薬局薬剤師巻田

中規模チェーンで薬局薬剤師をしています。

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中規模チェーンで薬局薬剤師をしています。

最近の記事

患者対応・薬情の限界と副作用の訴え

「ねぇ最近こんな症状があるんだけど薬の副作用かしら?だって説明用紙に書いてあるし、あの薬のせいじゃないかしら?」 っていう患者に薬剤師なら誰もがあたったことがあるのではないでしょうか。 そしてそこで必ず「薬情なんて一部の副作用しか書いてないし何をうのみにしてるんだ」などと思ったことがある薬剤師も少なくないはずです。 でもそれは患者さんは悪くないです。 だって患者さんからすれば、薬情が全てですから。 ちなみにうちの薬局は薬情は担当者の裁量でどの副作用を載せるかが決まって

    • 緑内障分類を薬局で見抜けるか

      2019年に、抗コリン作動薬の添付文書がいっせいに改訂されました。 ざっくり言うと 禁忌)緑内障→閉塞隅角緑内障に変更 慎重投与に開放隅角緑内障を追加 挟隅角→閉塞隅角と表現を統一 こんな感じで変わりました。 今まで禁忌)緑内障 とあったので、受診歴や併用薬から緑内障ぽい患者さんについて疑義照会の必要がありましたが、この人は開放隅角緑内障であると判明した場合、疑義照会が不要になったということですね。 これは調剤薬局でも眼科でもわりとWin-Winな改訂と言えますが、 そもそ

      • かかりつけ薬剤師・どんな患者さんに声かける?

        私は自慢じゃないですがかかりつけ薬剤師契約数が多い薬剤師です。 会社にノルマはありません。 算定トップであっても私の給料変わりません。 ノルマがないのになんでこんなに増やしたの?と思われることもあると思いますが、ノルマがないから自分の中でかかりつけ薬剤師になることはイコール営利目的ではなくなったため、純粋におせっかい精神だけで増やせたのかなと思います。 でも私は店舗の中では出遅れました。諸事情により休んでいたため、復帰した時は認定を持ちながらかかりつけ薬剤師をやっていな

        • 抗がん剤副作用・手足症候群

          私がまだ何もわからなかった頃 笑 同僚の薬剤師が薬歴に HFS(-) って書いてたことがあったんですよね。 えっ何これ って思ったんですけど、どうやらこれはハンドフットシンドロームの頭文字で、手足症候群のことだとその後わかりました。しかし手足症候群がなんなのかわからない。 手足症候群とは。 手や足の皮膚の細胞が障害されることで起こる皮膚症状の副作用です。 なんか指の皮が薄くなってきた気がするな、なんかものを触るとピリピリする気がする…から始まり、だんだん痛みと赤みが

          EC療法・副作用フォローアップTel

          特定薬剤管理指導料2 とは、2020年診療報酬改定で新設された点数になります。 院内ケモの患者さんに、次回受診までに体調や副作用の確認の電話を入れ、それを文書でフィードバックするところまでで算定できます。 算定するための病院側の条件が整っていないとできません ※連携充実加算 連携充実加算を算定している病院は、化学療法のレジメンをホームページで公開します。 それを見て院内ケモに弱かった薬局薬剤師も勉強をして、指導に当たるわけです。 院内ケモって何してるんだろうー? な

          EC療法・副作用フォローアップTel

          ポリファーマシー、たくさんの薬への依存

          なぜこんなに薬を飲んでいるんだろう と思う処方箋を、薬剤師の皆さんはよく見かけると思います。 一例として。 血圧の薬が出ているぞ、何種類かある 糖尿の薬もあるな、何種類か 一般的な内科ではこれはよくあります。 あれ、ビタミン剤が三種類か… B12はしびれかな、トコフェロールは高脂血症?Cはなんでかな PPIがずっと出てるな。胃粘膜保護剤も… 咳止めと痰切りも定期処方日数分 抗ヒスタミン剤が出てるけど二種類も… めまい止めも定期日数分…これらは耳鼻科領域? 痛み止めも

          ポリファーマシー、たくさんの薬への依存

          かかりつけ薬剤師・話の長い患者

          かかりつけ薬剤師のやらなきゃならないことは 処方の一元的継続的把握、残薬の確認(4月からは薬手帳への記載が努力義務です)、時間外の対応、在宅になった場合の対応、薬に関する丁寧な説明…… などであり、 雑談に付き合う という項目はありません。 しかし薬剤師に身の上話をするのが大好きな患者は かかりつけ案件として薬局側に把握され かかりつけ契約する場合があります。 話が長い、拘束時間が長い患者を 一名の薬剤師に引き受けてもらうという薬局側の都合が垣間見られます。 その一名に選

          かかりつけ薬剤師・話の長い患者

          調剤薬局・抗がん剤のトレーを見たら

          化学療法をやってる病院で化学療法をやってる病棟を担当したことがある病院出身の薬局薬剤師さん 化学療法をやってる病院の門前薬局で新人の頃から抗がん剤に触れていた薬局薬剤師さん 上記の人たちが抗がん剤のトレーを見ても、逃げていくことはありません。 ところが同じ薬局薬剤師であっても 抗がん剤をやってる病院に縁がなかった薬剤師は、抗がん剤のトレーを見ると逃げていくのです。 なぜ逃げていくかと言うと、それは抗がん剤のことがよくわからないから、そして癌という病気のこともよくわからない

          調剤薬局・抗がん剤のトレーを見たら

          患者対応・待ちくたびれてキレる患者

          そこそこ混む店舗で働いたら、待ちくたびれてキレる患者には確実に出会います。 うちは混むときは一時間待ちなどざらにあるので、三日に一回くらいは誰かがキレます。 うちは処方箋を受付すると、番号札が出ます。 そして番号表示の電光掲示板があり、 できている番号と、ただいま○○分待ちですみたいな情報が表示されます。 慣れている患者はその○○分待ちというのを見て、ちょっと買い物してこようかしらとか思ってその場からいなくなるという技を使うため、例え一時間待ちでも怒りません。 しかし慣れ

          患者対応・待ちくたびれてキレる患者

          服薬指導・ビスホスホネート

          ビスホスホネート製剤は飲み方が特徴的です。 なので初回指導をしっかりする必要があります。 私はこういうの好きなので、 ビスホスホネート初回に当たるとものすごい勇み足になります。 今から服薬指導を始めます。まず、注意事項は3つです! 起きた瞬間に飲む! コップ一杯の水で飲む! 飲んだ後は体を起こして、水以外のものを体内に入れないで30分過ごす! お願いします! お腹が空っぽじゃないと吸収されませんからね、起きた瞬間に飲むんです。 粘膜傷つけるお薬なので、確実に流し込んでいた

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          残薬調整・一包化が朝昼夕それぞれ違う数余ったぞ

          余ったの持ってきたぜー と、朝昼夕それぞれ違う日数余ってるやつを持ってくる 患者さんいますよね。 90日処方で 朝12包 昼42包 夕25包 処方内容は A 1錠 1日1回朝食後 B 2錠 1日2回朝夕食後 C 3錠 1日3回毎食後 だったとします。 この調整、慣れてる薬剤師だとすぐにわかりますが 慣れていない薬剤師だと えっどうやればいいの? と思います。 実際の調剤は、朝を78包、昼を48包、夕を65包作ればいいだけなんだけど 処方箋のほう。 何日分にすれ

          残薬調整・一包化が朝昼夕それぞれ違う数余ったぞ

          かかりつけ薬剤師・処方の一元的継続的把握

          かかりつけとれ かかりつけとれ かかりつけとれ と言われている薬局薬剤師は多いと思います ここ最近いきなり現れた制度で、 昔から薬局薬剤師をやっている薬剤師はまず 今までも当たり前にやってきたことで わざわざ点数を取るのは解せぬ と思います。 というか、この感想を抱いた薬剤師は、 まともな薬剤師です。 かかりつけ薬剤師にはこれをやりなさいみたいなことが 決められています。 これを、今まで普通にやっていた薬剤師がこの制度に 疑問を持つわけです。 てことは、これを普通

          かかりつけ薬剤師・処方の一元的継続的把握

          用法変更はチャンスを逃さない

          1日3回毎食後 とかで処方されている薬は、 飲み忘れられやすい印象です。 飲み忘れないように気をつけてくださいね! テーブルに出しておくとか! 会社に持ってって置いておくとか! カレンダーに殻を貼るとか! なんてアドバイスしてる薬剤師も多いですね。 そしてその1日3回のどこかのタイミングを飲み忘れて 「昼がこれだけあまってるのよ」 「夕が晩酌して忘れてしまうんだ」 「そもそも1日2食だし朝飲まないわ」 とか言われて残薬調整したことがある薬剤師も多いと思います。 じゃ

          用法変更はチャンスを逃さない

          残薬問題

          残薬の問題は昨今の莫大な医療費問題で注目されております。 そもそも薬を飲み忘れるタイプの人 特定のタイミングを忘れるタイプの人 症状ないから自己判断で調整する人 念のため、とその時いらない薬までもらっていく人 薬に囲まれてないとなんとなく不安な人 前にもらって余っているのにそれを忘れてもらってしまう人 古いのにもったいなくて捨てられない人 残薬調整も、薬剤師の大切な仕事です。 でも残薬調整のスタイルも薬剤師によって様々です。 数えてきてね、という薬剤師 持ってきてね、と