内容だけを簡単に決めてあとはアドリブで話すようなスキルが必要です。

そのときに、初めからこんな長い文を読んだら頭が混乱するのは無理はありません。

上の例には、「because」、「considering that」といったつなぎとなるような言葉がたくさん出てきていて文を長くしてしまっているうえに、「artificial intelligence」という具体も出てきています。

このようなものは後に回しておくのが無難です。

「結局後で言うんでしょ?」と思ってしまいそうですが、そうするだけで案外うまくいったりします。

ですので上の例は

The first reason is that math and science are used for many cutting-edge technologies. For example, those subjects contribute to the development of artificial intelligence, and considering that people want convenient tools supported by AI, it is helpful for people to learn those subjects deeply in order to pursue high-demand careers.

のようにするといいかもしれません。

初めに言うのは「最先端の技術に使われている」だけです。

まとめて短く言っておくと、あとがスムーズになると思います。

そもそもどうして初めから長く話してはいけないかと言うと、英語は要素が増えるにつれて気をつけないといけないことも増えるからです。

例えば、「because」は「主語 + 動詞 (+ α) because 主語 + 動詞 (+ α)」の型で使わなければなりません。

このようなことは、たとえ普段から英語で会話をしている人であっても、話している間にほんの少し意識を取られてしまうので、自分がどのような構文を使っているかなどを気にし始めると、だんだん話している内容が分からなくなってきたりするのです。

僕の生徒の中には、人生の大半をアメリカで過ごした人もいますが、それでもやはりこのようなことには多少意識が取られるようで、一番初めから長い文を話し出すと途中で崩壊しています。

一番最初の文だけに限らず、英語のスピーキングに苦手意識が全くない、もしくは全然止まらずに話し続けられる人以外は、文は短くするのがおすすめです。

幸い、TOEFL スピーキングではほんの少しカジュアルな表現などを使ってもそれほど大きな問題はないので、一つ一つの文を短くして「and」などで繋いでおくとそれほど違和感ない話し方で、大きな減点もされないような話し方になります。

(これに対し、ライティングではそのような書き方はしてはいけません。ライティングは書き直しの時間があるので、文法チェックも厳しいですし、話し言葉も使わず、アカデミックライティングに相応しい文体で記述することが求められます。)

一番初めの文を短くしたからといって、それだけで TOEFL スピーキングのスコアがメキメキ上がることはありませんが、少なくともスピーキングが大崩壊しないように気をつけてみる価値はあるかもしれません。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました!

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