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歩く、自転車を漕ぐ、船に乗る、フィルムカメラ片手にスロウな旅へ。

1週間の休暇。
熱海から大きく足をのばして、今治や広島の島々へ。

フィルムカメラを片手に10㎞歩いたり
36㎞自転車を漕いだり
船に乗り、一番前でひたすら風を全身で感じたり
旅好きゲストハウススタッフが久々に旅に出て
感じたことを綴った旅日記です〜。

はじめての場所・今治へ。

1日目は、介護士として働いていた時に出会った
だいすきな先輩方と名古屋で5年ぶりに再会し
久しぶりに喋り、4件梯子し、大酔っぱらいから始まりました。笑

2日目は初上陸の愛媛・今治へ。
岡山から特急しおかぜに乗り、瀬戸大橋を渡り
揺られること2時間、今治に到着。

まずは、たまたま見つけた素敵なカフェへ。

また行きたいなぁ。と思うお店。

シンプルな内装と、大好きなドライフラワーがたくさんの空間。
生花からドライにし
装飾も全て自分でやっている。とのこと。
とても柔らかい雰囲気の店主さんで
フィルムカメラを持っていたので
おすすめの写真スポットを教えてくれたり。
こうやって
会話が出来るお店って本当にいいなぁ。と思う。

歩くことで見える風景。

旅に出たら、なぜかひたすら歩いている。
電車や車では見つけられない風景があるからこそ
好きなのかなぁと。

フィルムカメラのシャッターを切る瞬間。


「あの影、いい感じやなぁ。」と思ったら
フィルムカメラのシャッターを切る。

並ぶ影の形がとても、いい。

「あの猫、可愛いなぁ。」と思ったら、シャッターを切る。

横切るねこ。

フィルムカメラって36枚しか撮れない。
この1週間の旅では3本持っていっていたので
全部で108枚
うまく撮れているかも保証がない。
携帯やデジタルのカメラと違って、何枚も気軽に撮れない。
そんな、不便かもしれないフィルムカメラ。
だからこそ、心動いた瞬間にシャッターを切る。

特別な景色でもないかもしれないし
いわゆる「映え」とは違う瞬間でも
想いのままに撮る
そうやって撮ってると、どれも好きな1枚で
見返したくなるし、簡単に消したりしない。
旅で出会った人のことを思い出すし
よりその1枚が大切になる
それがフィルムの好きなところだなぁと
この旅日記を書いていて、より思う。

ひたすら歩いた先に見えるもの、出会えるもの。

初めて訪れるまち、見える景色にワクワクしながら
ひたすら歩く。
そして、あるカフェへ。
窓際に案内されて座ると、目の前に広がる
めちゃめちゃ綺麗な海。

窓から見える景色。

普段から熱海に住んでいるので、海は身近にあるけど
全然違う。透明度も波の感じも、感じる匂いも。
そんな景色を眺めながら
美味しいプリンと珈琲で、ひとやすみ。

固めの絶品プリン。

のんびりした時間を過ごしていると
隣に座った家族連れのお父さんが
「これ使いますか?」と双眼鏡を渡してくれて
ほっこり気分に。

その後、お店を出て海にいたら
遠くにそのご家族連れを発見したので、つい1枚。
「袖振り合うも他生の縁」って言葉があるけど
ほんの些細な会話でも
すごくいい出会いやなぁと思えるし
「ずっと笑顔あふれる日々であってほしい」
と勝手に思う。

小さく映る、ご家族。
海辺でデイキャンプを楽しむ家族。

35㎞の自転車旅

次の目的地は、広島・大崎下島。
船に乗り、まずは愛媛・岡村島へ。

実際に渡った橋。

海を眺めながら、いくつか橋を渡り
ひたすら自転車を漕ぐ。
何度も立ち止まりながら
フィルムのシャッターを切りながら豊島を目指す。
海の青さや綺麗な緑に心癒される。

豊島での出会い

そして、人との出会い。
少しの時間だけど、お話しして、一緒の時間を過ごす。
旅の話や自転車の話。
またどこかで出会えるといいな。と思える出会い。

お店で出会った男性。
35㎞を共にした、ミニベロ。

大崎下島での出会い

1周約26km。自転車で1周出来る大崎下島。
自然溢れるこの場所は
海と山のどちらもたっぷり感じられる場所。
そして大崎下島のなかでも、久比という地区へ。
「くらしを、自分たちの手に取り戻す」を軸に活動する
「一般社団法人まめな」さんを訪れました。

こちらは視察として訪れたのですが
実家や実家での暮らしを思い出す光景が沢山。

そこで出会った人や景色、可愛すぎる猫ちゃんをご紹介。

可愛すぎる2匹
あくびショット
朝霧と久比のまちなみ
まめなさんで頂いた朝食

朝5時に目が覚め、散歩でもしようと外に出たら
たまたま出会ったおじいちゃん。
自然な流れで一緒に散歩することになり
最後は記念に1枚撮らせていただきました。

この笑顔、癒される。。。

一緒に散歩。

大崎上島での出会い

上島は一緒に熱海で働いていた「ともだち」に会いに。
今は、地域おこし協力隊として、この島で暮らし
日々、頑張っていて
その島に来れて、再会できて、とても嬉しい。

尊敬する先輩であり、大好きな「ともだち」です〜

大崎上島の伝統文化である櫂伝馬を繋ぐ人。
繋がり残っていくものと、消えていくもの。
どちらも意味があり、きっと大切。
そして、知ることも大切。

伝統文化をつなぐ
大崎上島の風景

旅して気づく、居心地のいい暮らし。

私の実家は三重の山の中。
とても小さな場所で、大自然の中で育ったのですが
「家の玄関は鍵をかけないのが当たり前」の世界。
高校を卒業し、一人暮らしをするまで
鍵を持ったことがなかったし、家の鍵を見たこともなかった。
バスは1日3本。制服もない。
複式学級。中学の全校生徒は25人。同級生は5人。
運動会は保育所から中学までの合同。

玄関を開けると、山盛りのみかんが入った
コンテナが届いていたり
ご近所さんが鹿肉や猪肉を持ってきてくれたり。
おかずのお裾分けや
おじいちゃん、おばあちゃんが言ってくれる
「いってらっしゃい〜」や「おかえり〜」
信号もないし、お店も小さな商店が2つ。
自分たちで必要な分のお米や野菜をつくる。
ニワトリを飼っていたので、卵も
ニワトリさんからもらってました。
そんな田舎での遊びは近くの川や田んぼで裸足になって鬼ごっこ。

小さな世界やったけど
今思えば大切な経験・価値観、暮らしが沢山あったなぁと。

大崎上島の風景。

熱海という観光地に住んでいると
街が変わりゆく感じが
五感を通してダイレクトに感じる。
いいことも、そうでないことも
沢山あるんだろうなぁと感じるなかで
自分がどういう暮らしがしたいのか、色々考える。

熱海の風景

ある程度の便利さもほしいし、癒される自然もほしい。
ゆるいコミュニティもほしいけど、縛られるのは嫌だ。
人それぞれ求めるものは違うやろうけど
色んな意味で、居心地のいい場所で暮らしたい。

「介護」という大きな分野にも戻り、関わりたいけど
「まちづくり」という、これまた大きな分野にも関わっていたい。
自分の居心地のいい暮らし方を見つけられるように
これからも色んなところを旅しながら
色んな人に出会いたいなぁ〜と思った1週間の旅。

日常とは離れて、スロウな時間を過ごした1週間。
すごくいい時間でした。

次は、どこに行こうか。
どんな出会いが待っているのか。
たくさん、旅に出よう。

このnoteを読んでくれた人が、旅に出たくなるといいなぁ。
そして、そこに素敵な出会いが待っているといいなぁ。




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