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写真の「RAW現像」、グラフィックボードで激変!! Lightroomで実感

こんにちは。フォトグラファーのnonです。海外の街や風景、スポーツ撮影を生涯のライフワークとしています。毎日、生活のすべてにカメラが欠かせません。
写真は記憶を確かにしてくれるだけでなく、時にはその写真が今を生きるための力を与えてくれるものになります。
これまでに所有したカメラとレンズに関する個人的なレビューを中心にカメラについて語っていきたいと思いますので、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

PCはWindows95の時代から、デジタルカメラの進化に応じてパーツをアップデートしてきました。
デジタルカメラ黎明期は、新製品が発売される度に画素数がどんどん増えるため、PC画面での表示や保存容量、画像処理のために都度都度パーツ(CPU、メモリ、HDD、グラフィックボード等)を更新してきました。

当初はフロッピーディスクというものが保存媒体で1.44MBでした。たったの1.44MBです。今や6000万画素のJpegファイルは1枚30MB、RAWデータは100MBです。

しかし、ある一定時期(2010年頃)から、そう頻繁にはPCパーツの更新も不要となり、5年おきくらいに刷新すればよくなっていました。現在のPC構成は、2年前に更新したばかりで、以下の通りです。

CPU Intel Core i7-12700
メモリ 32GB
M.2 PCIe NVMe SSD 2TB
HDD 64TB
グラフィックボード NVIDIA GeForce GTX 1650 4GB

PCに詳しい方ならアレっと思う通り、グラフィックボードのみ低スペックです。理由は、ゲームをしない、高度な動画編集をしないためです。写真画像処理だけであれば十分なスペックで、少なくともあと10年はPCの更新は不要なレベルです。

ところが、事態が変わってきたのはAIの出現です。写真のRAW現像には主にLightroomを使っていますが、AI処理には次の3種類が用意されています。

・【ノイズ除去】(Canonの名称はニューラルネットワークで、AIノイズ除去と同時に解像度を上げる効果があり、ISO高感度で撮っても2段分以上良くなります)

・【RAWディテール】(私の場合は、富士フィルム用に使用します。ポップコーン現象と言われる解像不足を解消します)

・【スーパー解像度】(アップスケールですが、印刷等で画素数が必要な時に役に立ちますが、私はほとんど使いません)

これらの画像処理を行う場合、以下の時間がかかっていました。(各3回の平均)
・ノイズ除去
 2400万画素 5分28秒 【NIKON Zf(NEF)】
 4000万画素 4分20秒 【Fujifilm X-T50(RAF)】
 6000万画素 12分40秒 【Leica SL3(DNG)】

・RAWディテール
 2400万画素 8秒
 4000万画素 19秒
 6000万画素 19秒

・スーパー解像度
 2400万画素 25秒
 4000万画素 44秒
 6000万画素 54秒

RAWディテールの強化やスーパー解像度のための処理時間として数十秒であれば何とか耐えうるレベルですが、AIノイズ除去で1枚5分とか10分では現実的に使おうとは思えないものです。また、これらとは別に「生成AI」の機能も加わり、ここで時間がかかることは非常にストレスがかかります。

そこで必要に迫られグラフィックボードを更新しました。

最近は、体感できる性能差が従前より「3倍以上(300%)」あることを更新の目安としていました。3割増程度(30%)では何万円ものコストを掛けるのはコスパが悪いです。単にベンチマークスコアが3倍だったとしても、実際の運用で3倍を体感できなければ意味がありません。

入れ替えたのは、NVIDIA GeForce RTX 4070 Super 12GB です。

左: GeForce GTX 1650       右:GeForce RTX 4070 Super

どこまでレベルアップするか検討しましたが、中途半端に更新してもまた直ぐに新たな更新が必要となるため、現時点のミドルアッパーレンジでコスパの良いものにしました。
検討したのは、以下のもので10万円以下のものです。性能と比例して価格も高くなります。

GeForce RTX 4070 Ti
GeForce RTX 4070 Super
GeForce RTX 4070
GeForce RTX 4060 Ti
GeForce RTX 4060
GeForce RTX 3060 Ti
GeForce RTX 3060

4070と4070 Superの差は大きく、4070 Superと4070 Tiの差は大きくない割に価格差が大きいことから、コスパの優れた4070 Superに決定しました。

その結果ですが、
・ノイズ除去
 2400万画素 5分28秒  ⇒  13秒!!!!
 4000万画素 4分20秒  ⇒  10秒!!!
 6000万画素 12分40秒  ⇒  20秒!!!

・RAWディテール
 2400万画素 8秒 ⇒  4秒
 4000万画素 19秒 ⇒  5秒
 6000万画素 19秒 ⇒  7秒

・スーパー解像度
 2400万画素 25秒 ⇒  12秒
 4000万画素 44秒 ⇒  14秒
 6000万画素 54秒 ⇒  21秒

ノイズ除去の処理時間が驚くほどの短縮です。3倍速どころではありませんでした。
自分にとって毎日使うものなので、これだけ処理時間が縮まると費用対効果が非常に大きかったと感じます。

ハイパワーのグラフィックボードに代えたら電気代が高くなるのではと思ったのですが、高負荷をかけないアイドリング時の電力消費量は以前と全く変わらずで無用な心配でした。


最後までお付き合いいただきありがとうございました。またお会いできることを楽しみにしています。

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