町工場のお爺ちゃん~宇宙へ飛んだF3秘話~
ここへはメーカーの開発メンバーさえも知られていない話を凝縮してある。
ある日の土曜日、久しぶりに学校から着替えて出掛けると電話の前で何故か
お爺ちゃんはいつもとは少し違うスラックス姿でいたのを覚えている。でも
電話へ出るのは最初にお祖母ちゃん、それからお爺ちゃんへ受話器を渡す。
「ごめんね、急用が出来たから今夜は遊べない」。
「ご苦労様です、気を付けて」。
お祖母ちゃんはカバンを持たせて玄関先で見送る、折角来たのに・・・。
「ごめんね、今夜は東京球場への用事みたいだから」。