こんな賃貸物件はダメ~経験談~


#エッセイ部門
梅雨なのに引越をする羽目である何度目だろうか?加えて東京では
世間を賑わす都知事選等の最中だが出来ない(多忙中で身動きが
無理)。
そこで今回は過去に経験した酷い賃貸物件を経験より紹介しよう。

”猛暑なのに、エアコン設置がNGの自称・マンション物件?”

綺麗な2DKは内見で間取りなどなどOKですぐ契約するのだが一つきに
なったのが猛暑多いというのに専用ダクトあるがエアコンがない。
尋ねると
「入居者様負担で設置下さい、許可もご自身で家主様へご連絡を」。
さて、お気に入りのダイキン社製エアコンの見積もりをしていつ頃の手配
しようか?と考えながら家主に電話を入れた。その時に想定外な返事・・・
「壁に穴を開けるのは許さない!扇風機で我慢しろ!!」。

耳へ激痛走る怒鳴り声で電話を切られた(驚)、では壁のエアコン・ダクト
ホースの穴は一体・・・?すぐリフォーム屋を経営している友人へ連絡して
来てもらうと想定外な返事が帰ってくる。

「これねえ壁に断熱材や断熱材兼用の防音壁とか全く入っていない手抜き
工事物件だよ、家主はそれがバレるのが嫌で断ったんだろうな。手抜きは
業者単独か?家主と結託のどちらかなんだよ」。
答えに唖然とする、壁を叩くとスカスカだという、しかも賃料を聴いて設備
見てさらにダメ押し。

「完全なぼったぐりだな、給湯器の温度調整リモコンないからこれは壊れたら入居者全額負担になるし壊れやすいぞ!今時さあ、トイレの換気が強制ファン無くて電源コンセント無いのはこの建物は冬寒く、夏は暑い倉庫より酷い物件でハズレだよ」。

 愕然とする中でご近所さんが通過、そうしたらさらに落ち込んだ。
「あらっ、ここのアパートへ住まれているの?」。
「いや、契約書はマンションと・・・」。
通行人は笑って切り返した。
「ここの大家はケチで認めないのよ、どう見たってアパートなのに
マンションって私達にも言い張るから」。
 そこへリフォーム屋の友人も加勢した。
「嘘だろう?マンションなわけないよ、きちんと定義あるんだから、
契約書を良ければ見せてくれる?」。
で、契約書を見せてやると・・・
「いるんだよなあこんなのが、ここさあ住民が安定していないでしょ?」。
「そう良く判るわね」。
「俺もね、商売柄なんですが嘘付く大家の物件は入居者が安定しない。
安い物件でも手間暇惜しまない物件は賃料きちんと入るから我々にも
良い仕事が来るものなんです」。
友人の説明へ通りすがりの方はうなずいた。
「建築かなにかのお仕事されている方?」。
名刺を差し出した友人を受け取った方が一言。
「うちもここではないけど物件いくつかあるのよ、お宅様に面倒を
見てもらえるかしら?」。

 貧乏くじを引いているのは誰でもないなあ・・・?と言う前に
友人より言われた。
「早いうちに、ここから引っ越せ」。

自己管理物件は誰でも入居しやすいメリットの半面、こうした怖さ
あるので相応のスキルや人脈がないと弱地へ陥ると自力で立ち直る
のは困難な場合もあるので注意したい、でも安い賃料が最大な魅力
側面だからねえ・・・。